宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第24話「バルディオス・パワーアップ」

ストーリー

 ある日のアルデバロンとの戦闘において、バルディオスは亜空間で、敵の巨大メカ「ミラジャガー」が作り出す空間に閉じ込められてしまう。そこは、バルディオスのすべての攻撃を反射させてしまう恐るべき空間であった。マリンはいろいろな武器を繰り出すが、ことごとく反射し、バルディオスは傷ついていく。マリン、オリバー、雷太は覚悟を決め、バルディオスの全ての武器を反射鏡にぶつけ、かろうじて脱出に成功する。だが、バルディオスは戦闘不能になってしまった。

 クインシュタイン博士は、バルディオスをただ修理するのではアルデバロンに勝てないと判断し、これを機会に大幅なパワーアップをはかる。しかし、それには30日という日数が必要であった。

 一方、アルデバロン側はバルディオスのパルサビーム反応がないことから、亜空間で自爆したのではという推測がでた。しかし、アフロディアは慎重論を展開し、様子見を兼ねて地球を攻撃する。その結果、バルディオスが現れなかったので、総攻撃論が飛び出す。しかし、アフロディアはなおも慎重に事をすすめるべきとして、地球上のあらゆる箇所のパルサビーム反応を調査させる。

 ブルフィクサー基地では、いよいよバルディオスにパルサビームを取り付ける段階になった。クインシュタイン博士は、パルサビームを取り付けてから10時間後であれば、バルディオスは出撃可能と判断するが、その間にブルフィクサー基地が敵の攻撃に耐えられるかを心配した。というのも、基地のはるか上空にパルサビーム反応を探査する衛星があることに気づいたからだ。月影長官はバルディオスが出撃可能になるまで基地を守ってみせると決意し、クインシュタイン博士にパルサビーム装着を依頼する。

 アルデバロンでは、パルサビーム反応がでたことで、ついにブルフィクサー基地を発見に成功する。アフロディアはここぞとばかりにブルフィクサー基地に総攻撃をかける。

 マリンはブルフィクサー基地がアルデバロンの攻撃を受け始めたことで、基地が耐えられないことを心配するが、月影長官の決断により、ついにブルフィクサー基地が浮上を開始した。まともに戦っては勝てぬとみて、敵の攻撃をなるべく避けるべく、空から海へ、そしてまた陸上へと逃げる。そして、ついにバルディオス出撃可能な時がきた。

 バルディオスは今回のパワーアップで新たに会得した技を次々と繰り出し、前回の戦いで苦戦した「ミラジャガー」をもあっさり退ける。さすがのアフロディアも撤退を余儀なくされる。アルデバロンとの戦闘後は、世界連盟のモーガン代表も駆けつけ、バルディオスパワーアップ成功を喜ぶのであった。

感想

・バルディオス
 さすがに主人公ロボ。言わない約束でも、ついつい言いたくなる。アルデバロンのメカを一発で破壊するサンダーフラッシュを自ら喰らっても大丈夫。それとも、反射したときに威力が落ちるのか?
 パワーアップ後もすごいです。分身の術みたいな攻撃。ボディから発する光で、近くを飛んでいる透明円盤を粉砕。いったい、どんな理論で可能になったのでしょう。やはり、クインシュタイン博士はすごいなあ。

・アフロディア
 今回はいつになく慎重なアフロディア。いつものアフロディアなら、バルディオスの消息調査はほどほどにして、もっと早く総攻撃の決断を下すような気がするのですが。心の底ではマリンの事が気になるのか・・・。おかげで、最大な攻撃チャンスを逃してしまいました。パルサビームの探査と平行してれば、ブルフィクサー基地の在り処もわかって一石二鳥だったのに。

・ブルーフィクサー基地
 以前見ていた巨大ロボットものの中には、基地そのもの、または一部が空を飛ぶシーンを見てきているので、この展開には驚きませんでした。むしろ当然の展開と思ってました。しかし、バルディオスが出撃可能になるまで逃げ回るシーン。そんなに時間がたっていないような気がする。やはり、クインシュタイン博士の功績だな。

・モーガン代表
 アルデバロンとの戦闘後に姿を現した世界連盟のモーガン代表。調子のいい、おっさんだなと思ってしまいました。さんざん、文句言った割には、最後はブルーフィクサーに折れる。まあ、まだましと言えるのかな。現れたのは戦闘後だけど、危険な戦闘の最中、ブルフィクサー基地の近くまで、あんな小さな乗り物で駆けつけてたみたいだから、よしとしましょう。

・ジョリロ
 手元の資料では、今回の話ではアルデバロンの隊長としてジョリロなる人物が登場したことになっている。こんな奴、出てたっけと思い、DVDを観ると、最初の方でバルディオスの捨て身の攻撃のあおりであっけなく散ってました。



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