アメリカ漂流記〜6〜(Kubocchann)
LAST UPDATE 2001-07-15

投稿日:2001年1月18日(木)

 1999年 5月 4日(火) 国民の休日

 せっかくの日に,今回の旅行で最初で最後の雨天となった。7時,予定どおりFが迎えに来た。「明日の朝食ですが,今日中に朝食券を作って部屋に入れておくようにしますので,それでお願いします。」と言ってはくれたが最後まで,当てにはならない。7時過ぎに出発して,別のホテル3ヶ所を廻って8時30分頃やっと観光の始まりだ。『よく,降るネー。』

 1時間ほど市内観光をして,[自由の女神]行の乗船場から,船に乗り船内をうろついて後のデッキへ出た時,上から「キャー」という笑い声が聞こえるので見ると,日本人の姉弟らしき二人が[自由の女神]の冠のおもちゃをかむってまねをしている。カメラを向けると,ますますはしゃぐのでシャッターを押したら,下にいた母親とその仲間らしき人たちが「よその人に写真撮ってもろうて,何しとると。」と言っている。『九州や。』「九州からですか?」「はい,福岡です。お宅は,どちらから?」「山口県です。」「じゃー,お隣ですね。子供たちがすいません。」「いいえ,こちらこそ。」で,結局写真を撮っただけで何も聞かずじまい… 『でも,今回の写真の中では一番いいかもしれない』 雨で摩天楼も霧の中。

 15分程で島について上陸,売店に直行し土産物あさり。40分程そこに居て再び乗船,帰りは途中の島へ寄るため約40分程かけて元の乗船場へと戻る。しばらくバスで走って,イタリアンレストランで昼食。新婚さん2組『そういうことにしとこう』と女子大生2人組に私の7名。新婚さんの1組はまたしても福岡(博多)である。今日は,福岡に縁がある。昼食後,しばらく休憩し,再び市内観光となったが,ブルックリンで写真を撮った後は完全に眠ってしまった。バスが止まった時には,メトロポリタン美術館で,後の皆さんが下りているところだった。寝ぼけ頭で,「Tiffanyの近くで下ろしてください。」と言っていた。

 美術館から2〜3分の所で下ろしてもらい,[Tiffany]ビルへ… 中に入って1階を一回りするが香水らしきものが見当たらない。エレベーターで2・3度,上下したがよくわからないので,1階にいた日本人の女性に聞くと1階の一番奥にあると言われ行ってみる。確かにあった。今まで,何を見て歩いていたのだろうか。書いたものを見せると係のwomanがblack personについて行けと言うのでそちらへ行くと,別のwomanがリストを調べてくれて置いてないと言う。『ご本家にないものは仕方がない。』 次に入り込んだのが[Chanel]ビル。lipstickとperfume(No.5)を買って出る。

 夕食後ホテルに帰るための,一番経路の短い地下鉄路線を教えてもらうためヒルトンホテル『うまくすれば,ここに泊まれていたのに…』のJTBデスクへ行く。「Eラインが8番街を走っているので,この通りを歩いていけば必ず駅があるので大丈夫ですよ。」と教えられ,そこから歩いて5分ほどのところにある寿司屋へ行き,夕食を摂る。その寿司屋は日本でもチェーン店を持っており,その店の職人のほとんどが3年程度の契約で単身赴任して来ているらしい。食後,8番街には出ずシェラトンホテル(ヒルトンの前)横の駅まで戻ってトークン(コインに穴を開けたようなもの)を買い,ホームに下りようと思ったが確認の意味で,トークン売り場に並んでいた4〜5人の中の一人のお姉ちゃんに向かって,「I'd like to go to World trade center.」と言うと,一斉に下を指して「E line.」と「Him.」の声が聞こえ,後から「Follow me.」と言われたので,こそこそついて行くと"E"と書かれた看板の所で「Here.」「Thak  you.」で別れ,無事直通電車でWorld trade center駅まで戻れた。ホテルに帰り,部屋に入ると例の朝食券が入れてあった。


写真は順に、【ウォール街】【ブルックリン大橋】【ニューヨーク】【ニューヨーク】【ニューヨーク】(写真撮影:Kubocchann)

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