<別館>

読んだ直後の感想です。
ネタバレもしちゃってるかもしれません。
私の好みの問題なのですが。


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MY評価 ☆☆☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆
☆☆
最高!この本に出会えて良かった。
おもしろい。私は好きだな。
まあまあ。
ふつう。
おもしろくない。
風の大陸 最終章 竹河聖:著 富士見書房
 長かった物語もついに完結編です!
 まず、表紙を1枚めくると、衝撃の口絵が。きゃー、マンレイド!死んじゃだめだよ、 あなたはボイスと幸せになって欲しいのよっ!唯一まともな(?)カップルなのに!
06/

カメおもうゆえにカメあり サノアツコ:著 フィールドアイ ☆☆☆☆
 カメ本です。カメの観察日記みたいなもんです。どうやらこれもブログが元らしいです。 妙なイラストも味があってよろしい。
 彼女の飼ってるカメは3匹。その名も「イチカメ」「ニカメ」「サンカメ」素敵なネーミングセンスだ。
 この本読みながら、昔、カメ飼っていたことを思い出しました。
 でも、カメに興味ない人にはつまらないのかなぁ?
 カメが何食べるか実験してるのとか面白いです。イチゴ、パイナップル、ブルーベリー・・・。 そんなもの食べるのか!?というものばかり。私も今カメ飼ってたら絶対いろいろ実験してやる。

 ところで、うちで昔飼ってたカメは、クサガメの「サチコ」と ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)の「ミドリ」でした。
 ミドリはそのまんまだし、クサガメがなぜサチコなのか、 『さ』しか一緒じゃないじゃん、なんてツッコミはさておき。
 私が小学生の頃、突然父が買ってきました。
 なぜ『カメ』だったのか、未だにわかりませんが。 別に子供らは誰もカメ飼いたいなんて言いませんし。犬猫ならともかく。
 で、早速上記のような名前をつけたわけです。
 しかし、ミドリの方は成長すると、とてもでかくなるし、毒もあるという情報を聞きつけて、 買ってきて3日ほどで店に返却されました。
 サチコはかなり長く飼っていましたが、ある日、ベランダで水槽を掃除していたら、そこにいたはずの サチコがいない。一瞬目を放した隙にどこかへ行ってしまったんですね。
 カメってやつは、意外と足が速いんです。そりゃウサギと比べたら遅いかもしれませんが、 「♪どうしてそんなにノロいのか♪」と言うほどノロくはないのです。
 それまでも目を離した隙に見当たらなくなることは結構あったんですが、 それでもベランダの中で発見することができていました。
 が、その時はどこを探しても見つからず。 外に落ちたかもと、ベランダの外も探しましたが見つからず。
 「迷い犬」ならぬ「迷いカメ」のポスターを作って近所に張りましたが、 それでも結局見つかりませんでした。
 ちなみに、カメ飼ってるなんて、犬猫と違ってあまり人には言いませんから、 そのポスターにより「お前んち、カメ飼ってんのかよ」と、からかわれたのもいい思い出です(?)
 別にカメ飼ってたっていいじゃんかよ。
 本の紹介じゃなくて、私のカメの思い出になっちゃいましたね。ま、気にしない。気にしない。
06/3/11

『ご当地バカ百景』 一刀:著 宝島社 ☆☆☆☆
 おもしろいけど、くだらないです。HPで集めた噂ネタを本にしたものらしいです。
 1人で読むより、いろんな県の出身者とわいわい読むのがオススメ。その県民がいないと、ウソかホントかわからないので、ふ〜ん。で終わってしまう。
 例えば、自分をを含め周りの人で検証すると
 冷蔵庫にはかならず「おたふくソース」が入っている。(広島ホント)
 友人の少なくとも1人は僧侶。(京都ホント)
 「ババヘラ」というアイスクリーム売りが出没する。(秋田ホント)
 「いばらぎ」じゃなくて「イバラキ!」と言い張る(茨城ホント)
 などなど。
 えー、だからどうしたっていうことなんですが、暇つぶしに皆さんでどうぞw

06/2/22

ついていったら、こうなった 多田文明:著 彩図社 ☆☆☆
 キャッチセールス潜入ルポです。
 路上を歩いていて、声をかけられたことありませんか?
 「アンケートにご協力下さい」を筆頭とした怪しげなキャッチに。
 付いて行ったら危ないだろうことはわかるので、賢明な人はすぐに断るでしょう。でも本当について行ったらどうなるのかしら・・・?と思ったことはないですか?私は良く思います。
 で、本当について行ったら、こうなった。という潜入調査(?)をしたものです。
 ほうほう、ある程度予想はしていたが、こういうことになるのかぁ。と、なかなか興味深い本です。
 ちなみに、この本に載っていた『「怪しげな絵の即売会」に潜入!』の項と、ほとんど同じ目に私はあったことがあります。
 一期一会論。今日この絵に出会ったのは運命だから!っていう論法があるらしい。全く同じこと言ってたよ・・・。
05/12

