自作パソコン
コードネーム : Sirius (シリウス)
(2004年8月)

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自作パソコンのご紹介
 開発コードネームは Sirius (シリウス) に決定しました。シリウスをインターネット辞書で調べると「大犬座のアルファ星。全天第一の輝星。光度マイナス一・五等。距離八・六光年。二月から三月の宵に南の空に現れる。白色矮星の伴星をもつ。鋭く輝くところから、西洋では犬の目にたとえられ、中国でも天狼星と称せられる。青星(あおぼし) 。」と解説されている。小生の自作パソコンと何ら接点がないが、格好が良いので Sirius (シリウス) に決定しました。

 早速、Sirius の主なスペックを紹介すると・・・まず、CPU は Socket 478 タイプの Intel Pentium4 HT (Prescott Core) です。マザーボードはMSI の875P Neo-FIS2R で Chipset は Intel 875P (Canterwood)/IC5R、メモリはデュアルメモリ対応、ビデオインターフェースは AGP Pro 8X です。このボードの特徴としては Core Center というツールが付属していて、FSB のオーバークロック、温度監視、電圧監視、FAN 回転監視などの詳細な設定や監視が出来る事です。小生は最近、 FSB/CPU オーバークロックはあまり興味が無くなっていますが、これら監視ができると言う事は自作派にとっては自作パソコンの限界値を知ることもできるので大変ありがたいツールと思います。



. ハードウェアスペック
 Sirius の詳細なハードウェア ( 以下、HW ) スペックを紹介します。
@ CPU Intel ® Pentium ® 4 Processor with HT Technology
3.2EGHz (Prescott Core)
FC-PGA4

CPU はこんなに小さい
A CPU Cooler
H/S
侍 (SAMURAI) CPU Cooler
 回転数 : 1300 (±10%) 〜 3400RPM (±10%)
 騒音値 : 16.0 〜 37.0 dBA
 対応CPU:Socket370/478 Pentiun4 3.4G and UP
       SocketA Athlon64/Opteron/Athlon64 FX 3600+ and UP
B MB MSI 875P Neo-FIS2R
Socket 478
CPU Intel Pentium 4
チップセット Intel 875 / ICH5R
FSB 800MHz
メモリ デュアルチャンネル、4 DIMM、最大4GB ECC DDR400 SDRAM(OSによって最大3.5GBしか認識しない場合があります)
メモリのテストリスト
スロット 1 AGP 8X、 5 PCI
I/Oコネクタ 2 PS/2, 8 USB2.0, 2 Serial, Parallel, 3 Audio
ビデオ なし
オーディオ ADI 9739Aソフトウェアコーデック 5.1チャンネルオーディオ
ネットワーク Intel 82547EI(CSAインターフェイス)によるギガビットLAN
IDE Ultra DMA 100,Promise 20378 Serial ATA 150MB/s RAID1/0/0+1
SCSI なし
形状 ATX
サイズ 30.5cm (L)×24.4cm (W)
その他 オンボードIEEE 1394
Core Center
Live Update
D-Bracket 2 
C メモリ 512MB DDR-SDRAM (PC3200 CL3) Samsung 製
D 筐体 Owlteck OWL-612-SLT/400
Prescott 対応400W 電源付 (でも、MSI の 875P Neo-FIS2R には互換性問題あり )
・直径10cmパッシブダクトは標準CPU Cooler ではOK だが、小生が選んだ「侍」では10mm.ほどディスクサンダーでカットしなければなりません。
E POW TORICA Sei Alumi 400W
Prescott 対応400W 電源
・小生が平行して開発中 ( 開発コードネームはシークレット(笑) ) のマシンに搭載予定だったが、仕方なく Sirius に搭載することに・・・(涙)
F HDD Maxtor DiamondMax Plus 9 120GB-HDD
ATA 133対応だが、ATA 100 で使用中。本MB は 3rd IDE でサポートしていたが、上手くインストール出来なかったので、標準のプライマリー (ATA 100) で使用しています。
G FD MITSUMI D353
FD ドライブは正直言って何でも可です。信頼性のシチズンにしたかったのだが、たまたまショップに無かったので無難な MITSUMI に決定しました。
H DVD/
 CD-ROM 
I/O-DATA DVRABN4
信頼のNEC製ドライブを採用していると店員の奨めから思わず Get しました。バルク品と1000円程度しか変わらないので、I/O-DATA に決定。
I グラフィックス
カード
玄人志向の RD92SE-LA128C (搭載 GPU : AIT RADEON 9200SE 、コアクロック200MHz/メモリクロック333MHz )です。


