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プロローグ みたいな エピローグ

4








「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・」



「あーっ! このワルガキ、またつばさちゃんを泣かしてぇ!」


「ボ、ボクのせーじゃないよ、ママッ。コイツすぐ泣くんだもん!」


「うぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」


「それを泣かさないのが男の子でしょ!? もーっ、ゴメンナサイね、つばさちゃん」


「ンみぃ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・」


「ほら、つばさ。こっちにいらっしゃい」


「ままぁ〜・・・・」


「っとに悪い子ねえっ。いつもいつもいっっっっつも、迷惑かけて・・・・

 はいっ、ちゃんと謝る!」


「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・」


「いいのよ、お兄ちゃん」


「だめよ博子。悪い事したらちゃんと怒らなくっちゃ」


「そうだけど・・・・・・・・・・・・・・


 ね、お兄ちゃん、ちょっとお話を聞いてくれる?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」


「わたし達、これからお出かけしなきゃいけないの。


 それも、とっても大切なご用。


 だから、お兄ちゃんとつばさに、おうちでお留守番して欲しいの」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「だからね、お兄ちゃん。


 つばさと仲良くして、守ってあげて?」


「まもる・・・・?」


「そう・・・・つばさが泣いたりしないように、守ってあげて?


 わたし達が帰ってくるまで、ね」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「約束してくれたら、お兄ちゃんに甘〜いチョコをあげちゃう♪」


「えっ? ちょっと、博子」


「やるやる! ボク約束するー!」


「・・・・・・・・ままぁ」


「はいはい、つばさもね。お兄ちゃんと仲良しできたら、チョコあげる」


「・・・・・・・・・♪」


「じゃあ、二人とも約束。


 わたし達が帰ってくるまで、仲良くしてるのよ?」


「「は〜い!」」

















「・・・・・・・・・・・・ねぇ博子、いいの?」


「チョコレートのこと? いいわよ、それくらい」


「そうじゃなくて。あの二人・・・・私たちがいなくて、本当に仲良くできるかしら」


「でもこうしなきゃ、クリスマスプレゼントを買えなかったじゃない?」


「そうだけど・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・うふっ、大丈夫。

 私たちの子だもの・・・・・・・・約束をやぶったりしないわよ」


「チョコがもらえるから・・・・?」


「もらえなくても、よ。さて、ドコから回ろうか?」


「そうね・・・・・高縞屋は後にして、中丸デパートはどう?」


「あら、そんな遠くまでいくの」


「だって私たちが帰るまで、二人とも仲良しなんでしょう?」


「・・・・・・・・・そうね。


 じゃあ、行きましょうか」


「ええ♪」
















「じゃあ、二人とも約束・・・・・




 わたし達が帰ってくるまで




仲良くしてるのよ?」




「「は〜い!」」







 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。







 それは、最後の約束。




最後の、大切な約束。




 決して終わることのない、永遠の約束・・・・・・・・






















 そして物語が始まった。















"ついんLEAVES"


終了














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