宇宙戦士バルディオス全話レビュー
第10話「我が友、亜空間に散る」
ストーリー
ブルーフィクサーでは何度か怪電波を受信していた。それは、アルデバロンがいつ、火星の前線基地を攻撃するかという内容であった。最初は敵の撹乱戦法ではということで無視していたが、それらの情報はすべてあたっていた。やがて、再び怪電波でアルデバロンが火星の前線基地を攻撃するとの情報を得た月影長官は、今度も正しい情報であることを信じてバルディオスチームに出撃を命じる。やがて、情報の通りアルデバロンの戦隊が現れるとバルディオスは難なく撃破した。
バルディオスに待ち伏せされたことで、アフロディアは内部に情報を漏らす人物がいると睨み、マリンの学生時代の親友でフリックに目をつける。そして、フリックを呼び出すと、巨大メカ「シルバーシャーク」を授けるとともに偽の情報を教える。そうとも知らないフリックは、ブルーフィクサーに再び情報を流し、やがて、マリンたちのバルディオスチームとの接触に成功する。だが、フリックは偽情報とも知らず、マリンたちとともに敵基地破壊のため、亜空間へ。そのため、超歪曲空間に迷い込み脱出不能となる。
超歪曲空間脱出のため、あらゆる方法を試みるバルディオスとシルバーシャーク。しかし、エネルギーが足りずに失敗に終わる。途方に暮れている中、突然、フリックのシルバーシャークがバルディオスに襲い掛かる。マリンは戸惑いながらもシルバーシャークを撃破し、その時の爆破エネルギーにより超歪曲空間脱出に成功する。フリックはマリンたちを脱出させるために、わざと自分を攻撃させるように仕向け、そして散っていったのでした。マリンはガットラーへの復讐の念を更に強めるのだった。
感想
・フリック
学生時代、学生最高の栄誉とされるUF学士を親友のマリンと競い合っていたフリック。しかし、マリンより良い成績を修めながら、生い立ちの違いからかマリンにUF学士を奪われてしまったフリック。別にマリンが悪いわけではないが、本当に悔しかったでしょう。
S1星でのレーガン博士の研究所が襲撃された件で、現場の惨状を見て、隙あらばガットラーをということでアルデバロンに入隊。マリンが生きて地球側として戦っていることを知り、ブルーフィクサーに情報を流す。しかし、アフロディアに感づかれて罠にはまり、マリンを救うために散っていったフリック。私はフリックが死を覚悟した時の表情が今も脳裏に焼きついています。
彼もTV未放映(製作途中で終わったのでDVDにも収録なし)ですが、最終回のラストシーンに登場します。
・マリン
本当は成績では劣っていたにもかかわらずUF学士号を取得したマリンの心境はいかに。もしかしたら、その後、先生(教授?)に詰め寄って辞退または返上したかもしれませんね。彼ならありえると思うのですが、どうでしょう?(TV版後半のアフロディアではありませんが、私もマリンを信じてます(願望))。
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