11/18(日) 【大人を感じるとき】
 今月のWinkUpは、メンバーそれぞれの「大人論」が語られていました。読んでいて身の引き締まる思いがしました。
 私は、成人してもう何年になるんだろう・・・。何年経っても「まだまだ子供だな〜。」と恥ずかしく思うことの連続。でも、「あ、自分にもまだこんな青い部分が残ってたんだな・・・。」って感じられるととても嬉しい。大人の部分、子供の部分は、いつまでも両方大切にしていきたいモノだなと思います。

 私が自分の中に大人を感じるとき。それは、強いていえば、嫌いだったモノ(人、コトも含めて)が好きになった瞬間と言えるでしょうか。
 たとえば、サンマのはらわた。子供の頃は大の苦手で、弟といつも頭と尻尾を交換してたっけ。でも、今は、「これとビールが最高に合うんだよな・・・。」なんて言ってる。

 随分前にはまったドラマにNHKの「大草原の小さな家」というのがありました。何度も再放送されているドラマで、私もそのたびに夢中になって見ました。実は、最初見てた頃は、なぜか主人公のローラがなかなか好きになれませんでした。なんだか眩しすぎるというか、いきがってるようで。静かで品のいい姉のメアリーがとっても好きでした。
 で。つい最近、と言ってももう数年前になるのでしょうけれど、主人公タチが小さい頃の初期のシリーズが再放送されました。もう愕然としました。ローラがメチャメチャ可愛いのです。もちろんメアリーのコトを嫌いになったわけではありません。メアリーは相変わらずシャイで、真摯で、品があって、美しくて、永遠の憧れの君でありました。でも、ローラにもメアリーにはない新鮮な魅力を感じたのです。そのとき、「ああ、私は、やっと、このローラの魅力を理解することができたんだな。ちょっと成長したんだな。」と思いました。

 「刺激しあえる人がいなくなったら、自分でどんどん変な方向へいっちゃう気がする。」と言える大野クンは、素敵な大人だなって思います。「自分さがしの旅」はつまるところ「人と出会う旅」なのだと思います。どれだけの人を好きになれるか・・・これがその人の人生の鍵を握ってるような気さえするのです。
 「そういう人が周りにいっぱいいる」と言い切る大野クンは、これからますますBIGになっていくに違いありません。出会った人のエネルギーを自分の血や肉と化し、大飛躍して欲しいと思います。

 何となく、大野クンのおかげでの好きなコトが増えているような気がします。
 窮地に追いやられたとき、ふと見上げる空。その空を見て、色んなコトを考える。
「確か、こんな空の下で、滝沢氏の演出で、大野クンが歌ってる場面あったよな〜。」
「この空を大野クンが絵にするとしたら、どんな風に描くんだろう。またまたとんでもないキャラを登場させて何とも不思議に馴染ませちゃうんだろうか・・・。」
「ああ、こういう空をしみじみ眺めてるシーンなんて大野クンに似合うだろうな。ロシナンテみたいな・・。」
「あの、ニシキとの場面、ホントはこういう空の下で繰り広げられたんだろうか・・・。」
 実は、こんな何気ない自分とのコミュニケーションが自分の大きなエネルギーになっていることに気がつくのです。

 何よりも大人を感じるとき。そして、何よりも子供を感じるとき。それは、やっぱり、大野クンを好きだな〜としみじみ思う瞬間なのかもしれません。

11/13(火) 【ぬり絵の旅】
 「よらん」を見ていて思い出した小説がありました。阿刀田高氏の恋愛小説「ぬり絵の旅」であります。恋愛関係と言えるのかどうか分からないけれど、なかなか関係を切れない大人の2人が、日本を旅しながら都道府県を地図で塗りつぶしていく。通過しただけの場合はぬれない。プライベートでも、仕事でも、なにか目的があって寄ったところはぬることができるのだ。
 
