宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第37話「亜空間要塞最後の日」

ストーリー

 いつ、戦いの中で死を迎えるかわからない状況ではあるが、ジェミーはマリンに、そしてオリバーはジェミーにそれぞれ愛の告白を行う。
 一方、亜空間エネルギーが底をついてきた亜空間要塞アルゴルは土星近辺に姿を現す。ブルーフィクサーは最終決戦とばかりに基地そのものを土星に向けて発進させた。ハーマンもこれに合流する。
 やがて、ブルーフィクサーとハーマンは土星付近に到着するが、アルゴルの大きさに圧倒される。そして、ネグロスの部隊が襲い掛かる。ネグロスの部隊はハーマンが引き受け、その隙にジェミーとクインシュタイン博士も乗せたバルディオスは、亜空間を経由してアルゴルに攻撃を仕掛ける。アルゴルはバリアーを張って防御するが、クインシュタイン博士の案により、土星のアンモニアとアルゴルの亜空間維持炉の燃料を反応させる作戦にでる。この作戦は成功し、土星もろともアルゴルは大爆発する。だが、ハーマンの方は、自分の搭乗している艦とブルーフィクサー基地を使用して、ネグロスを道連れに散っていたのであった。

感想

・愛の告白
 私の記憶が正しければ、ジェミーはマリンに「アフロディアの事が忘れられない。」と言われれて、ふられたような記事を読んだことがある。手元の資料では、告白したことだけが記述されていて結果が書いてない。オリバーの方はどうなったのだろう。

・ネグロス
 せっかく、アフロディアから最高司令官の地位を奪い取ったのに、ハーマンの捨て身の特攻で命を落としました。まあ、軍人としては、この死に方のほうがましかも。映画じゃ、核スイッチを押そうとしたためにガットラーに殴り殺されてるし。

・ハーマン
 終盤に来て、毎話、どなたかが散っていく中で、今回はハーマンが散っていきます。第34話の状況を見るに、とてもネグロスの部隊を迎え撃てる戦力は残されているとは思えません。バルディオスにすべての望みを託し、最初から散る覚悟だったのでしょう。おそらく、クインシュタイン博士も気づいていたでしょう。また、ハーマンの艦に乗っていた何人かの兵士も、心はハーマンと同じだったでしょう。こういう状況でなければ、生き残る作戦を選択できただろうに。惜しい人材を失った気分です。

・ブルーフィクサー基地内の人々
 今回でブルーフィクサー基地が消滅してしまうんですね。でも、基地内で働いていた大勢の隊員(職員?)はどうなったのでしょう?。おそらく、土星へ出撃する時、生きては戻れぬという覚悟から、クインシュタイン博士、ジェミーを除く女性陣は基地を降りて、地球上の生き残った人々の救出作業にあたっているのでは?。男性陣も、最低必要なメンバーを除いて、同じく生存者救出作業へ。とすると、バルディオスチームとクインシュタイン博士、ジェミーを除いては、ハーマンとともに散った?。


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