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ついんLEAVES

第五回 7









 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「つばさちゃん、ライトもっと上」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「つばさちゃん?」


「んみゅ・・・・・・・・ふぁ〜〜〜」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「親父、つばさは?」


「リビングのソファーだ。毛布かけてきた」


「そっか」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「・・・・・・もう12時まわったぞ」


「親父は寝ていいぜ。明日の仕事もあるし」


「ジジイ扱いするなと言ったろう」


「はいはい。俺はも少しやるから、先に休めば」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・わかった。そうさせてもらう」


「お疲れさん」


「お前もほどほどにしておけ」


 さくらまるが痛がってるのに?


 冗談じゃない。


「・・・・・・・・・・・・・じゃ、な」


「おやすみ」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「・・・・・・・・・・・・ふぅ」



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

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 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「あ、電池きれた」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

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 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「うあ、ヒデーなこの枝・・・・・・・・・・・・・」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

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 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「ねみぃ・・・・・・・・・・・」


 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

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 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。

 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。 ひょい、ポトッ。ひょい、ポトッ。


「朝になっちまった・・・・・・・・・・・・」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ザッザッザッザッ。


 最後に地面を掃いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ザッザッザッザッ。

 ザッザッザッザッ。

 ザッザッザッザッ。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「終〜わったぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・」


 いちおう、全部取ったと思う。


「あ〜、くらくらする・・・・・・・・・・・・・」


 マスクと帽子をむしり取り、リビングの窓際に倒れこんだ。


 やっと終わったあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 どこかで一番鳥の声がした。


「おいおい、早すぎるって。こっちは一睡もしてないんだぜ・・・・・」


 結局、徹夜になっちまった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ねよ。


 大の字のまま、身体の力を抜く。

 床に吸い込まれるような感じがした。


 と、何かがふわっと体にかかった。


「ん〜?」


 薄目をあけると、クリーム色のタオルケット。



「まだ朝方は冷えまする・・・・・」



「・・・・・・え」


 高原の風のように澄んでいながら、それでいて暖かい声。


 こんな声の持ち主は・・・・・一人しかいない。


「さくらまる・・・・?」


「はい・・・・・ごしゅじんさま♪」



 さくらまるがすぐ側に跪(ひざまず)いていた。

 目が合うと、ふんわり微笑する。


 そうそう。

 やっぱお前は笑顔じゃなきゃな・・・・・


「って・・・・・・・何だそのカッコは」


「これは−、器を食(は)まれましたが故、衣を失ひてござります・・・・」


「ふうん・・・・」


 ・・・・たぶん俺は寝惚けてたんだろう。

 でなければ、さくらまるを見て飛び上がったはずだ。


 さくらまるときたら上着がなくて、着てるのはスケスケの薄物一枚だけ。

 ほとんど丸見えなのだ。


 ・・・・・・・・・どこが丸見えかは訊くな。


「体、痛くないか」


「はい、すっかりと。

 心深しきごしゅじんさまと皆様に、さくらまる謹んで万謝いたしまする」


 ぺこり。


 俺はボンヤリと、さくらまるが三つ指ついて叩頭するのを見ていた。


「まぁ・・・・・・良かったな・・・・・・・・」


 ほっとすると同時に、本格的な睡魔が押し寄せてくる。


「寝る−」


「あ・・・・ごしゅ」


 もう限界。

 目をあけるのも面倒だ。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「ごゆるりとお休みなされませ。ごしゅじんさま・・・・・」



 ふわっ。



 何かに上半身を包み込まれた。



 温かくて柔らかい、何か。



 まるで体中の疲れや澱みを引き出してくれるような−



 そんな、今まで味わったことのない心地よさ。



 かすかにいい香りがする・・・・・・・・・








 俺は眠りに落ちた。










「わたくしの・・・・ごしゅじんさま・・・・」










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