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クイズ【4】
LAST UPDATE 2001-11-18

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【4】難易度★★★★ 出題日時:11月 5日(月)11時38分03秒、応募締切2001/11/12 6:00 
「一日一歩、三日で三歩、三歩進んで二歩下がる」という唄がありましたが、一周50歩の周回コースで、実際に実験してみました。Aさんは「三日目に一歩進んだ時、同時に二歩下がるべきだ」といい、Bくんは「四日目に二歩下がるべきだ」、Cさんは「四日目と五日目に一歩ずつ下がるべきだ」というので、それぞれのやり方でスタートしてもらいました。ある日、三人はケンカをしてしまい、そのうちの一人が翌日から逆方向に歩き出しました。すると365日目を終えた時点で、3人は同じところに立っていました。さて、逆方向に歩き出したのは誰で、ケンカをしたのは何日目でしょう。考えられる日をすべてご指摘ください。
※逆方向に歩き出したのが、誰かを正解されただけでも、2ポイント(★★)差し上げます。
【注釈】逆方向に進み始める時、歩の進め方は、通算日数に応じる場合と、新たに第一歩目から数える場合に分けて考えてください。

完全正解者・・・・なし
「誰か」の正解者・・・・じゃいママ▽・。・▽さん、ちくりんさん、Kubocchannさん
みこじさん、Kという同僚さん →2ptゲット(得点表)

解説と解答
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 この問題は、駅伝大会のの監察係をしながら原案を思いついた、kurochanのオリジナル問題です。正解を確認してから出題したつもりでしたが、kurochan自身に計算間違いがあり、注釈が必要となってしまいました。また、とても煩雑な問題で、申し訳ありませんでした。

一周50歩の周回コースですから、50個の地点に【1】〜【50】と名付けることにします。すると、

地点
【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】
1日目 (3)      
(6)    
  (9)  
    10 11 (12)
1日目      
   
  10 11  
    12 13 14 15
1日目      
       
     
  10      
    11 12 13  
    15 14    
      16 17

18


この表の赤い部分に注意してよく見ると、Aは3日おき、Bは4日おき、Cは5日おきに、1歩分進むことが分かります。365日目までケンカせずに、つまり逆方向に折り返さずに進むとすれば、それぞれ365日で進む歩数は

  Aさん・・・・365÷3=121 余り 2    よって121+2=123歩
  Bくん・・・・365÷4=91  余り 1    よって 91+1= 92歩
  Cさん・・・・365÷5=73  余り 0    よって 73+0= 73歩

一周50歩の周回コースですから、Aさんは2周と23歩目、Bくんは1周と42歩目、Cさんは1周と23歩目になります。AさんとCさんが同じ地点に立っていますから、ケンカして逆方向に歩き出したのはBくんだということが分かります。【ここまで正解で2ポイント】

では、3人がケンカをしたのは何日目かを考えましょう。翌日からBくんが逆方向に歩き出したわけです。ただし、逆方向へ歩き出すときのBくんの歩の進め方について、2つのパターンに分けて考えることにします。

【第1のパターン】通算日数に応じて歩を進めるパターン

次の表をよくご覧ください。

地点 【1】 【2】 【3】 【4】 【5】       【47】 【48】 【49】 【50】
1日目にケンカ                  
               
                11 10
                14 13 12  
2日目にケンカ                    
                     

               
                11 10
12                 15 14 13
3日目にケンカ                  
               
11 10                
14 13 12                  
4日目にケンカ                  
               
                11 10
                14 13 12  

5日目にケンカ

                   
                   
                11 10
12                 15 14 13


4日目に2歩さがるという歩き方をするため、1日目にケンカしても4日目にケンカしても同じ地点に立っていることになりますね。また、4日サイクルで1歩分進むのですから、ケンカをするのが4日遅くなると、その4日で進んだ1歩と、その1歩分を逆方向に戻るために必要な1歩分の合わせて2歩分、逆方向への進度が遅れることになります。

では、χ日目にケンカをした時、Bさんが365日で進むのは何歩でしょうか。
ケンカをした日が含まれる4日サイクルと、その前後のサイクルに分けて計算しましょう。まず、

 ケンカした日を含む4日サイクルで進む歩数・・・・A
 その直前までの4日サイクル数・・・・B

とします。そして365日は、91回の4日サイクルと1日ですから

 ケンカしたのが364日目までの場合は、直後からの4日サイクル数=90−B となり
  365日で進む歩数=B+A−(90−B)−1=2B+A−91・・・・@
 ケンカしたのが365日目の場合は、A=1、B=91ですから
  365日で進む歩数=B+A=92・・・・A

となりますね。ここで少し注意すると、2Bは常に偶数、Aは上の表で明らかなように、1、3、5のいずれかになるので常に奇数ですから、@は常に偶数になり、Aも偶数です。1周50歩の50も偶数ですから、Bくんが何日目にケンカをしても、365日目に立っている地点は偶数番目の地点になります。Aさん、Cさんがたどり着く23歩目地点には、絶対にたどり着かないということになります。

【第2のパターン】逆方向に進み始める時、第1歩目から数えるパターン

 ケンカした日までに進んだ歩数+翌日から逆方向に歩いた歩数

を計算すればいいわけですが、【第1のパターン】で考えたのと同じく、

 ケンカした日を含む4日サイクルで進む歩数・・・・A
 その直前までの4日サイクル数・・・・B

とします。ただし、翌日から逆方向に歩いた歩数は、次のように分けて考える必要があります。
 365日は91個の4日サイクルと1日である
 4日サイクル1日目には1歩進んだ地点へ
        2日目には2歩進んだ地点へ
        3日目には3歩進んだ地点へ
        4日目には1歩進んだ地点へ、と歩を進めている

ことになるので、

 ケンカしたのが4日サイクルの
   1日目の場合、逆方向へ進んだ歩数は(91−B)歩・・・・B
   2日目の場合、逆方向へ進んだ歩数は(90−B)+3歩・・・・C
   3日目の場合、逆方向へ進んだ歩数は(90−B)+2歩・・・・D
   4日目の場合、逆方向へ進んだ歩数は(90−B)+1歩・・・・E

となり、式を立てると、Bくんが365日目にたどり着く地点は

   B・・・・B+1−(91−B)=2B−90・・・・常に偶数
   C・・・・B+2−(90−B)−3=2B−91
   D・・・・B+3−(90−B)−2=2B−89
   E・・・・B+1−(90−B)−1=2B−90・・・・常に偶数

となります。BEは常に偶数となるので除外して、CDで23歩目の地点に一致するのは

   C・・・・2B−91=23  →  2B=114   従って  4B+2=230日目
   D・・・・2B−89=23  →  2B=112   従って  4B+3=227日目

1周50歩の周回コースですから、同じ23歩目の地点にたどり着くには、50歩きざみで増減してもいいわけですから、365日の範囲に含まれるのは

   C・・・・2B=14、64、114、164   つまり  30日目、130日目、230日目、330日目
   D・・・・2B=12、62、112、162   つまり  27日目、127日目、227日目、327日目

が考えられます。これが、ケンカしたと考えられるすべての日です。(2001/11/10・11筆)