宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第35話「アフロディアに花束を(前編)」

ストーリー

 第8話の「ヒマラー山脈の決闘」にてアフロディアに兄のガロを見殺しにされたネグロスは、地球=S1星を公表するとガットラーにせまる。そのため、ガットラーはアフロディアを最高司令官から解任し、代わってネグロスに任命する。愕然とするアフロディアだが、ネグロスは、そんなアフロディアを逮捕し、独房に監禁する。

 一方、地球ではアルデバロンの巨大メカ「ガットキング」が現れる。バルディオスは片腕を失うなどの苦戦を強いられるが、かろうじて勝利をおさめる。

 アフロディアを亡き者にしようと企むネグロスはアフロディアに罠を仕掛ける。そうとは知らず、アフロディアはネグロスが差し向けた兵の勧めで脱走する。地球へ逃亡を図るアフロディアに透明円盤が攻撃をする。アフロディアは傷つきながらも地球に逃れる。そして、彼女の目の前には宿敵マリンが。こうしてアフロディアはブルーフィクサーの捕虜となったのだった。

感想

・アフロディア
 第8話でガロが死んだシーンは直接は描かれていないので、要塞から脱出できずに死亡したようである(映画では、アフロディアといっしょに脱出したが、亜空間要塞に戻ってすぐに処刑された。)。だから、一人で脱出すると恨みを買うわけですね。やはり、脱出するなら、第31話のように球体(?)で部下と一緒に脱出しないと。
 手元の資料に寄れば、ガットラーの目の前でナイフを自分の喉下につきつけているシーンがあります。想像ですが、最高司令官の解任と、女にもどれという2つをガットラーに言い渡されたシーンではないかと想像しています。
 あと、ネグロスの策略にはまり地球へ逃亡を図るはめになったのですが、ネグロスの兵にどのようにはめられたのかも気になります。ネグロスを倒すために力を貸しますとでも言われたのかなあ。

・ガットラー
 ネグロスの策略を咎めることができず、アフロディアを解任するはめになりました。アフロディアにどうやって伝えたのか気になります。アフロディアを自殺寸前(?)に追いこんだみたいですから、アフロディアに変に迫ったのかも。

・ネグロス
 TV版ではアフロディアを死に追いやった張本人。アフロディアファンにとっては憎っきネグロスの登場です。兄のガロを見殺しにされているので、アフロディアを恨んでいるのはわかりますが。
 地球=S1星をネタにガットラーから最高司令官の地位を引き出したのですから侮れません。

・マリン
 多くの地球人を死に追いやった憎っきアルデバロンですが、アフロディアに対してだけはやさしいですね。もっとも、アフロディアも昔とは違いますが。傷つきながらも、目の前に現れたアフロディア。マリンのこの後の行動が非常に気になります。

・ガットキング
 残念ながら手元の資料では、その姿を確認できず。ただ、バルディオスが片腕を失ったらしいので、それなりの強さと思えます。

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