. ハードウェアのインストール
 それでは組み立てに入ります。まず、マザーボード(以下、MB) に CPU を取り付けます。CPU に CPU Cooler に付属のシリコンを塗布し、「侍」Cooler を取り付けます。そのあと DIMM の実装、デュアルメモリにする場合には実装するスロットに注意して実装します。かなり方固いので実装時には注意が必要です。
 その後、筐体に MB を取り付ける金具を9個実装 (不要な箇所への取り付けは MB の回路がショートして壊れてしまうので慎重に) し、マザーボードを筐体に付属のインチネジ、9個でネジ締めします。
 その後、電源、FD ドライブ、ハードディスクドライブ (HDD)、DVD/CD-ROM ドライブ等のキーデバイスを実装した後に電源ケーブルや IDE ケーブル等の結線を済ませ、ほぼ HW インストールは完成です。


 標準で問題なく組めますが、直径10cmパッシブダクトは標準CPU Cooler ではOK だが、小生が選んだ「侍」では10mm.ほどディスクサンダーでカットしなければなりません。

  
カット前          カット後

. ハードウェアの最終確認 (トラブル発生)
 完成まで組み立てた後、いよいよ火を入れての最終確認です。フロントマスク (以下、FM ) の Power SW を押すと CPU のFAN、Chipset のFAN、SYSTEM のFAN が一斉に回転し、POST 画面が現れて、ひとまず安心です。CPU もちゃんと認識し、デュアルメモリにも自動的に設定されていました。
 ところが、思いがけないドラブルが発生しました。リブートが不能な状況でした。例えば、BIOS 設定後のリブートでストールしてしまい、電源も落ちない現象となるのです。強制終了 (Power SW を長時間押す) や POW メイン SW を切れば電源が落ちるのですが、殆どシステムがストールしている状態でした。説明書を見ても「レガシーコントローラの初期化」までのヒントしか無く、回避策が暫くは見当たりませんでした。CMOS クリアーなど、いろいろ試して5時間も経ち、やっと脳裏に浮かび上がりました、それは電源との相性問題だと閃いたのです。筐体に付属の電源には Prescot 対応など書いてあったのですが、どうやら MB と電源との相性問題だったのです。小生が平行して開発中 ( 開発コードネームはシークレット(笑) ) のマシンに搭載予定だった電源を Sirius に搭載しました。すると何と問題なく動作するではないですか・・・過去に一回だけ電源相性問題に遭遇した時があったのですが、やはり電源を変えて問題なく復旧したことがありました。電源をTORICA Sei Alumi 400W に変えて BIOS 変更後のリブートや OS インストール後のリブートでも問題なく機能しました。その時には「やった!」っと思いましたね。
 電源を変更し解決するまでは、CMOS クリアーの連続で約20回以上、本当に疲れた。ジャンパーピンもヘタリ気味。