 日本中を旅するシチュエーションは全く違うのだが、「まずは、宮崎県脱出!」なんて頑張ってるところを見ると、嵐クン達も降りた駅の都道府県を地図でぬりながら旅してるのかな・・・なんて思ったりする。鹿児島、宮崎、大分、福岡ときて本州に渡っちゃったから、九州のよらん地図は全然まだまだ真っ白だ。
 私自身の地図はどのくらい塗りつぶせたか・・と言うと、九州では、佐賀と宮崎、鹿児島(屋久島には行ったけれど・・・)がまだだ。それと沖縄も。日本地図を塗りつぶす旅ってとてつもなく難しいモノだなと思う。思い出してみれば、小説でもぬり絵が完成したとき、2人に待っていた結末はとても哀しいものだった。
 目的は達成するまでの過程がいいのかもしれないな。嵐クン達の日本縦断ぬり絵の旅も、行けない県があるからこそ、『この次は、あそこにも行きたい!』って思えて、逆にいいのかも・・・とも考えるのだ。放映されない地域が多いというのは、どう考えても問題だと思いますが・・・。
  
 次回の大野よらんは広島なんだそうだ。
 広島か・・・。
 実は、いつもの友達と、恐れ多くも「世界遺産国内制覇の旅」を計画し、これも半ば途上どころか、始めたばかりなのだが、最初に選んで訪れたのが、広島原爆ドームと厳島神社だった。

 厳島神社にはその前にも一度訪れたことがあったのだけれど、そのときは自分タチで宿と列車を決めて行ったので、満潮と干潮の時刻までは計算できず、なんと、干上がった砂浜に立つ厳島神社にしか会えなかった。ま、それもなかなか味わいのあるものでしたが。
 で、食事を自由にできない不満をグッと飲み込み、効率よく日程の組まれている格安ツアーを見付け、2人で参加した。

 いいな〜、やっぱり。海に浮かぶ神社。最高でありました。
 (そう言えば、異常なる満潮で波に浮かぶどころか、海に沈んでしまいそうな厳島神社のニュースがつい先日流れていましたが、大丈夫だろうか・・。)

 平和記念公園にはまいりました。薬の包み紙で千羽鶴をけなげに折り続けたにもかかわらず、はかなく死んでしまった女の子の像が公園にあったんだけど、その説明をガイドさんにしてもらってるときから、もう泣けてきた。涙腺がしっかりゆるんだところで平和資料館に入館したから、もう大変。何を見ても涙ボロボロ。上を向いて歩くしかなかった。
 展示品や写真のどれもが、救いようのない悲しみとやり場のない怒りを語っていた。すべてが哀しい物語。真っ黒焦げになった体で、それこそ、きっと何も見えないような状態で、なんとか自分の家に帰り、家族のもとで息絶えたという話には、悲しみと安堵感とで、大声を上げて号泣したいほどだった。
 日本中の高校生や中学生が何らかの形で必ずここを訪れるべきだと思った。戦後何年経とうとも、8月6日や終戦記念日には、どこかのTV局で必ず特集番組を組んで、この悲惨な歴史を伝えて欲しいと思った。そして、そんな悲惨な事態な中でも、しっかりと寄り添って悲しみを抱き合い共有した家族の絆を日本中で受け止めたいと思った。

 ここ数年、暮れは、いつもの友達とどこかに出かけていたんだけど、今年は、家で家族と行く年をじっくり見送ることになった。大野クンが雑誌でもコメントしているように、家族って何よりも大切にしたいものだな・・と思うから。
 
 私のぬり絵の旅。
 行ったことのある街。印象深い場所。美味しかったお食事。これから行ってみたいところ。これからも、このムーンライトのページで、時々そっと語らせていただければと思います。

11/10(土) 【陰陽師】
 今週は仕事でパニクってて本当に情けない1週間を過ごしました。荒れ果てた自分の部屋を見て、「これは誰の仕業だ!」と嘆いてみても散らかしたのは自分以外のナニモノでもなく、よけいに落ち込むのでありました。タンスの上に飾ってある大野クンの写真。大野クンの優しく微笑む目と合うたびに、「頑張るか。。。」とちょっと元気が沸いてくるのでありました。

 仕事もちょっと一段落したので昨日「陰陽師」を見てきました。「いつ行くの?」と何度も誘う母と4日に見に行って、萬斎さんの声と舞にしびれ、職場の同僚ともう一度見てきました。

 陰陽師安倍清明役は原作者夢枕獏氏が「ぜひ萬斎氏を!」とラブコールし、相手役の真田氏は監督の滝田氏が「ぜひに!」と抜擢したそうな。お二人とも存在感溢れる演技。ストーリーの展開もテンポよく、CG効果満載の画面も迫力があり、言うことなしの素晴らしい映画でした。
 