魔法使いハウルと火の悪魔 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ:著 徳間書店 ☆☆☆
 いわずと知れたジブリ映画『ハウルの動く城』の原作本です。
 この原作本には2巻目もあって(そっちはまだ読んでませんが)、はじめはシリーズ名が『空中の城』となっていました。
 しかーし、映画化されることになって映画タイトルが『ハウルの動く城』だったため、 シリーズ名もそれに変わってしまったのでした。ポリシーはないのか?原作は原作、映画は映画だろうが。 ま、天下のジブリだし、そのままでは検索にひっかからないので、 どこかに『ハウルの動く城』の文字を入れた方が売れるんだろうけれど。
 本を読んだ感想なのですが・・・、映画のイメージが強すぎて、もうあのキャラクターたちしか浮かんできません。
 そもそも、問題の城だってシリーズ名が『空中の城』だったくらいですから、 空中に浮いてる城なんでしょうが(実際、挿絵はラピュタちっくな空に浮かんだ城が描いてある)、 私の中では、あのがちゃこんがちゃこん動いてるガラクタの塊のような城以外の何も思い浮かばないという・・・。
 感想が、すべて映画と比較したものになってしまうのは仕方ないですね・・・。 だいぶ原作と映画は話が違うし、どっちがどうってこともないんですが。 映画のほうがちょっと深刻な感じ。戦争絡んできたり、ハウル死にそうになったり、サリマン怖いし・・・^^;
 原作先に読んで映画見たほうがいいかもしれないです。そうすれば、映画のイメージに支配されずに読めたかも。 ただ、原作は少し読みにくいので、私の場合、逆だったら最後まで読まなかった可能性もあるかなぁ、なんて、どっちもどっちですね。

P.S.2巻目『アブダラと空飛ぶ絨毯』の人物紹介だけ読んでびっくり。既にソフィーはハウルの妻になってますよ。 しかも2人の子供もまで紹介に載ってます。代わりにマイケル紹介から消えてました・・・。
05/05/15〜05/05/19

電車男 中野独人:著 新潮社 ☆☆☆
 これもかなり話題になりましたね。 しかし、実は私は、話題になってたのは知ってましたが、実際に本を開くまでどんな本か知りませんでした。
 開いてみて、「なんじゃこりゃぁ!?」ってなもんだわさ。
 インターネットの掲示板そのままなんですね。
 出所の某巨大掲示板は、リアルタイムで掲示板そのものを読もうとすると、 本筋(?)に関係ない、揚げ足取り、罵詈雑言が多いので、それらがあらかじめ削除てあるのはかなり読みやすかったです。 ネット上にも同じように編集したサイトがあるそうですが、やっぱ長時間パソコン画面見てるのはつらいので、私は本形式の方がいいな。
 パッと見、何だか『あしながおじさん(ウェブスター)』を彷彿とさせられました。 全てが手紙のやりとりで(手紙じゃないけど)進行していくところが。 ま、『あしながおじさん』は手紙だけで、登場人物がでてこないかったるさに、3ページほどで挫折しましたが。
 それから、手紙形式物語だと『こころ(夏目漱石)』もありますね。前半だけだけど。 あれも読むの辛かった。高校時代の夏休みの宿題で、 2学期に授業でやるからってんで、無理矢理読んだけれど、ホント苦痛だった。
 ちょっと脱線しましたが、しかし、この「電車男」は、掲示板のつもりで気楽に読めました。
 ただ、すべて横書きだし、インターネットのメールや掲示板に慣れてない人には逆に読み辛いだろうなぁと思います。
 本筋には関係ないけれど、絵文字には驚嘆です。いろんな文字や記号を組み合わせて絵に見えるようにするわけですが。 イチ○ーとかムーミ○とか・・・・すごいっす。私にできる絵文字ったらせいぜいーーーくらいなもんですもん。
 ってなことを妹に言ったらば「だってあの人たちは1日中それ作ることしかやってないもん」だそうです。
 ま、話のネタにパラパラページめくるくらいはいいかも。実際、私は飲み会で話のネタに使ってしまってました。
04/12/?

へんないきもの 早川いくを:著 バジリコ株式会社 ☆☆☆☆
 題名の通り、変ないきものを集めた図鑑・・・なんだろうか?エッセイ?でもないしな。
 見開きで左ページにはエッセイちっくな説明文、右にそのいきもののイラストで構成された本。
 本当にこんな生き物いるの?!というのがたくさん出てきます。イラストなもんで余計にそう思っちゃう。想像の生き物なんじゃないかって。 でも、中には自分が実在を知ってる生き物もあるので、どれも実際にいるんでしょう。調べてはないけど。
 だから余計に、本物だとわかるように、白黒イラストじゃなくてカラー写真だったらもっとよかったのに、と思ってしまう。 (まあ、最近は合成やら何やらで、実際にないものの写真も作れるでしょうが) でも写真だと逆にグロくなっちゃってヤバイかも?
 説明文もなかなか面白い。ちょっと下ネタ多いですが。
 1ページごとに完結してるし、すぐ読めるし、暇つぶしにはオススメです。
05/1/17

世界の中心で、愛をさけぶ 片山恭一:著 小学館 ☆☆
 すっごく流行りましたねぇ。ハイ、私は流行り物って好きじゃないので、批判的にいきますよ。 点数も辛いです。流行らなければもっと高得点つけたげる・・・いや、やっぱり普通かな。
 まあ、いい話ではあるんですが、この程度の小説ならゴロゴロあると思うんだけどなぁ。
 あっという間に読めちゃう読みやすさがヒットの原因?そういや、某有名芸能人が感動したとか言って宣伝したんだっけ?だからかしら。
 そんなわけで、ドラマも映画も見ませんでしたが。キャストはどっちも気になるキャストだったんだけどね。 本読まずにドラマか映画見た方がよかったかも。  
04/?/?

