栃木県植物研究会とは
栃木県植物研究会は、栃木県の植物を長年研究され、『栃木県の植生と花』などの著書のある長谷川順一氏が、植物研究仲間である野口達也、園部力雄、青木章彦各氏を幹事に迎え、1992年11月7日に設立されました。
事業内容
1.栃木県の植物の形態・分類・分布・生態等についての調査・研究を推進する。
2.栃木県の植物に関する知見を集積する場として、会誌「フロラ栃木」を発行する。
3.観察会、同定会等の学習会を通して会員相互の進歩に役立つようにする。
これらに賛同する方なら年会費2,000円を納めれば栃木県内外を問わず誰でも会員になれます。
入会を希望するときは、当会事務局(会長宅)にメールまたは郵便で申し込む。
事務局(連絡先)
メール asukainode2002@yahoo.co.jp
郵便 〒321-4213 栃木県芳賀郡益子町山本2171 吉川 誠 方
観察会
令和6年度第2回観察会
9月15日(日)に日光市戦場ケ原(湯滝~小滝)で、15名の参加のもと予定通り実施されました。ダケカンバ、ウラジロモミなどが優占する林でニッコウシダやゴマナなどの多数の植物が観察できました。
令和6年度第1回観察会
5月12日(日)に宇都宮市多気山において13名の参加のもと実施されました。多気不動尊近辺の道路沿い、ツクバネガシ林、多気山頂付近の草地、コナラ林、スギ・ヒノキ林と様々な環境に生育する植物を観察しました。山頂付近では直径60cmのイヌザクラの大木も確認されました。
令和5年度第2回観察会
9月24日(日)に佐野市唐沢山において11名の参加のもと実施されました。コナラ林及びスダジイ林の植物を観察しました。栃木県では少ない暖地性植物が多数観察できました。
令和5年度第1回観察会
6月18日(日)に上三川町上郷桃畑運動公園周辺の草地、鬼怒川辺において14名の参加のもと実施されました。堤防や河川敷の植物が100種以上観察できました。多数の帰化植物が確認できましたが、とりわけオオキンケイギクやオオカワジサの侵入実態が理解されました。
令和4年度観察会は、新型コロナ感染症が収束しないため、中止しました。
令和3年度第2回観察会
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止しました。
令和3年度第1回観察会
5月16日(日)に那須塩原市木ノ俣園地(駐車場から巨岩吊橋)において13名の参加のもと予定通り実施されました。オオバヤナギの大木の林、山地帯の植物多数が観察できました。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症のため実施せず。
令和2年度秋の観察会リモート
観察会に替わり唐沢山の最近の植物についてアップします。(2020.9.19)
令和元年度第1回目の観察会は、6月2日(日)に栃木市岩船山で開催されました。23名と多数の参加があり、予定していた植物の多くを観察することができました。
令和元年度第2回目の観察会は、9月15日(日)に那須塩原市竜化の滝付近で開催されました。12名の参加があり、山地帯や岸壁に自生する多くの植物を観察することができました。
観察できた主な植物:ケヤキ、サワシバ、ヒナウチワカエデ、オオモミジ、モミ、コナラ、アサダ、ツクシハギ、オクモミジハグマ、キッコウハグマ、シロヨメナ、ホソバコケシノブ、イワシロイノデ、ビロウドシダ、アズマスゲ、コカンスゲ、カリヤスモドキ、フタバアオイ、ミヤマイラクサ、ムカゴイラクサ、ヤマミズ、イワガラミ、クワガタソウ、ヤマアジサイ
平成30年度第1回観察会結果
5月27日、渡良瀬遊水地
タチスミレ、キタミソウ、トネハナヤスリなど希少な植物も観察できました。
平成30年第2回観察会結果
9月16日(日)、茂木町鎌倉山(ふるさとセンター ~ 山頂部 ~ 南側林道 一周コース)
参加者;18名
観察できた主な植物;ブナ、クマシデ、キハギ、ツクシハギ(つぼみ)、ヤマハギ(花)、シロヨメナ(花)、オクモミジハグマ(花)、キッコウハグマ(花)、カシワバハグマ(つぼみ)、センボンヤリ、ツクバネ(果実)、リョウブ、タカノツメ(果実)、コバノガマズミ、オオツクバネウツギ(果実)、ツリガネニンジン、ヤブラン(花)、コカンスゲ、ミヤマイタチシダ
その他;タマゴタケが多数発生してました。新人の参加、昆虫に詳しい会員による虫の説明もあり盛況でした。
令和4年度までの観察会結果
会誌「フロラ栃木」
第32号が発行されました。
栃木の植物近況
日光市霧降の滝付近ではウラジロノキの黄葉が盛りでした。(2024/10/26撮影)
お知らせ
2024年6月15日(土)~16日(日)に、宮城県内において、東北植物研究会主催の東北地方菌従属栄養植物観察会(栃木県植物研究会も後援組織の一つ)が予定どおり開催されました。当観察会には本会会員も4名が参加し、うち2名が研究発表を行いました。 礼状
栃木県に特徴的な植物 (1)
ワタラセツリフネソウ Impatiens ohwadae M.Watanabe et Seriz.
2005年の日本植物学会で愛知教育大学の渡邉幹男助教授(当時)によって新種として発表された。側花弁が濃色となるのが特徴。渡良瀬遊水地の他、埼玉県北部、千葉県北部、茨城県南部の自生も知られている。
(詳細は、ツリフネソウとの違いに気づき新種発表のきっかけをつくった本会会員の大和田真澄氏の論文(「フロラ栃木」14に掲載)を参照のこと。)
2018年9月24日 栃木市渡良瀬遊水地にて撮影
幹事会
2024年幹事会が6月30日に宇都宮市内において幹事全員参加のもと開催され、事業計画、規約の作成、役員等が検討されました。新たに規約を作成すること、役員は増員することでいずれも合意を得ました(現幹事は留任)。また、これに先立ち2024年度決算書の監査が行われ、決算書は承認されました。
令和6年度幹事
吉川 誠(会長)、園部力雄、高橋 滋、長島永幸、星 直斗(新任)
リンク
宮城植物の会
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