宇宙戦士バルディオス全話レビュー


第8話「ヒマラー山脈の決闘」

ストーリー

 人工衛星が破壊される事件が続いていた中、ヒマラー山脈の山岳民が「要塞」と言い残して息を引き取った。ブルーフィクサーはヒマラー山脈にアルデバロンの要塞が建設されているのではと推理する。クインシュタイン博士は、たとえ要塞を発見しても亜空間に逃亡されて何もならないとばかりに、マリンに対し、特殊なアタッシュケースを渡し、亜空間装置破壊を命じる。
 ヒマラー山脈に到達すると、マリンは単独で要塞探索を始める。途中、アルデバロンにより破壊された町の中で生き残りの少女を発見するが、倒れた柱で身動きの取れない少女を救出し、そして再び戻ることを約束する。やがて要塞にたどり着いたマリンは、うまく敵兵を誘導し見事、亜空間装置破壊に成功する。そして、少女の元に戻るがアルデバロンの戦闘機に囲まれて窮地に追い込まれる。そこへ、マリン遅しと、しびれを切らした雷太たちがバルディオスで登場。少女をジェミーにあずけたマリンはバルディオスで要塞を破壊しようとする。一方、要塞を破壊させまいとアフロディアは要塞をロボット型に変型させてバルディオスに挑む。激闘の末、亜空間ビームで要塞を破壊することに成功する。

感想

・アタッシュケース(シークレットナイン)
 本放送時、コマーシャルでも流れていたアタッシュケース、通称シークレットナイン。たぶん、スポンサーのおもちゃメーカーのために考案されたのではと。こういうものが、もっと活躍していれば、おもちゃも売れて途中で打ち切りにならなかったかも。でも、そうなったら、ここまでバルディオスの世界にはまってたかどうかは不明である。

・少女
 久しぶりに見て、この子は精神的にとても強いなと思いました。なぜなら、目の前で大勢の人が殺されただろうに(その中には両親や友達もいたかも)、マリンの一言で元気を取り戻したようなので。ちなみにこの少女は第28話でも登場します。でも、なぜか名前がない。

・アフロディア
 マリンを憎む気持ちはわかるが、戦闘中にそれを前面に出したら、部下の兵士はやる気をなくすのでは。マリンが絡むと冷静さを欠きますな。

・ガロ
 今回の要塞建設の責任者。この男の指揮ミスで、マリンは無事、亜空間要塞に潜入、亜空間装置破壊ができたのでした。戦闘機が1機、破壊されたからといって警備兵をすべて向かわせるなよ。そのくせ、アフロディアを所詮女と馬鹿にしてたなあ。


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