宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第38話「雷太よ明日を救え!」

ストーリー

 ガットラーが手に入れた核基地のミサイルを処理するために、ブルーフィクサーはそれぞれの基地に出動する。だが、ガットラーは新たなる旗艦「スピリッツガットラーU」で攻撃を仕掛けてくる。特に雷太のキャタレンジャーを集中的に。雷太は傷つきながらも核処理の手を休めない。

 パルサバーンやバルディプライズが駆けつけたときは、雷太は瀕死の状態となる。そんな中でも、3人は手動で何とか合体しバルディオスとなる。そして、必殺技バルディロイザーで「スピリッツガットラーU」を粉砕する。しかし、ガットラーは核ミサイルのボタンを押してしまう。また、雷太も力尽き、帰らぬ人となってしまう。
 

感想

・雷太
 合体ロボットものでは、ゲッターロボのムサシが最後に命を落としますが、続くゲッターロボGでは代わりの車弁慶が登場します。他にメンバーが途中で戦死する作品があるかは知りませんが、最終回目前とはいえ、途中でメンバーの一人が戦死。しかも、交代要員なしというのも、今考えれば、結構、すごいと思いました。
 雷太のようなタイプの巨漢は結構好きなので、当時のアニメ雑誌による未放映エピソードを読んだ時はちょっとショックでした。でも、命を落としてまで核処理をしていたのに、ガットラーが核ミサイルのボタンを。これでは、浮かばれないなあ。

・ガットラー
 この話で気になったとは、ガットラーがどのような状況で核のボタンを押したかです。映画版では、核のボタンを押そうとしたネグロスを止めるために彼を殺すのですが、その拍子に核のボタンが押されてしまいます。決して許されることではありませんが、少なくともガットラーが故意に押したわけではありません。
 今回も、ガットラーがやけになって核のボタンを押したのか、それとも誤って押したのかが気になっています。手元の資料では不用意にも押してしまったとなっています。この表現では、解釈しだいでは、前者にも取れるのでは?。だとしたら、ガットラーには幻滅となるのですが、実際はどのように描かれるはずだったのでしょうか?

 

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