スウィフトの「ガリバー旅行記」は、船医ガリバーが架空の国々を旅するという物語ですが、実は18世紀初めのイギリスを痛烈に風刺した小説なんですね。
クイズ第98問で取り上げたデフォーの「ロビンソン=クルーソー」のすぐ後に発表された作品で、行きリス風刺文学の傑作と評されています。
当時の社会や経済はもちろん、人間の理性や文明についても、その矛盾を見逃すことができなかったスウィフトは、この作品に多くの批判を込めて書き上げました。最初に登場する「リリパット(小人国)」とはまさにイギリスのことであり、対立していたフランスはブレフスキュ国として登場します。そして、トリブニア国は、住民からはラングデンと呼ばれていますが、それぞれ「ブリタニア」「イングランド」のスペルを並べ替えたものだったんですね。
正解は「B」ということにします。
ところで、獣性の化身「ヤフー」族と「Yahoo!」は関係があるのかな?