『女神の花嫁 後編』(流血女神伝) 須賀しのぶ:著 集英社(コバルト文庫) ☆☆☆☆
 いやぁ〜。アデルカらぶ☆いい奴、めちゃめちゃいい奴だぁ。初め出てきた時は単なる単細胞の脇役と思っていたのに、こんなに良い奴に成長するとは。ラクリゼの幸せものぉ。それなのにぃ!(以下おそらくネタバレ注意!)
 彼の愛がああいう形でしか報われないのは切ないけれど、他に道なんかもなさそうだし。ラクリゼ見捨てて生き延びたって彼の性格上、絶対にその後の人生幸せになんてなれるわけないし。一緒に逃げたとしても、ラクリゼがそういう意味でアデルカの方に向くとも思えないし。あの結末はもうああなるしかないという感じ。
 それはそれで仕方ないとして、アデルカいいやつだよぉ。「女神の花嫁」で私が人気投票やったらダントツで1位です。
 んで、主役二人もいいですね。本編のカリエが幼すぎてバタバタちょっと喜劇じみてるのに対して、こっちは何か深いわ。って感じ。お互いを思ってはいるけれど、それだけではいられない葛藤。後悔・悲しみ・嫉妬・絶望などなどに乱されてすれ違っていく心。なんかもう、仕方ないです。悩んで悩んで、どっちの言い分もわかる。
 ただ、この二人は生きていてまだ本編に繋がってゆくわけだから、本編終わる頃には幸せになってくれるといいなぁとは思うんだけれど、どうなるかなぁ・・・?本編サルちゃんちょっとまともじゃない感じだからな。こういった過去があってあんなんなっちゃったというのはわかるけど。ラクカリエががんばって女神の呪縛(?)を解けたなら、サルラクが幸せになる道もあるかしらね・・・。
04/4/22

『デルフィニア戦記』全18巻 茅田砂胡:著 中央公論新社 ☆☆☆☆☆
 面白いです。ぜひ裏でなく表の方で紹介したかったのですが、凝ったことしようと考え、ちっともできないので、とりあえず、こっちで紹介。
 どのくらい面白いかって、18巻もあるのに、一気に読破しちゃうくらい面白い。こんなに巻数あると始めの方は面白くても、中弛みしちゃったりとかよくあるけれど、それがない。もうぶっ飛ばすぞー、って感じです。たっくさん本読んで(いや、私はそうたくさん読んでないか?)、こういう本に出会えるのはごく稀かも。
 同じ18巻でも、しかも小説より数倍読みやすいであろうマンガだったにもかかわらず、数巻読んで飽きちゃって、間飛ばして最終巻を読んだりしたしたものもあるけれど。
 異世界戦記ファンタジーってやつですかね。国を理不尽に追放された王様が仲間を連れて国を取り戻すと。んでもって、その後の隣国との抗争などなど。
 何しろキャラクターがいい。主人公のリィウォルを筆頭に、イヴンバルロナシアス・・・・。あら?男のキャラばかりだわ。ま、いっか。いやもう、みんなかっこいいから。
 そしてやっぱ面白いのが、ストーリーもさることながら随所に出てくる掛け合い漫才。この作者の作品は掛け合い漫才なくして成立しないでしょ。

『根の国の物語』(1天と地の娘,2芯の樹を求めて,3眩惑の魔都,4再生の輪) 篠田真由美:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆
 死にまくり・・・・。人・・・じゃなくて、妖怪も混ざってたし、人だか妖怪だか何だか正体不明のモノも混ざってたけれど、サクサク死にまくり・・・。
 特に最終巻では、それまで出てきた、主要人物と思われる人々が、まあサクサクと、惜しげもなく、大した描写もなく死んでいく・・・。
 そんでもってラストは・・・・!む〜、いまいち納得行かないのだ。神様だぁ?おいおい、人間じゃなくなっちゃうわけ?私ご贔屓の榊原もいまいち報われないし。がんばれ、榊原
 続編が出そうなことがあとがきには書かれているけれど、その気配ないし。私は榊原のその後をぜひやって欲しいぞ。
03/5/26〜03/6/3

『ないもの、あります』 クラフト・エヴィング商会:著 筑摩書房 ☆☆☆☆
 ありそうでないもの、あるはずなのにないもの、あったらいいなというもの、いろいろ取り揃えてあるカタログです。
 『左うちわ』とか『思う壺』とか欲しいと思いません?でもやっぱり便利なだけじゃなくて・・・・。
 いろいろ描きたいけど、書くと全部ネタバレになってしまいそうな・・・。
 ま、面白いので、ぜひ1度読んでみるべし。ページの半分はイラストで文字少ないのですぐ読める。
03/3/7〜03/2/28
 
『女王と海賊』(暁の天使たち5) 茅田 砂胡:著 中央公論新社 ☆☆☆☆☆
 最高です。まさに女王と海賊。ケリージャスミン(&ダイアナ)もう最強タッグです!最高っす。
 この作者にしては甘甘。もうらぶらぶですな。世間一般で言うラブシーンなどはありはしないのだけれど。
 この豪快なめちゃくちゃさ加減が最高です。この歩く非常識どもめ。
 ああ『最高』ばかり言ってますね。他に言いようはないのか?語彙が少ないので困りもの。
 ただ、この本、人に勧める際に問題が。この巻1冊だけでは本当の面白さはわからないのです。そもそもシリーズ物の5巻目だし、この前に来る『スカーレットウィザード』も全6巻(本編5巻+外伝)のシリーズ物なので、全部読まないと面白くない。とくにこの巻の面白さは前作を読んでないとなぁ。
 作者、策略家ね。
03/9/22

