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クイズ【202】
iとy
LAST UPDATE 2005-11-11

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【202】出題日 2005年11月 4日(金)
 アルファベットには、aからzまで26文字ありますが、古代ローマ時代は23文字でした。iとyから分化して3文字が加わったようです。そのうち、iから分化したのがjです。では、yから分化した2文字とは何と何でしょうか。
応募締切 2005/11/11(金)午前6時 難易度・・・・★★★

正解者・・・・フーセンの羊さん、neko.さん、ケムンパスさん→3ptゲット
(得点表)

解説と解答

 アルファベットは、シナイ文字をルーツとし、フェニキア文字から古代ギリシア文字をへて、ヨーロッパ各言語の文字ができていきます。ギリシア人と並ぶ古代の海賊だったフェニキア人(ポエニ人)が、船上で書きやすいように、画数が少なく簡単な構造のアルファベットに作り替えたということは、クイズ第153問でもふれましたね。フェニキア文字等を利用して、古代ギリシア語を表記するための古代ギリシア文字が生まれますが、まったく違う言語を表記するのですから、必要ないフェニキア文字もでてきます。こうして発音や形を変えながら、それぞれの言語を表記するために文字が変化していきます。

 22文字のフェニキア文字は、26文字のエトルリア文字に発展し、ここから21文字の初期古代ローマ(ラテン)文字につながります。そして紀元前1世紀に2文字(YとZ)がギリシア文字から加わって、23文字になりました。この23文字はほとんど現在のアルファベットと同じ形です。さて、この23文字から26文字のアルファベットができるのですが、今回の問題は、その差3文字はどう分化して誕生したかという、極めてマニアックで地味な問題でした。すみません。

 「i」には「・」が付いていなかったようですが、それでは見落とされがちだということで「・」が付いたようです。その際、「j」が分化して生まれ、「y」から下の出っ張りがとれた「u」が生まれ、さらに「u」を二つ重ねた「w」が分化して生まれたんですね。というわけで、正解は「u」と「w」です。

 尚、応募締切が「11月10日(金)」となっていましたが、「11月11日(金)」に訂正しました。謹んでお詫びします。