  グリーンの部品が CMOS をクリアーするジャ
ンパースイッチです。電源を落としてから
CMOSクリアーをしないと大変危険です。
. ソフトウェア (OS) のインストール
 まず、待ちに待った 「Turbo Linux 10F...」 をインストールして見ました。LAN の接続もせずに試験的にインストールして見ましたが、何とかイストール完了です。問題も幾つか発生しましたが、気にせず作業続行です。次に試験的に「Red Hat Linux 9」のインストールを行い、やはり幾つかの問題 (エラー) が発生しましたが気にせずに作業続行です。
 一度、HDD を初期化して、次は WindowsXP Home Edition をインストールしました。OEM 版のWindowsXP Home Edition だったのですが、どうやっても CD-ROM Boot しません。2〜3回試したのですが駄目なので MS 社のホームページから、FD によるブートを試すことにしました。MS 社のHP から6枚のFD を作成し、FD Boot した後に CD-ROM を認識させるという方針です。実際にやってみると今時6枚のFD をリードさせるだけでも大変。しかし、何とかの行に何とかというコマンドだかが無いのでインストールさせてくれません。2回試してみたが、2回とも駄目。何故、OEM版 XP CD-ROM が認識出来ないのだろうと・・・いろいろ悩みました。DVD/CD-ROM ドライブもブータブルの物なのに・・・結局、深夜までやって、その日は寝ることにしました。翌日の休日にミステークに気づきました。それはCD-ROM ブートの一瞬に何かを押さなければいけないのですが、BIOS の初期値が「Num Lock」On となっていて、KB の「Enter」キーが無効となっていたとことに気づかずにやっていたので、CD-ROM ブートが出来ずに居たようでした。本 MBは立ち上げた瞬間に「F 11」を押すと「Select First Boot Device」メニュー画面が現れて、そのつど何の Device で立ち上げるか設定する機能があり、それも混乱する原因でした。何はともあれ、解決して本当に良かったです。
 現在は Windows XP Home Edition と Turbo Linux 10F... のデュアルブートにしています。XP と 10F... のデバイスドライバーやツールなど全て最新にし、また BISO も最新にしましたが、まだ以下の2件が未解決ですが、そのうちに原因を解明したいと思っています。

[問題]
 @ Intenet Explorer 6 でインターネットを閲覧すると読込みにすごく時間が掛かる。
   ・他のブラウザに変更したが現象が変わらず。
   ・他のPC や Sirius のLinux 版で閲覧すると何ら問題なく閲覧できる。
   ・IE 6も最新にしたが駄目、SP2もインストールしたが現象変わらず。

 Aシャットダウン時に「Shutting Down APM Deamon ・・・・・・・ NG」が表示される。
   動作上は何ら問題なく、シャットダウン時の一瞬なので特に気にはならない。
   ・最初はシャットダウン処理後の電源断が出来なかったが、既知問題でありTurbo の
    HPから最新をダウンロードして OK となった。
   ・なお今、開発中の PC ではこの現象は発生しない。



MSI の 立上げ画面


Turbo Linux 10F... Welcome to turbolinux 画面 今はシングルだがマルチ OS にするとここで
選択出来るようになります。
ユーザー登録画面 turbolinux の初期画面 デーモンが乱れる。今はこれほど乱れません。
各モジュールを最新にしたからでしょうか・・・原因
は不明ですが解決しました。 ただ、Shutting
Down APM Deamon 
NG は表示されています。
OEM 版 Windows XP Home Edition SP1です。
本OS は1枚のMBに1個購入しなければなりません
おなじみのXP Home Edition 画面
壁紙は初期値
MSI の MB に付属のCoreCenter です。
1MHz単位でオバークロック設定可能。
因みに3540MHz位でシャットダウンしました。
現在は FSB 812MHzに設定してあります。


. ハードウェア写真集
Prescott にシリコングリスを塗布。 Promise SATA/150 コントローラ
(RAID 0、1)
FAN で一杯。電源は変更前
バルク品の初期不良は一週間以内に。 I/O-DATA 製
CD-ROM、CD-R/RW 、DVD-RAM
HDD ケージに HDD を搭載。
IDE はマスター、スレーブ設定にご注意