『気になる部分』 岸本佐知子:著 白水社 ☆☆☆☆
 エッセイです。前半部分は爆笑です。後半は本の紹介みたいになってて、本の趣味はどうも私と作者は合わなそうだけれど、エッセイは爆笑です。本屋で立ち読みはヤバイと思われます。電車で読むのもヤバイと思われます。
 私がウケたところを、一部抜粋。抜粋じゃイマイチ面白くないかもしれないけれど。
 ―――「オムニバス」という言葉を言うか聞くかした瞬間、巨大な蓮の葉の上に金髪の子供が乗っている絵が思い浮かぶ。どうやら、子供の頃愛用していた植物図鑑に載っていた「オオオニバス」と関係があるらしい。
 「まっしぐら」と言うときには、マグロが時速二百キロぐらいの猛スピードで泳ぐ映像が浮かぶ。
―――
 ―――『根掘り葉掘り』の『根掘り』はともかく、『葉掘り』ってなんなのだ? それを言うなら『夕焼け小焼け』の『小焼け』はいったい何が焼けているのか? 『首の皮一枚でつながっている』ってそれって既に死んでいるのでは?それから・・・・―――
02/11/21〜02/11/28

『きみがアリスで、僕がピーター・パンだったころ』 風間賢二:著 ナナ・コーポレート・コミュニケーション ☆☆☆
 「おとなが読むファンタジー・ガイド」ってことで、小説ではないので、面白いも何もないって言えばそうなんだけど。あとがきには「手前味噌だが読み物としても抜群に面白いと思う」と書いてあった。それはどうかと思う。
 色々読んで見たいなと思う本があったのは収穫です。ただ、なかなか時間が取れなくて読めないんだけれど。
 その中では良い本だけじゃなく、けなされ本もあって、自分の好きな作品をボロカス書かれててちょっと悲しかった。ま、いいのさ。私は私、著者は著者なんだから。自分が面白いと思った本を読めば良いのよ。
 そんなわけで、ここで私も好き勝手書いてるからカチンと来る人もいるかもしれないけど、私は私、貴方は貴方ってことでご勘弁を。
02/11/17〜02/11/21

『鵺姫異聞』 岩本隆雄:著 朝日ソノラマ
 おおっと、出ました初、☆1個。面白くないというか、気に入らないのよ!私は。
 私の好きな『星虫』『鵺姫真話』を台無しにしてくれて!そうやって何もかも関連付けようとしなくてもいいじゃないか。
 逆に、この人の他の話を読まずにこれだけ読んだ人はどう感じるんだろう?名前だけ頻繁に話に出てきても詳しい裏事情(?)が全然わからないじゃない。
 この本の前に出した『ミドリノツキ』もそうだけど、書く度に話の設定が大きくなって、ついていけん・・・。本の冒頭から、「この世界の破滅を救うために旅を・・・」とかって書かれても「はぁ!?何でそうなる」って感じです。しかもそれが、異世界の話とかではなく、この地球の設定だから、唐突すぎて全然信憑性も必然性もない。元から異世界の話だとすれば、それはそう言う世界なんだと無理矢理納得する事もできるけど。
 そして、ラストも気に入らない。おい!、未練ないの?家族は?進化計画は?んでもって、友達の先祖になるって矛盾してるんじゃないのか、作者!?
02/11/13〜02/11/20

『ハリーポッターと炎のゴブレット 上・下』 J・K・ローリング:著 静山社 ☆☆☆☆
 流行に便乗して読む〜。
 本を先に読むと、映画がちっとも面白くないんだけれど、このシリーズは映画化が決まる前から本を先に読んでたんだからしょうがない。映画より本の方が面白いし。原書で読む能力はないけれど。
 MY評価は本当に自分が面白いと思ったのか、まわりが「面白い、面白い」と言うからそう思うようになったのか、いまいち自分でも判断がつかない・・・。
 以下、感想入ります。ネタバレがあるかもしれないので、味読の人は注意。
 まずはじめ、いつものようにダーズリー家からスタートだけれど、前のほうの巻ではダーズリー一家の理不尽な仕打ちに黙って耐えるしかなかったハリーが、今ではだいぶしたたかになって、それなりに過ごしているのがグー。
 クディッチのワールドカップが行われるけれど、これはサッカーのワールドカップに触発されたのかなぁ、なんて思ったり。
 巻が進むに連れ、今度はどいつが裏切り者だ?と、考えながら読むようになってしまった。素直に読んだ方がきっと面白いのになぁ。「おお、予想どうりこいつが裏切り者か」と思うより、「え!?この人がスパイだったの!?」と思った方が絶対面白いもの。結果的には考えながら読んでても、「え!?この人がスパイだったの!?」と思ったんだけど、私は。
 シリウスはあまり活躍せず。何だか、もっと貧相な格好になってしまって・・・・。始めの方は手紙でしか出てこないから、こいつがスパイか!?とちょっと思ってしまったわよ。本人が、っていうよりも、手紙を別の人が書いてるとか。
 今まであんまりなかった、喧嘩したり嫉妬したり、色々でてきました。中でもロンが・・・・くすっ。素直じゃないんだから、可愛い。これからどうなるのかねぇ。
 そして、ついに!ついに〜!!出たな親玉!マルフォイさん達も信奉してるだけじゃなくて、本格的に部下になりそうな感じだし。だって、あんなとこにくるんだもん。それでも平気で学校に入れとくのかなぁ、ダンブルドアは。
 ダンブルドアといえば、ニヤりんぐ笑いが気になる・・・。何ナノ!?最終的にはこいつが裏切ったりして・・・・。そんなことしたら、ハリーが人間不信に陥るぞ。読んでる方もだけど。
 さて、今度は亡霊とではなく、直接対決だ!続きが気になる〜。早く続きを!・・・・っていっても、原作もまだ出てないんだから、訳本が出るのはいつのことやら・・・・。

