宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第9話「めぐり逢い、そして・・・」

ストーリー

 アルデバロンは「ガウラーX」というウランを凌ぐ資源を狙って、唯一の産出国であるレニア国を襲います。レニア国の国王バードは早々に降伏し、アルデバロンの軍門に下ります。「ガウラーX」がアルデバロンに渡ることを恐れた月影長官はバルディオスチームにバード国王説得に向かわせます。
 バード国王の説得は失敗に終わりますが、そんな中でジェミーはバード国王こそは自分の実の父親ではないかと思うようになります。バード国王説得失敗によってバード国王暗殺計画が持ち上がりますが、ジェミーは自ら、単身バード国王暗殺を志願します。
 警戒網をくぐり抜け、ジェミーは無事、バード国王と接触に成功し、亡き母からもらった父の形見をバード国王に見せます。そして、バード国王はジェミーこそが、ローマ留学中に知り合ったルイーザと自分の間に生まれた子であることを知るのでした。バード国王は「ガウラーX」に爆破装置を取り付け、それを爆破することでアルデバロンと運命を共にすることや、ルイーザとの思い出をジェミーに話すと、単身、アルデバロンからの迎えの機に乗り込んでいくのでした。
 バード国王は「ガウラーX」が運び込まれた前線基地内で爆破装置を起動しようとしますが、アフロディアに阻止されてしまいます。しかし、そこに登場したのはマリンです。一瞬のスキをつき、爆破装置を起動させると、マリンはバード国王とともに脱出し、無事生還します
 バード国王はジェミーに対し、娘としてレニア国にとどまるように話をしますが、ジェミーはブルーフィクサーの一員として今後も平和のために戦う決意であることを言って、ブルーフィクサーに戻るのでした。

感想

・ジェミー
 今回の主人公はジェミーで、彼女の両親が明らかになります。思えば、ブルーフィクサーは不幸な生い立ちの方が多いですね。彼女も早々に母親を亡くし、父親もどこの誰だかわからない状態が続いて。でも、今回でその闇も晴れたわけですね。それにしても、女1人でバード国王暗殺に志願するとは。いくら、バード国王が自分の父親かを確認するためとはいえ、そこはさすがブルーフィクサー隊員というところでしょうか。
 最後に、ジェミーはレニア国に残らなくて、ある意味、正解だったかもしれません。なぜなら、あの悲しい第33話(TV未放映)が待っているのですから。

・バード国王
 レニア国はアルデバロンとの戦闘後、早々に降伏しますが、国王の立場としては仕方ない事かもしれませんね。地球全体として考えれば、「ガウラーX」が敵に渡る危険性があるために非常にまずいことですが、レニア国民のことだけを思えば当然の事かもしれません。他の国がレニア国のためにアルデバロンと戦ってくれるわけではないのですから。しかし、レニア国の警備は甘いんですね。いくら、ブルーフィクサーといってもジェミーが侵入できるんですから。
 ところで、急に大きな娘が目の前に現れた時の父親の気持ちはどうなんでしょうか?でも、ルイーザを愛していたのは変わってないようですね。国王でありながら、結婚していなかったみたいですし、しかもルイーザの肖像を飾っていたのですから。

・アフロディア
 今回のアフロディアへの突っ込みとしては、バード国王と「ガウラーX」をいつまでも共にいさせたことでしょうか。まあ、マリンが現れなければ問題はなかったのですが。ところで、マリンはどうやって潜入したんでしょうか?



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