. Sirius 開発にあたり
 最初は過去に自作した 自作 PC の筐体や FD など使用できるものは極力使用しようと考え、古いマシン (コードネームは 440BX ) をばらしたのですが、実際に作り始めるとやはり性能が良いもの新しいものとなってしまい、流用部材は無かったでした。また FAN はCPU のみで、ほかは FAN を使用しない開発コンセプトだったのですが、Chipset にも FAN が付いている時代に少々無理があったのでこれも断念しました。性能を競うためか、発熱量が増し、どうしても冷却 FAN は必須部材のようです。でも FAN も昔に比べ口径を大型化し、その代わり回転速度を落とし、FAN の風きり騒音を低減させているのです。そのうち28センチ FAN (扇風機) が登場するのもそんな遅くは無いかも知れませんね (笑)。
 電源が故障している自作 PC (440BX) を取り出し、各ユニットを取り外したのですが、これも途中で断念してそのままの状態になっています。この筐体も次々機種の自作 PC に活用したいと思っていますが、取り合えずこののま保管することになりました。

未公開映像
次機種開発中のMB が搭載されています
筐体搭載試験中
外観です。大分、黄ばんでいます。
PentiumU450MHz CPU 搭載
(5年ほど前のマシン)
Windows 98 がインストールされて
いましたが、電源故障からそのままの
状態で保管していました。
ケーブルでぎっしり。
因みに電源を交換したら起動しました。
ブルーのヒートシンクにダブル FAN
が搭載されています。
写真はケーブル類を外した状態です。
このASUS のMB はChipset に i 440BX
を搭載し、ビデオカードインターフェースに
初めて AGP BUS をサポートしたものです。
ASUS の MBです。
P2B-L のマニュアルはこちら
大変良い MB でした。


. ショップの紹介
 本来であれば秋葉原で部材調達をすれば一番良いのでしょうが、秋葉原まで行く元気がないので、何時も地元の八王子で部材調達をします。自作 PC パーツ調達ショップを紹介します。
 [ 順不同 ]
 @ 新宿西口ヨドバシカメラ八王子店 新館3階
    〒192-0082 東京都 八王子市東町7-4
       電話番号:0426-43-1010
       営業時間:09:30 - 21:00

 A ムラウチ電気八王子本店 コンピュータ館 2階
    〒192-8540    東京都八王子市大和田町5-1-21
                0426-42-6211 ( 代表 )
  
 B ドスパラ ( DOS/V パラダイス) 八王子店 
    八王子市旭町12-6 JIビル1F/2F
    
TEL:0426-31-0805 FAX:0426-31-0806


. 次機種の紹介
 今、開発中の自作 PC は Sirius と同じようなスペックです。ただ、小生初体験となります、HDD にSATA/150 インターフェースを採用しています。因みに Chipset はSirius と同じ i 875P です。MB メーカは小生初の ABIT です。マニュアルが英語版 (一部日本語記載もあり) で大変苦労しています。
 9/末頃にこの HP に公開予定です。お楽しみに・・・
        ・・・・・ それから9/末が来て、只今、こちら(Betelgeuse)で公開中です。
ちょっとだけ公開


10. BIOS Update 手順 [ 2004.10.30 追加 ]
 何気なく MSI のホームページをチェックすると最新の BIOS が掲載されていたので早速、Update しました。
875P Neo-FIS2R の最新 BIOS は ここ ⇒ 875P Neo-FIS2R をクリック。なお本 MB 専用にカスタマイズした手順はここをクリックして見て下さい。


11. 性能測定 [ 2004.11.01 追加 ]
  性能測定をやって見ました。GA 性能が若干低いですが音が静かなので気に入っています。
 @ HDBENCH
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.30 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
Name Sirius (M/B 875P Neo-FIS2R)
Processor Dual Pentium4 3235.68MHz
VideoCard RADEON 9200 SE
Resolution 1024x768 (32Bit color)
Memory 1048,040 KByte
OS 5.1 (Build: 2600) Service Pack 2
Date 2004/11/01 21:20

Intel(R) 82801EB Ultra ATA Storage Controllers
プライマリ IDE チャネル
Maxtor 6Y120L0
WinXP Promise SATA378 (tm) IDE Controller
FarStone CDAWDM2001 SCSI Host Adapter
FS_SCSI7FS_CDAWDM_2000CD7.00

ALL  Integer  Float  MemoryR  MemoryW  MemoryRW  DirectDraw
62681  166166  187353  236185  93234  190770  29
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