アメリカ漂流記〜5〜(Kubocchann)
LAST UPDATE 2001-06-30

投稿日:2001年1月18日(木)

 1999年 5月 3日(月) 憲法記念日

 チェックアウトのため荷物をまとめて,10時前にロビー階へ下りてまずベルマンに「Could you keep my luggage?」と聞くと,横にいるポーターを指して,「Him.」と言うので,そちらへ行って「14o'clock.」「Any time ok.」で荷物を預け,いざフロントへ

  「Check out please.」「Sure.」
  「I think this bill is wrong.」「Which? Minibar?」
  「No,breakfast count in.Stayfee includes breakfast.」「???」

 一つだけ消して,「This one?」,「No,no.」と言いながらもう一つを指して

  「This one and today.」 「Ok.」

 再度タイプ印字させて,「Check.」,見ればミニバー昨日使用分が半額になっていたので「Ok.」と言って,支払いを済ませた。

 今日もオプショナルツアーがあればと,頼んでおいたが前日"No"の返事だったので,ブラブラするしかない。10時過ぎにホテルを出て,まずは繁華街まで行き,そこから海岸へと歩いて出る。水族館があるので入ってみると,[水族館]と名前をつけるほどの規模のものではないのでガッカリ。しかし,月曜日だというのにやたらにアメジャリジャリが多い。腹が空いたので,早めに昼食を摂ろうと,イタリアンレストランへ入った。親切な店員がメニューを持ってきて,「英語分かる?」と聞くのに「Ok」と答えて,英和辞典とにらめっこ。『エビの串焼きがある。小エビのホットドックもある。どっちかにしよう。』注文をとりにきたので,[エビの串焼き]について聞くと,メニューの上部を指して「Dinner」と言う。「Sorry」 と言って,小エビのホットドックとジンジャーエールを注文した後,頭の中を『あっー,もしかして!』がよぎったが,1つしか頼んでないので『大丈夫,大丈夫』。ジンジャーエールの後,小エビのホットドックが運ばれてきたが,やはり大きな皿の半分にフライドポテトとサラダがのっていた。ホットドックとフライドポテトを少々いただいていると,ジンジャーエールのお代りをおいていったが料金には含まれていなかった。『よし,よし』この後,クインシーマーケットへ行き,少し休憩してホテルへ戻り荷物を受け取って待つことしばし…

 Iという若いお姉ちゃんが迎えに来て,オプショナルツアーのガイドが運転する車で,ローガン空港へ行きチェックイン… この段階で15分遅れという情報を得る。また,ボディチェックを済ませて搭乗口へ行くと,今度は30分遅れになっている。『しかし,今回は飛行機がよく遅れる。』ということで,お姉ちゃんと話のできる時間が1時間ばかりできてしまって,色々話すうち何故か自然に自分の過去を暴露していた。『まっ,いいか。でも,最近本当に素直によくしゃべる。』 時折係員から情報を入れて伝えてくれながら,自分のことも話してくれた。『やはり,女は強い。と再認識させられる。』札幌出身で,高校卒業後2年の約束で留学し途中で4年生へ編入,そして卒業後,現在の職業に就いて2年程だという。搭乗口から外を見ると1機止まっており機内清掃中のように見受けられたので2人とも安心して話していたのだが,別の行先アナウンスで,その機に客が乗り始めた。おかしいなと外を見ていると小さい双発のプロペラ機がこちらへやってくるのが見える。その間に彼女は情報を入れに走っていた。結果,双発のプロペラ機が搭乗便だった。結局,1時間遅れの出発となっったが,本当に飛行機が動き始めるまで,彼女は見送っていた。『プロやネ。』

 1時間ほどの飛行で,ニューヨークJFK空港へ到着。空港ロビーに出るが迎えがいない。とりあえず出口までと歩きながら周りを見ていたら,売店の中からこちらを見てとっさにJTBの標識を出して男(F)がやってきた。『ふざけたヤローめ。』 「申し訳ありません。何番に到着するか分からなかったもので?実は,15分程してもう一組来られますので荷物を受け取って待っていてください。私は,もう一度迎えに行ってきますので…」と言い残して,連れてきたのがKさん夫婦だった。「あなた,また遅れたね。」「はーい。」

 これから3泊するホテルは,JTBもほとんど使ったことのないところで,場所もマンハッタンの南の外れに近い所らしい。Fの説明も歯切れが悪く,「朝食のトラブルもあるかもしれないから…」とか,「ホテルには,私から十分話しておきますから」と言っていたが,フロントで相当時間を費やしている。らちがあかないと見たのか,とりあえずキーを渡してくれて「部屋の方へ行ってください。後で,連絡に行きますので…」。

 部屋に入って,ごそごそしているとFがやってきて「結局,今日は話がつかないですし,明日の出発も7時なのでここでの朝食は摂らないでください。朝食分は返金しますので,お願いします。」と言うので,そうすることにして… とりあえず夕食の摂れる場所を教えてもらって,そこへと向かったのだが…  World trade centerというとてつもない大きなビルの中らしく,その中へ入って行ったもののよくわからず,イタリアンのファーストフードがあったので[スパゲッティのトマトソースかけ]と,近くのコンビニ『どうも,黒人専用のようだった。』でクラッカーを買って帰る。

 風呂から出て,TVでも見ながら冷たいものでも飲もうかとミニバーの錠を開けようとするが開かない。仕方がないのでフロントへ電話する。

  「Hello.Can I help you.」「My roomnumber 506.Minibar's key broken.Repair now , please.」
  「I'm sorry.Someone bring key, soon.」「Thank you.」

 とは言ったものの,当分来ないだろうと思っていたら,5分しないうちにキーの代わりを持ってきたが,「No,no. Door doesn't open.」と,やって見せると「I try.」ごそごそやっていたが,「I can't.Call an engineer.」と言って帰ろうとするので「A few minutes?」,「Yes.」次に来たのはさすがにエンジニア,簡単に直して帰って行った。

 ※「Minibar's key broken.」は「Minibar's keyhole broken.」と言うのが正しかったらしい。

写真は順に、【(無題)】【(無題)】【自由の女神へ行く船で撮った姉弟】【いざ出発】【自由の女神(遠景)】【自由の女神】【自由の女神】【エリス島】(写真撮影:Kubocchann)

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