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時の話題2007-8
LAST UPDATE 2007-10-22
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今月の目次
◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
吉田智弥さん(07/8/20) ◇出家せず家出(07/8/12) ◇奈良県高人教研究大会2007(07/8/7) ◇ヒロヒトの懸念(07/8/5) ◇朝青龍報道に思う(07/8/2) 

【吉田智弥さん】vol.407《日々雑感より》
◆kurochanが窓口となり、勤務校の人権教育職員研修に吉田智弥さんをお招きした。文字通り「行動する学者」として広く知られ、自治研センター奈良の事務局を長らく引っ張って来られた著名な方である。いくつかの大学でも人権問題を講義して来られたが、現在は奈良県立大学教員を務めながら、「劇団ひーとびーと」を主宰し、演劇による人権問題提起を実践されている。障害者の自立、在日外国人の国籍条項や入居差別、部落解放に向けての提言や研究、戦争責任と行政といった幅広い分野で、先頭に立って活動や研究をしてこられ、66歳の今なお精力的な活動・柔軟な発想で問題提起を続け、具体的諸問題に取り組まれている。kurochanも実にいろいろな所でご一緒させていただき、数々の論文に目を開かせていただいてきた。元コピーライターでもある吉田さんは、言葉も実に巧みだが、いわゆるエンターテイナーではないので、問題意識がないとなかなか話についていけないかもしれない。逆に少しでも問題意識があれば喚起されることは次々と出てくるはずだ。ぜひとも2学期以降の取組を踏まえて、今日のお話にお応えしていきたいと思う。(1092、07/8/20)[→8月目次]

【出家せず家出】vol.406《日々雑感より》
◆1746年建立の浄土真宗寺院に「跡取りとして生まれた」と表現される立場だったkurochanは、本願寺の組織的統制の匂いに現代の寺請制度を感じ取り、現代門徒との乖離を埋めるべく、読経ではなく説教を中心に据えた改革派になろうと一人思い、ささやかな抵抗を試みていた時期がある。中高生のころだ。しかし、自己満足の独り相撲に終わりそうで、出家せずに家出を決意したのだった。実際に家を出たのは26歳になる前の春。以来17年あまり、故郷はなきものと思い生きてきた。一人寺を守ってきた母も、ついに僧侶を引退し、数年前から同居。それこそ、盆の墓参りで年に一度墓山に登るだけの里帰りである。今日はその墓参り。母や妻、子どもたちも一緒に草を刈り、線香を供える。kurochan個人は、宗教哲学には大いに興味があるが信仰心は一切ない。子ども心に、「葬式は、遺族の精神的危機回避と、故人の死の受け入れを目的にした儀式だ」と思っていたぐらいだから。とても祝祭にならない悲壮な葬儀にも僧として参加したことがあるが、それでも精神衛生的効果がいくばくかはあるのだろう。三つ子の魂で、いくつかのお経を空で唱えられるkurochanにも、それなりの精神衛生的効果があるのだろうか。いつの日か息子たちと「お盆の墓参りとお父さんの生き方」という話をする日がくるだろう。(1085、07/8/12)[→8月目次]

【奈良県高人教研究大会2007】vol.405《日々雑感より》
◆今年結成50周年を迎える奈良県高等学校人権教育研究会(高人教)の第35回研究大会が県社会福祉総合センターで開催され、今年は要員として参加した。午前の全体会では松村智広さんの講演がメイン。執筆された文章はあれこれ読ませていただいてきたが、講演を聞くのは初めて。息子さんと親子漫才で吉本もという話が真実味を持つほどの爆発トークだ。しかし、驚異的なノリの良さが、自省と実践に裏打ちされた熱き解放魂からほとばしるストレートなメッセージのオンパレードだから舌を巻く。結婚差別と闘う青年の話も、識字にとりくむおばあちゃんの話も、すべてがエンパワーメントだから頭が下がる。(1081、07/8/7)[→8月目次]

【ヒロヒトの懸念】vol.404《日々雑感より》
◆4日付け毎日新聞夕刊で、昭和天皇がA級戦犯の靖国合祀に不快感を示す具体的理由を語っていたことを明らかにした。天皇を免責させつつ、安倍以上に小澤の靖国参拝を敬遠するための記事じゃないかと勘繰りたくなるが、やはり「ヒロヒトよ、おまえもじゃないか」と言いたくなる。ヒロヒトのA級戦犯外しが、東京裁判の欠陥の本質だと思うが、自分を無視して合祀に踏み切った松平への反感にかこつけた、「オレは違う」という無責任なメッセージでもある。「ヒロヒトでさえ懸念を示さざるをえなかった」と解釈しておこうか。(1079、07/8/5)[→8月目次]

【朝青龍報道に思う】vol.403《日々雑感より》
◆朝青龍の謹慎処分が決まったが、モンゴルで子ども達のために親善試合にでるのがそんなにいけないことなのか。相撲は国技だとかいっているが、元々は朝鮮半島から伝わったものだし、ルーツはモンゴルにある。もっと大らかに考えられないものかねぇ。御都合主義のくせして古臭い権威にしがみつく日本相撲協会に物言いするマスコミはないのかね。フィギュアの織田選手とは訳が違うと思うけどなぁ。(1076、07/8/2)[→8月目次]



























<アンカージャンプ用の画面余白です>