宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第23話「マリン!日本を救え」

ストーリー

 アルデバロンの透明円盤が、世界連盟本部に出没するようになった。そんなことから、アルデバロンがいよいよ本格的に世界連盟に総攻撃をかけるのかと思われた。そんな中、何と日本の工業地帯がアルデバロンに攻撃を受ける。アルデバロンの作戦は世界連盟本部を攻撃するとみせかけて、日本の工業地帯を叩くというものであった。このことを聞いたバルディオスチームはすぐ日本へ向かおうとしたが、世界連盟のモーガン代表は、いつ世界連盟本部が襲われるかわからないことを理由にブルフィクサーに待機命令を出す。月影長官もこの要求を呑んでしまう。

 マリンは、攻撃を受けている工業地帯は月影長官の家族も住んでいることを知り、月影長官の指示を無視して単独で出撃する。そして、苦戦しながらも何とか透明円盤を追い払う。このことを知ったアフロディアは作戦が読まれたかと一瞬驚くが、ガットラーの言葉によりマリンが単独で出撃したのではと推測する。そして、マリンを倒すチャンスとばかりに、ガットラーに指示された巨大メカで出撃する。

 工業地帯の焼け跡で月影長官の家族を探すマリン。途中出会った世界連盟の兵士の案内で、マリンはようやく月影長官の家族と病院で出会うことができた。出会えたのも束の間、再びアルデバロンの攻撃が。出撃しようとするマリンに、月影夫人より、夫に渡してほしいとマフラーを託される。

 マリンはアルデバロンの対して果敢に挑むが巨大メカには歯が立たない。そんなマリンのピンチを救うため、オリバーと雷太も合流する。バルディオスに合体後、巨大メカを宇宙空間に誘い出し、敵の攻撃に苦しみながらも撃破する。

 ブルーフィクサー基地に戻った3人を、月影長官は命令無視をしたと謹慎処分にするが、マリンから渡されたマフラーの暖かさをひとり、かみ締めるのであった。

感想

・月影長官
 長官という立場であるが故、苦しい選択であったと思うが、それにしてもクインシュタイン博士にやられっぱなし。この話を見ると、事実上のブルフィクサー長官はクインシュタイン博士であることを再認識しますね(過去にもそういう話はありましたね)。世界連盟のお偉い方の命を心配するあまり、大勢の日本人を見殺しにするところでした。

・月影夫人
 主人が長期単身赴任していても、ちゃんと子育てをしっかりやっている、ある意味非常に立派な御夫人と思います。自分がいなくても、しっかり家庭を守ってもらいたい。そんな男性にとっては理想な方では。
 しかし、月影長官には合わないような。任務遂行のために奥さんを犠牲にすることも覚悟しているのであれば、「あなた、私のことには構わず、どうか自分の任務を遂行してください」と言ってくれる人を奥さんにすべきでは。月影夫人がマリンに対して、夫が自分たち(その他、大勢の日本人を含む)のために、バルディオスを派遣してくれると信じているという発言を聞くと胸が痛みます。

・アフロディア
 今回のアフロディアも一歩間違えたら危なかったですね。バルディオスに対して優勢に進めていたのに、サンダーフラッシュ一発で載っていた巨大メカは爆発。普通に考えれば脱出する余裕はないはず。もしかして、アフロカーに乗りながら戦闘指揮をしていたのか?

・ガットラー
 バルディオスを一撃で倒す武器はなし。サンダーフラッシュ一発で大破。そんなメカをアフロディアに勧めるなよ。一歩間違えれば、大事なアフロディアが宇宙の藻屑と化す所だぞ。



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