02/10/24〜02/11/2

『神々の憂鬱』(暁の天使たち2) 茅田砂胡:著 中央公論新社 ☆☆☆☆
 「暁の天使たち」の続きだと思って、物語の時間も続きだと思って読んでいたら、平行してたり、戻っていたりで、ちょっと混乱。
 主人公たちはいいんだけれど、気になるのはダン!どうしてそんなに頭が固いのだダン!あんなにハチャメチャな両親の子供なのに(『スカーレットウィザード』参照)どうしてそんなに常識に凝り固まっているんだ!反動?
 ダンの両親よ!早く生き返れ〜!楽しみだなぁ。きっと生き帰ったらどっちも今のダンより年下だし、またダンは混乱してこんな事は信じないとか言うんだろうなぁ。
 時々『デルフィニア戦記』の登場人物の話が出てくるのもそれを読んでいる私にはうれしい。でも読んでない人にはどう映るのか。この話自体かなり『デル戦』をふまえてって感じだから、初めて読んだ人はどういう感じで読んでるんだろう?意味わからなかったりしないのかな?既に読んでしまった私にはよくわかりませんが。
02/9/28〜02/10/3

『月下秘抄 天の抄』 麻城ゆう:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆
 奇人変人集まる集まる。って感じの、短編仕立ての物語。
 敵の魔女は何だか意味ありげな書き方。何かあるのかな?
 そして、この人の話では結構あるパターン。争わなくて良いはずの人達が、些細なすれ違いで誤解して、戦うという。「ああ、そこ戦わないで、仲良くやってよ!あんた達が争う必要はどこにもな〜い!」と、読みながら思ってしまうのよね。
 でも今回は、比較的早く(下巻に突入する前に)誤解が解けて、よかったよかった。
 あとがきにはしょっぱなから、『次の巻は6年後です』って書いてあるから、「え!待てよ、6年も待たす気?極悪非道だ〜!」と思ったら、その後ちゃんと注意書きがあった。物語の中で6年後だそうな。
 早く続きを読みたい〜。タクトはどんな子に成長してるのかしら?他の人はあんまり変わらなそうだけど。
02/9/18〜02/9/20

『月下秘抄 地の抄』 麻城ゆう:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆☆
 のっけからそれかい!マジですかフォーラ!という展開。
 え?生き返るんじゃないの?と思ってたら、ちゃんと生き返った。というか、実は死んでなかったらしいけど。びっくりしたなぁもう。そしたら今度はアーリが元に戻らなくなっちゃうし。
 そんなこんなで、あれやこれや、正体が明らかになったり、真実が明かされたり、怒涛の展開。
 主人公のはずのタクトの影がちょっと、いや、だいぶ薄いけど、どたばたハチャメチャでよし。
02/9/20〜02/9/21

『真昼の星迷走』(単行本『西の善き魔女4』に収録) 荻原規子:著 中央公論新社 ☆☆☆☆
 『西の善き魔女』の外伝3。時期的には最終話の更に後なので、外伝というより、本編の続きとして読める。『西の善き魔女』は始め、新書本で出ていたのだけれど、このたび、ハードカバーの単行本として出版され、新書にはなかったこの話が書き下ろされた。
 西の善き魔女 東の武王
 賢者フィーリ詩人バードを呼び出した
 氷の都をおとずれた
 真昼の星がおちがらおしまい
 あなたの背中に立つ人だあれ

 という本編の冒頭に出ていた詩の意味が、これで何となくわかった。始めは何のことかサッパリわからなかったし、本編全部読んでもイマイチ謎だったんだけど。でも、本編を読んでもうだいぶ経っているので内容をあんまり覚えてないのよね。もう1度読み返さなくっちゃ。
 フィルエルルーンの相思相愛ぶりが私は嬉しいよ。イマイチ甘い展開にはならないんだけど、そこもまたよろし。
 ルーンレアンドラの掛け合い漫才!?もよろし。いや、お笑いのシーンじゃないはずなんだけれども。レアンドラが一生懸命誘惑してるのに、このおボケルーンときたら・・・・。
 荻原さんの話に出てくる男の子って、何だか頼りなくって女の子に守られてるような感じだけれど、でも実際はきちんと自分を持っていて、ちゃんと男のところもある。女の子が強いから、守ってやらなきゃって思っていたら、ある日突然、男の子の「男」の部分にびっくりするっていう展開が多い。現代の女々しい男の子諸君、ちゃんと「男」の部分を持っているかい?ってそんな事はいいんだけど。
 結構オールスターなこの話。実際は出てこなくても会話には出て来たり。アデイルは初めに少し出ているだけなのに、レアンドラは中盤で美味しいとこ取っていってます。この人の存在感はすごいね。ティガがもうちょっと出て欲しかったな。ちょっと見かけただけじゃなぁ。後はやはりバードでしょう。美味しいですね。ほとんど主人公じゃん。本編では謎だらけのわけわからん奴だったバードのことが、今はよくわかります。
 フィリエルルーンのその後とか、レアンドラと求婚者軍団の結末とか、3人の女王候補の行く末とか、ティガルーンのことだとか、続きを知りたいことはたくさんあるんだけれど、きっともう続きの話は出ないんだろうなぁ。残念。続きは読者の想像にお任せかな。
02/9/12〜02/9/13

