宇宙戦士バルディオス全話レビュー
第11話「情無用の戒律」
ストーリー
地球侵略に対して思うように戦果のあげられないアフロディアは情無用の非情な戒律を設ける。ガットラーはこの戒律を部下に徹底させるため、反アフロディアのジャーマンをそそのかし、グランドキャニオンの亜空間ソナー破壊を命じる。案の定、ジャーマンは亜空間ソナー破壊に失敗し、勝手な行動をした上、逃げ帰ったことを理由に処刑されてしまう。
亜空間ソナー破壊のため、ガットラーは今度はアフロディアにそれを命じる。アフロディアは、うまくマリンを他のバルディオスチームと離れ離れにすることに成功し、巨大メカ「ベムラー」で亜空間ソナーを破壊する。亜空間ソナーを破壊されてしまったが、マリンは仲間と合流してバルディオスで「ベムラー」を倒す。
マリンとアフロディアは今度こそ決着をつけんとパルサバーンと透明円盤で対決し、マリンのパルサバーンが何とかアフロディアの透明円盤にダメージを与える。地上に降りた2人は、今度は銃で勝負する。結果はマリンの勝ちでアフロディアは今まさに谷底に落ちんとしていた。しかし、マリンはアフロディアを助けてしまう。亜空間要塞に戻ったアフロディアは、マリンに対し、新たな復讐の念を燃やすのであった。
感想
・マリンとアフロディア
筆者は毎週、マリンとアフロディアがどうなっていくのかを楽しみにしていたのだが、今まで進展がないので、ちょっとやきもちしておりました。そしたら、ラスト近くでマリンがアフロディアに対し、とどめをささずに助けてしまうシーンを見て、これから、徐々に進展していくのかなと、うれしく思ったりもしました。当時のアニメ雑誌にも、どなたかは覚えていませんが、スタッフの方でその事に触れており、合わせて楽しみが倍増しました。
しかし、マリンはなぜ、アフロディアを助けてしまったのでしょうか?父親だけではなく、前回では親友のフリックもアフロディアの計略のために命を落としています。やはり、相手が女性であることと、その弟ミランを殺してしまった罪悪感からでしょうか?
・情無用の戒律
「一つ、勝手な行動は死刑」
「ニつ、敵に背を向けた者は死刑」
「三つ、敵に情をかけた者、かけられた者は死刑」
「四つ、戦隊を乱す者は死刑」
一番、この戒律を破っているのはアフロディア自身のような気がする。まあ、最高司令官だからどうとでもなるんだろうけど、部下がついていかんぞ。それにしても、ガットラーはアフロディアには甘いなあ。
・ジャーマン
ガットラーの言うとおり、指揮官の器でない奴。偉そうな事を言ってたわりには、無策であっさりバルディオスにやられてた。勘違い野郎の典型か。ただ、処刑される寸前にアフロディアに対して言っていたセリフは気になる。最後はこの戒律でアフロディア自信が処刑されるというもの。完成してないために、DVDにも収録されていない第35話だが、ネグロスに逮捕されてしまう件に絡んでるのかなあ。
・ベムラー
今回のアルデバロン側の巨大メカですが、亜空間ソナー破壊に成功するものの、バルディオスにはあっさりやられてしまいました。しかし、名前だけを見ると某超メジャー特撮ヒーローの怪獣を連想してしまうのですが。
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