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ともに生きるために
LAST UPDATE 2004-03-22

■夜間中学へ辞書を寄付してください■
(2002/9/6)

 「やちゅう」(夜中)と親しみを込めて呼び慣わされている夜間中学は、いろんな事情で、小学校や中学校へ行けなかった人などが勉強するところで、戦中戦後期に生活に追われて文字を学ぶ機会を奪われた方々、養護学校義務化以前に「修学猶予」の名目で学校へ行けなかった障害者、結婚渡日された外国人で日本語を学びたいと希望される方々などが、学んでおられます。ひらがな・カタカナの読み書きや、仕事や家庭生活のための日本語習得を始め、義務教育段階で学ぶはずだった様々な学習、そして、ともに学ぶことを通して人間関係を学ぶ場として、夕方から8〜9時頃にかけての学びの場です。公立の夜間中学は全国に三十数校ありますが、その他に自主夜間中学が、関係者の手弁当や地元の方々のカンパなどで、運営されています。奈良県では現在、奈良市・天理市・橿原市に公立夜中が、王寺町・大淀町・榛原町に自主夜間中学があり、10代から70代にかけて約500人の生徒さんが学んでおられます。特に自主夜間中学では、教材・スタッフが不足しており、辞書が不足ちがちです。そこで、要らなくなった辞書の提供をお願いしたいんです。英和辞典・和英辞典・国語辞典・漢字辞典などで、余っているのがあれば是非提供してください。特に不足しているのが、和英辞典・和西辞典・日中辞典・日韓辞典・ローマ字で説明された日本語辞典だとのことです。高齢者の方も多いので、活字の大きいものはなお歓迎です。また、夜中では、生徒さんの勉強の手伝いをしたりする「つくる会」「育てる会」等のスタッフとともに、軽食の補食の提供・調理スタッフ・保育スタッフ・障害者の送迎スタッフなども募集されています。kurochanも、最近はご無沙汰しておりますが、「文字を教えに行った」ら「学び生きる喜びを教えてもらった」と、スタッフにとっても学びの場だといえるのが、夜間中学です。

《カッシーさんからの補足です》
 辞書だけでなく、ホント、小学校段階のドリルや中学英語のドリルなんかも結構重宝するのです。(2002/9/7、新掲示板投稿)

《みらパパさんからの補足です》
 ウチの自主夜中では「日本語能力検定」を目指す人が何人かいて、けっこう日本語学習の動機になってるみたい。これの練習帳があればいいかも。(2002/10/3、新掲示板投稿)


【障害の表記について】
 障害者に表記については、「障害」「障がい」「しょうがい」「障碍」等、さまざまなこだわりの表現がありますが、ここではあえて「 」もつけず、ひらがなにもせずに障害と表記します。障害の表記については、いずれまとめたいと思っています。(↓)

【障害】の表記について・・・・この表では「 」無しで漢字の障害とします。この語句への抵抗(障害者への抵抗ではありません)を示すため、「 」をつけたり、ひらがな表記をする場合があります。限定された場面では、個々のこだわりの表現でいいと思いますが、文書上の語句として説明なしに使われる場合、そうした抵抗の意図が伝わらない場合があり、さらには「自分たちとは違う特別な存在」との印象や、「個性の無い一律の存在」としての障害者像を与えかねません。また、形式に堕すことは「単なる抵抗のポーズ」とのそしりも必然です。kurochanとしては、原則として「 」無し・漢字表記をすることにしています。(2003/3/13)

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