『劫尽童女』 恩田陸:著 光文社 ☆☆
 うーん。なんだかなぁ。という感じ。
 ラストの方は怒涛の展開で、結局何が言いたいのやら?結局はどうなったわけ?1人で悟ちゃって、どっか行ちゃって。
 と敵対していた組織がどうなったのかも良くわからないし。ハッピーエンドなのかどうかも良くわからない次第。
 ハッピーだったのはハナコトオルだけじゃないのか?世界を巻き込んで願いを叶えて(?)大満足なのでは?はいい迷惑だけけどね。
 一章が一番面白かったな。現在と過去が交錯して、どうなる、どうなる?と、引きこまれた。引きこまれた分期待したのに、その後ちょっと期待はずれでした。
02/7/21〜02/8/3

『散歩屋さんの事件簿』 麻城ゆう:著 小学館(パレット文庫) ☆☆☆
 事件簿と言いつつ、そんなにミステリーチックではないのだけれど。でも少しミステリー?
 ちょっと、ゲーム感覚の家が出てくる。本当にあるのならぜひ遊びに行ってみたい家だ。その家が物語の中でも問題なのだけれど。
 色の描写とか、家の間取りの細かい描写とかがあるので、ぜひ映像として見て見たいなぁ、と思った。ま、映像化なんてあるわけないけれど。
 散歩屋さんたら、どうしてそんなの分かっちゃうのかなぁ。単なる大学生なのに。
02/7/15

『ドラゴンとちび王女 ルーシー・ビィビィの大冒険 榎木洋子:著 集英社(コバルト文庫) ☆☆☆
 ぶっとんだ王女様ルーシー・ビィビィがぶっ飛ばすお話。シリーズ2作目。前回に引き続き今回も飛ばしてます。
 なんだか、『スレイヤーズ』を思い出してしまう。1作目ではそう思わなかったのに、ドラゴンなんて出てくると、確か、『スレイヤーズ』の外伝でラジオのスペシャルで、リナもドラゴンをぶっ飛ばしていたような。比べて見ると、怖いもの知らずのところといい、打算的なところといい、人使いの荒いところといい、でもどこか可愛らしげなところといい、そっくりだ。リナルーシー・ビィビィ。こんなに似ているとは。
02/7/12

樹上のゆりかご』 荻原規子:著 理論社 ☆☆☆☆
 荻原規子さんの作品が好きで読むのを楽しみにしてた。
 読む前に、インターネットなんかで他の人の感想を読んだら、どうも、現役高校生には受けが良くないらしい。そして昔の高校生には受けが良いようだ。高校生はこんなしゃべり方しないというし、主人公の1人称なんだが、こんなものの考え方はしない、という。んでもって、『6番目の小夜子』に似ているそうな。
 実際に読んでの感想は、私は面白かった。私も似たような高校だったからかもしれない。でも、事前に他の人の感想読んでて失敗したなぁと思った。口調おかしいかな?とか、考え方おかしいかな?とか、『小夜子』に似てるかな?とか、余計な事考えながら読んでしまったから。やっぱり小説は先入観なしで読むに限る。
 口調は確かに、丁寧過ぎるかもしれない。でも、実際のしゃべり言葉のままで文字にしたら、雑と言うか、砕け過ぎてて目も当てられないのでは?と思う。読む文には丁度良い感じ。昔のように口語と文語が違う時代ではないけれど、やっぱり、実際と、読む文章とではかわってくるものなんだよね。
 ファンタジーではないし、ミステリーってわけでもないし、恋愛物ってわけでもない。平凡(?)な学園生活なんだけど、もしかしたらあるかもって思えるところが私は好き。校則の厳しい女子高に通った人なんかは「こんな高校あるわけない」と言う人もいるかもしれないけど、私の行った高校は、けっこうこの舞台の学校に近い物があるし。共感できる人には面白いのでは?逆に、共感できない人には全然面白くないかも。
02/6/27〜02/6/28

『レディーガンナーの大追跡 上・下』 茅田砂胡:著 角川書店(スニーカー文庫) ☆☆☆
 好きな作家の作品だからと読み出したは良いが、追跡が始まるまでが長い長い。
 冒頭から裏の陰謀の会議が長々続く。重要なんだかそうでもないんだか良くわからない人物と国名がたくさん出てきて、ああもう誰が誰やら覚えられない。
 主人公が出てきたのは上巻の半分くらい経ってから。おおキャサリン!あなたが出てくるの待ってたのよ!今まで辛かったよぅ。
 しかし、もう一方の仲間たちとキャサリンが再会するのは後編の中盤だし。
 何だかテンポに乗るまでに時間がかかる感が有り。逆にクライマックスはドタバタと盛り沢山で忙しい。いや、面白いからドタバタは良いんだけどね。

