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【153】出題日時 2004年10月21日(木) 地中海の島国キプロス。ある金属名を意味する英単語は、このキプロスという地名を語源としていますが、それは何でしょうか? A 金 B 銀 C 銅 D 鉄 |
「ハンニバル将軍」の名前は、古代ローマを舞台にした映画などでもよく知られていますが、ポエニ戦争でローマと戦ったのがポエニ(ポエニケー)、つまりフェニキアです。地中海の海賊としてギリシアと覇権を争っていたフェニキア人ですが、シチリア島争奪戦でギリシアに加勢を頼まれたローマがシチリア島を奪うのです。その報復として、フェニキアのハンニバル将軍は、ローマの隙をつく、アルプス越えという奇襲攻撃でローマをほぼ壊滅させるほどの力を見せつけます。しかし結局は、ローマのスキピオ将軍にしてやられたのですね。このあたりの詳しいお話は、別の機会にクイズにしましょう。
南米からは、フェニキア人の遺物とみられるものも発見されており、コロンブスやバイキングなどよりはるか前、彼らが大西洋を渡っていたことが分かります。そんな海洋民族フェニキア人が、揺れる船上で使いやすく改良を施したのが、元はシナイ文字であるアルファベットですね。アルファベットの画数が、おしなべて少なく、さほど複雑な形もないのは、揺れる船上で書いたためだろうと思われています。漢字やアラビア文字などとの大きな違いですね。
その、フェニキア人の船は杉の木で造られていました。レバノン杉は今ではほとんど姿を消してしまったようですが、「糸杉」という意味の地名が国名ともなって、今も世界地図にのっています。実はこれが「キプロス(Cyprus)」です。そのキプロスは銅の産出でも有名でした。「Cyprus」から「copper」という銅を意味する語が生まれたようです。正解は「C 銅」です。