山神第二トンネル レポート
第1章 吉松駅


2002年(平成14年)8月22日 取材
参加者:球磨川えびの、けろぴー、ぴろ、ジェイフォー



山神第二トンネルの悲劇からちょうど57年後のこの日・8月22日を選んで、我々は取材のために吉松駅にやってきました。 ちょうどその日だと、トンネル前にて慰霊祭が行われるかもしれないというかすかな期待にかけて、 この日を選んだ次第であります。
さて、球磨川が寝坊した結果、吉松駅到着は12時ちょっと前でした。 あと1時間早く着いていれば、11時22分発の普通列車(人吉12時17分着)で人吉に行き、 最も慰霊祭が行われる可能性が高い「いさぶろう」(人吉13時30分発)で取材をすることが出来たのですが……。
そこで、15時25分発の「しんぺい」(人吉16時50分着)で人吉に行き、 下りの普通列車(人吉17時15分発・吉松18時14分着)で吉松に戻ってくることにしました。

吉松駅の右側に、SLが展示してありました。「C55 52」です。


前後はこのようになっております。


これが「C55 52」の案内であります。


吉松駅の入口には霧島地方の観光案内がありました。


吉松からの運賃案内図ですが、これによると次の上り方面の駅は人吉であります(笑)。 真幸、矢岳、大畑の三駅が思いっきり無視されております。

発車および到着時刻の案内ですが、人吉方面の列車が極めて少ないのがわかります。


吉松駅の待合室には畳敷きのスペースがあり、しかも囲炉裏まであります。


一旦吉松駅を出て、駅前の通りに行ってみました。 なんと、旧型客車がお店に張り付いているではありませんか!


客車を拡大してみました。「車掌室」まであります。


実は鉄道銘菓「汽笛まんじゅう」を売っているお菓子屋さんでありまして、 鉄道の要所であった吉松ならではのお店と饅頭であります。
もちろん、買わせていただきました。20個入りで税込2,100円であります。
しかし何故東北地方の列車「ゆうづる」なのでしょうか?
(聞くのを忘れてしまいました。)


発車時刻が近づいてきましたので、乗車すべき列車「しんぺい」に乗ろうとしたのですが、 駅構内にイノシシの骨格標本がありました。 肥薩線のような山奥では、時々イノシシやシカなどの野生動物をはねることがありますが……。


先程のSL、「C55 52」が跨線橋の上から見えました。


こちらが、これから乗る「しんぺい」であります。ヘッドマークまでつけています。
この車両は「いさぶろう」として吉松にやってきたので、反対側には……。


「いさぶろう」のヘッドマークをつけています。


「いさぶろう」&「しんぺい」に使われているこの車両ですが、座席の一部を畳敷きに改装してあります。
畳&座布団の上でくつろぎながら景色を眺められるわけですが、列車から降りて楽しむ所もありますので、 行動派の人は使わないほうがいいかもしれません。



人吉〜吉松間の運賃表です。ワンマン運転列車ならではのものです。 運転系統が人吉と吉松で途切れているので、この区間だけ別々になっています。


人吉〜吉松間の観光案内チラシです。ぴろが眺めていますが、猫なのに日本語が読めるのでしょうか?


車両後部にあったチラシ入れです。「いさぶろう」仕様になっています。


車両前部にあったチラシ入れです。「しんぺい」仕様になっています。


球磨川えびの「ところでジェイフォー、なんで君を連れてきたかわかるかい?」
ジェイフォー「なんでって、オイラに説明しないで連れてきたのにわかるわけがないよ〜。」
球磨川えびの「君の足元を見てくれ。『人の話し声がするトンネル』ってあるでしょ。そこは……。」
ジェイフォー「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!怖いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
球磨川えびの「実は君の幽霊やお化けに対する恐怖心を治すために、ここに連れてきたのだ(ウソ)。」
ジェイフォー「こんな所やだ〜!帰りたい〜!!」
球磨川えびの「グダグダ言っていないで、恐怖を克服するの!」


発車直前になり、乗客が意外と多く(それでも30人くらい)乗ってきたので、 畳敷きのスペースを明け渡しました。
ジェイフォー「球磨川さんの馬鹿〜!」
一両(?)の悲鳴とともに「しんぺい」は出発しました。




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