『ローゼンクロイツ −仮面の貴婦人−』 志麻友紀:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆
 読もうと思ったきっかけは、好きな作家が後書きか何かで「おもしろい」と書いていたから。
 舞台は中世ヨーロッパの雰囲気漂う異世界。
 主人公は出生に秘密がある少年。女装をして王女の身分の妹の身代わりをする傍ら、ローゼンクロイツという怪盗でもあるという。私の好きそうな設定なのだが。
 まあ、それなりに面白かったのだが。
 少年っつか青年か。男っぽくないんだよね。女装してる時は女そのものだし、普通に男のカッコしてても男男してないし。強いという設定ではあるんだけど、あんまりそれが出ていないというか。技はあるけどイマイチ実践的でないような。あっさりさらわれちゃうし。
 妹の身代わりで、ある男に嫁いで、ばれてもそのまま。最後はなんかお互い好きになっちゃってばれなきゃOKとかって夫婦のまんまだし。要はボーイズラブものか?とも思うんだけど、その主人公が男に見えないからボーイズラブにも見えないし。かといって女でもないんだから普通のロマンスとも言えないし・・・。中途半端な感じ。
 身分が高いくせに怪盗をやってるっていうのも、あまり怪盗で活躍してないって言うか。怪盗じゃなくても、東山の金さんくらいでもいいんじゃない?って感じだし。
 なんだかちょっと不完全燃焼って感じ。

『アルビオンの騎士 (前編) ローゼンクロイツ 志麻友紀:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆
 セシルったら考えなし。何だか単純な同情と正義感むきだしでねぇ。一生懸命オスカーが止めてるのに、ちゃんと忠告聞こうよ。まんまと罠にかかっちゃってまぁ。なんか敵さんの思うツボ。面白いくらいにひっかかっちゃって。もうちょっと、頭使おうぜ。
 オスカーはすぐに色仕掛け(?)に走るし。そんなキャラだっったの?もっと、冷徹でクールかと思ってたのに。何だかある意味おちゃめよ。
 アルマンは嫌らしさ、全開!で良いですね。いや、素直に、物語を読む私は、嫌な奴だから嫌なんだけど。何でこんなのにみんな騙されるのよ。もっと、あいつの鼻を明かしてスカッとしようよ。それは後編でのお楽しみかしら。
 んでもって、あまり活躍なしのヴァンダリス。容姿は目立ってたみたいだけど、物語の中ではあんまりねェ。いいようにアルマンに利用されちゃって、ちょっと、彼に比べると影薄くないか?性悪ではなさそうなので、結構好きだけど。後編での活躍を期待。
 物語の感想というより、キャラの感想になっちゃった。
 後編はアルマンをスカッとやっつけて、ヴァンダリスとは仲良くなるって展開はいかが?
02/6/23〜02/6/26

『アルビオンの騎士 (後編) ローゼンクロイツ 志麻友紀:著 角川書店(ビーンズ文庫) ☆☆☆
 むう。前編での感想の期待する予測とは違ったわ。
 ヴァンダリスは考えなしのマンマ。なんでそんなにアルマンが良いわけ?正体がわかっても動じないってのは良いけれど、それでもやっぱり良いようにアルマンの駒になってるんだもんな。ダメな奴。もっと、アルマンを手の上で転がすようなでかい人物を期待したのにな。何でそんなで、伝説の騎士ってもてはやされるかね。
 この話、展開自体に無理がある気がするのよ。どうして、一国の宰相と王太子が1人の女(?)をめぐってそんなことするんだ。自分の立場を考えればしたくたって、出来るはずないのに。傾国の美女(?)だかなんだか知らないけどさ。他のファンタジーの戦記物なんか読んでるとこんな展開あるわけないでしょ、と思ってしまうのよね。
 新キャラ海賊提督のラルセンは良いわ。ツボだわ。海賊で、でも仕えるに値する主を見つけて・・・。って。でもイマイチ活躍が少ない!頭の回る良い男をもっと活躍させて!こんなに良い部下がいるのに上手く使えないヴァンダリスは能無しだと思うわけ。 忠誠を誓った主の孫も忠誠を誓うに値するとは限らないってことね。最後はこの主従、仲直り(?)してたけどさ。ヴァンがもっと賢くならなきゃだめね。
02/6/26〜02/6/27

『砂の覇王 2・3』(流血女神伝) 須賀しのぶ:著 集英社(コバルト文庫) ☆☆☆☆
 カリエちゃんったら不幸。どうして、こう次から次へと悲惨な目にあうかね。でも、物語が暗くならないのは、基本的に前向きなカリエの性格からだろうか?
 怪しげな王子様、バルアンは結構私は好きだなぁ。ひどい事もするけど、理にかなってはいるし、基本的に良い奴と見た。『BASARA』朱理にちょっと似てるか?歯向かう奴には冷酷だけど、身内には気を配ってって、部下には恐れられつつも慕われている。考えなしのフリしてすごく考えてそうな。あ、うつけの若かりし信長かも。
 ドーングラーシカもなかなか良い雰囲気ではないか。がんばれドーン、腐った権力者達を成敗してくれ。
 んでもって、ラストでやっぱり出やがった、怪しさ大爆発の生臭坊主。サルベーン!怪しすぎってば。顔が良いのはわかったけれど、なんでこんなのにカリエちゃんはご執心なの?目を覚ますのよカリエ、騙されてるわ!と思うのだけれど、どうだろうか?
02/6/17