 エンディングで萬斎さんが狂言風に華麗な舞を披露する。原作者がなぜ萬斎氏以外考えられないと言ったのか、あのエンディングを見てすべて分かったような気がしました。生まれたときから長い年月をかけて培ってきた風格と研ぎ澄まされた美がそこにありました。この舞を大野クンが舞ったら素敵だろうな・・・と思うと、もうため息モノ。左手と左足を伸ばしてグッと座り込むところがあるんですけど、そのときの目線が「これが狂言なのか!」という独特のモノなんです。鋭くなく、でも、きまってるのだ。大野クンにも是非あの舞を舞って欲しいと思いました。大野クンの座り込むダンスって、大野クンならではの間があって、メチャメチャ大好きなのです。

 何よりもこの映画で感心させられたのは、俳優陣の声のよさ。萬斎さんの低く響く声は最高だった。いつも低い声で囁いているわけではないのです。普段は飄々としてるんだけど、「呪」と対峙するとき、顔つきは凛々しくなり、声は渋くなるのだ。
 真田さんの声もよく響く美しい声だった。この手の作品は相手役である悪役にどのくらいの風格が備わっているかで、作品そのものの格も自ずときまってくる。真田さん演じる道尊には清明に負けぬ風格と気品がありました。
 博雅役の伊藤英明氏の声はとてもまろやかで、何とも言えぬ安堵感がありました。キョンキョンの声も、生成りになる夏川結衣さんのお声もとっても色っぽくて、「役者の命は声にあり!」と実感した映画でありました。

 大野クンも声が最高ですよね。映画は当分の間、萬斎さんだろうけれど、ゴローちゃんのあとを追って、NHKの続編では是非いつか大野クンに陰陽師をやっていただきたいと思います。大野クンが、伏し目がちに低い声で呪文を唱えようものなら、どんなに怖くて難しい呪文でも、解き明かしたくなっちゃうと思う。

 同僚に「陰陽師の役を大野クンにやってもらいたいな・・・って熱望しているのよ。」というと、「ああ、いいかもしれないですね・・・。お公家さんのような品のあるお顔してますもの、カレは。普通の若い人とはちょっと違った雰囲気を持ってますよね。チャラチャラしてなくて・・・。」とこの上なく嬉しいリアクションをいただきました。ホントに心優しく、そして本物の価値の分かる後輩であります。

 このところ、陰陽師関係のネットをずっと彷徨っていました。陰陽道の基本は中国思想の五行説にあるらしい。
 以前夢中になって読んだ庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」(実はこの作品も大野クンにどうかなと思のです。話はまたまたずれていくので、またいつか語らせていただきます。)の続編が「白鳥の歌なんか聞えない」「さよなら怪傑黒頭巾」「ぼくの大好きな青髭」と続いていくので、色と方角が深い関係にあることは、なんとなく知っていましたが。
 相撲でも「東の青房」「西の白房」「南の赤房」「北の黒房」と言われるし。
 「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」とは、五木寛之さんのエッセイや小説でよく使われるし。
 「東の蒼龍(そうりゅう)」「西の白虎(びゃっこ)」「南の朱雀(すざく)」「北の玄武(げんぶ)」もよく耳にしていた言葉だった。

 相撲では、黄色は土俵を表すのだそうだ。五神では、「中央の黄龍」と言ってまさに中央を司る神でありました。季節では変わらないことを意味するようです。黄色は、風水でも最高位の色だと言われていることは知っていましたが、変わらないこと、中央を意味する色だとははじめて知りました。

 ポポロロングインタビューでも、「がんばるさ」の衣装も、デビュー曲「ARASHI」のジャケットも大野クンは黄色でした。四方に嵐クン達を従えて、やっぱり大野クンはメインなんだわ・・・って実感してしまったのでありました。
 大野クンにはずっとマイペースで今のまま変わらず、王道をじっくり歩んでもらいたいと改めて思います。
 私も、ちょっとこのところ毎日の生活に追われ、四苦八苦してしまってますが、大局を見据え、じっくり落ち着いて進んでいこうと自分に言い聞かせております。