山形県九条の会・憲法ネット設立の趣旨
1947年に日本国憲法が施行されて半世紀が過ぎました。自然環境の破壊など地球的規模で人類の生存権が脅かされ、世界中の人々が協力し合う国際社会の実現が求められています。そして、わが国憲法の不戦・平和の精神はますます輝きを増しています。
わが国憲法の平和主義、国民主権、基本的人権の尊重という三原則は、戦争への深い反省から生まれましたが、自衛隊の海外派兵のように現実には形骸化されています。憲法を現実に合わせて改悪するのではなく、憲法が指し示す理想と理念に現実をいかに近づけていくのか、私たち一人ひとりに問われています。
そう遠くない時期に「改正憲法案」が国民の前に明らかにされようとしています。国民世論が「改憲」「護憲」に大別されることでしょう。憲法を議論することは必要ですが、憲法改正が規定事実であるかのような風潮を私たちは危惧しています。
こうした時期に、憲法の理念をさらに追求し、憲法の精神をもっともっと積極的に広め、くらしや地域に活かして、憲法九条の灯を消さない、そんな思いをもつ一人ひとりを広範にむすびつなぐことを創造し、2004年12月に「山形県九条の会・憲法ネットワーク」が結成されました。広く県民のみなさんが参加されますようにお願いいたします。
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