『砂の覇王 7』(流血女神伝) 須賀しのぶ:著 集英社(コバルト文庫) ☆☆☆☆
 カリエ、お家に帰る編。とでもいいましょうかね。
 初めて、良い扱いを受けてます。お姫様扱い。今まで、影武者だの、奴隷だの、小姓だの・・・大変な事になってたことの見返りでしょうかね。
 その分。「なによ!」と奮起するような事がなくて、ちょっと、おとなし目のカリエ。
 精神的に悩む様子。ちゃんと、回り見て、自分の意思で考えなきゃだめだぞ。一介の猟師の娘が、ついに、ここまで来たんだから。
 この巻、私の一押し人物は何と言っても、ミュカです。帰って来たね。そのままくたばるとは思ってなかったよ。きっと、良い青年になって復活する事を信じていたよ。うん。いい感じ。
 カリエミュカドーンを選ばなきゃならないのなら、私は断然ミュカを押すわ。並んで見た時、絶対そっちの方がお似合いよ。ちょっと、ドーンじゃロリのケありでしょ。ま、物語の中では政治が絡んでそんな簡単な事ではないが。もしも、ミュカの妃になったりしたらロイあたりにカリエ暗殺されそうだし。
 さて、どうなるか?どっちも選ばないんじゃないかな?また、カリエはどこかへ放浪の旅へ。あ、ラクリゼと一緒にトルハーンを助けて、逃亡?それがいいかも。
02/7/7
ちなみに、『砂の覇王 4・5・6』は一気に読んで、何がどの巻だったかわからなくなったので、割愛。とりあず、一番印象に残っていた『7』の感想のみ。
02/7/1〜02/7/5

『ダレン・シャン −奇怪なサーカス−』 ダレン・シャン:著 小学館 ☆☆
 友人に「面白いから読んで!」と勧められて読んだのだが・・・・。そんなに面白いか?よっくわかりません。
 印象としては『ハリーポッターと賢者の石』と同じような感じ。ストーリーが似てるって言うんじゃなく、人が言うほど面白いと思わないっていうところが共通点。でも、ハリポタは巻が進むに連れて面白くなってきたから、これもそうなるかも。まだまだ、やっとプロローグが終ったって感じだしね。
 だいたい、何が気に入らないってクモよクモ!初めの1ページを読んで、とりあえず、本を閉じたよ。気持ち悪いっつうの!クモ嫌いだっつうの!頭っからなんじゃその描写は。やめてくれ夢に見たらどうしてくれる!というような、オープニングである。
 主人公のダレンは普通の人生からはみ出して行くのだけど、そのきっかけが「クモ好き」というところから始まっているっていうのが、私には到底理解できないね。
02/6/20〜02/6/21

『ダレン・シャン U −若きバンパイア−』 ダレン・シャン:著 小学館 ☆☆
 ダレンにもっと感情移入して読めたら、面白いんだろうなぁ、と思ってしまう。
 この巻では、バンパイアとしては人間の血を飲まなければ生きられないのに、人間として、人間の血など絶対に飲まない!と、決めているダレンの苦悩が書かれている。
 が、私としては。別に血を少しもらったからって、人間死なないのだし、バンパイアになるわけでもなし、特に弊害がないのだから、クレプスリーの言うように、飲めばいいじゃん、と思ってしまうのだよね。
 時々出てくる、ダレンの『これがそんなに恐ろしい事態を招くなんて、その時の僕は想像もしていなかった』とかいったような、感想(?)も、邪魔。こっちは、そうか、じゃ、何かが起こるんだねと思ってしまうじゃないか。
 この巻で乗って読んだのは最後の方だけ。追っかけられて、逃げて、さあどうなる!?っていったような。私って、もしかしてそう言う単純なのが好きなのか?
02/7/9〜02/7/11

『ダレン・シャン V −バンパイアクリスマス−』 ダレン・シャン:著 小学館 ☆☆☆
 む、結構面白くなってきたぞ。
 女の子とちょっと良い感じになってみたり。でも、結局は別れが来るのだけど。彼女はもう出てこないのかな?結構良い子なのに。人間の女の子とダレンじゃ時の流れ方が違うから、だめかなぁ。残念。
 この巻で素晴らしいのはエブラ君です。良いヤツだよ。2人の友情に乾杯!
02/7/17〜02/7/19

『ダレン・シャン W −バンパイアマウンテン−』 ダレン・シャン:著 小学館 ☆☆
 4巻では3巻から6年経ったという設定。ダレン中身がおとなになっても、外見が少年のままで・・・。ということだけど、読んでると、やっぱりダレンはまだ子供って思ってしまう。
 残念なのは、ダレンは外見の年をとらないのに、エブラは年をとり青年になってしまったことで、前の巻であれだけ仲の良かった2人の間が、ちょっと、よそよそしくなってしまっていること。
 物語、初の連続物の一冊目。それなりにキリの良いところで終ってると思うので、私はそんなに「早く次〜!」と叫ぶ事はない。私にこの本を勧めた友人は「早く次〜!」と叫んでいるけど。
02/7/21〜02/7/25

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