2018-6、ノートは13歳になりました。
冷却水漏れ修理、ヘッドライトの黄ばみ除去で車検通しました。
その時、フロントのロアアームのボールジョイントのダストブーツが劣化していると指摘されました。
まだ破けてはいないので車検は通りましたが、ヒビだらけです。
タイロッドエンドのブーツはまだなんともありません。
先日ステージアでロアアームのボールジョイントのブーツ交換を怠ったせいで、
ボールジョイントをガタガタにしてしまってロアアームを交換するハメになってしまいました。
今回はまだグリース漏れも無いので、今のうちにブーツを新品に交換しておく事にします。
NISSAN FAST でブーツの部品番号を調べると、なんとロアアームAssyで\15,000程。
消耗品のブーツは部品で出ません。ひどい話です。
が、互換品が大野ゴムから出ています。ノート用はDC-1647があう様です。購入。
作業開始です。夕方6時作業開始の無謀な作業です。昼間は昼寝してしまいました…。
この車はボールジョイント側をナックル側でボルトで挟んで締め上げる固定方法です。
ボルトの反対側のナットは簡単に外れたのですが、ボルト側が回らない…。
サビで固着してしまっている様です。
メガネでは無理そうなので、ソケットレンチをかけられる様にブレーキキャリパーをどかします。
5-56吹いてちょこっとずつ左右に動かしてを繰り返していると、なんとか動く様になり抜けました。
次にボールジョイントをナックルから抜くのですが、これまた抜けない。
2016-9にストレートのタイロッドエンドセパレーター(ジョイントリムーバー)を購入しているので、今回初めて使ってみます。
ナックルの切れ目をこじりながら、タイロッドエンドセパレーターを締め込んでいきます。
ボールジョイントは少しずつ抜けていくのですが、ナックルからの出が少ないので、
沈み込んでしまった分M6のナットを入れて嵩上げして、タイロッドエンドセパレーターを更に締め込んでいきます。
結局ナット3個入れた所でやっとボールジョイントは抜けました。
ナックル側は多少動かせるので、前方にどかした状態でブーツを交換していきます。
適善ハンドルを動かしてナックルの向きを変えてやると作業しやすいです。
ブーツを外そうとしたのですが、これまた簡単に外れてくれません。
ブーツ側に金属のリングが入っているので、圧入されている事になります。
ブーツの下側にマイナスドライバーを入れて隙間を開けようとしますが、全く開きません。
ゴムの中に埋まっている金属のリングをウォーターポンププライヤーでつかんで、
回す方向に動かしてやると、なんとか外す事が出来ました。
ボールジョイントは健康なグリースで満たされていました。
この時点で既に外は暗闇。翌日は嫁さんが車を朝から使う予定なので、そろそろ焦ってきます。
おきまりの劣化品(下写真左)と新品(下写真右)の比較写真。
古いグリースをティッシュで拭きとり、
新しいリチウムグリースで満たし、
新しいブーツを取り付けるのですが、これまた上手く下まで入っていきません。
夜の8時過ぎに屋外でLED投光器で作業しているので、虫が集まってきます…。
時間的な焦りもあり、ウォーターポンププライヤーで圧入してしまったのですが、
やっぱり新しいゴムにキズつけてしまっています…。
グリースが漏れてしまう程でもなさそうなので、このまま組み上げてしまう事にします。
ボールジョイントをナックル側に差し込みます。
ナックルの切れ目をこじりながら、ロアアームを油圧パンタジャッキでジャッキアップして入れました。
う〜ん、やっぱり再交換ですね…。
塩ビ管と新しいブーツを用意してやりなおしです。
塩ビ管は内径φ32mmが良さそうです。
呼び径25だと外径32mmなので、呼び径25と30を変換する塩ビ管ソケットを用意する事にします。
この後、ナックルにボールジョイントを締め上げるボルトを入れるのですが、これまた入らない。
ボールジョイント側のクビレ部分が錆びてしまっているからだと思います。
ハンマーでボルトの頭を叩きながら無理矢理入れたのですが、
どうもロアアームをジャッキアップしたまま作業していたので、
ボールジョイントのくびれ部分が上に上がり過ぎてしまっていた様です。
ボルトにキズが入ってしまいました…。ナットが入らない…。
ナットは無理矢理締め上げていき、ボルトにネジ山をつくりました。
このナットの締付トルクは55Nm(5.6kgm)です。トルクレンチで規定トルクで締め上げます。
最後に移動してあったブレーキキャリパーを戻してスライドピンを規定トルク43.2Nm(4.4kgm)で締め上げます。
ブレーキディスクに5-56がかかってしまっているので、ブレーキディスクをブレーキクリーナーで掃除して、
タイヤを取り付けて試運転して問題無い事を確認して完了。
翌週末。部品が届いたので再挑戦です。
まず先日取り付けたブーツを撤去します。経験済みなので作業はサクサク進みます。
次に新しいブーツを塩ビ管ソケットで圧入します。
呼び径25と30を変換する塩ビ管ソケットは呼び径25と呼び径30のソケットにグラインダーで分離しました。
そしてやっぱりウォーターポンププライヤーを使って圧入していきます。
塩ビ管ソケット越しにつかむので、力が分散されてゴムは痛みません。
上写真ではロアアームの下にコンクリートブロックを用意しているのですが、
ナックルが邪魔で上からハンマーで叩けなかったので結局プライヤーでつかむ事にしました。
今度は完璧です。
引き続き助手席側も交換します。助手席側はブレーキキャリパーを移動する必要はありませんでした。
サクサク進んで1時間程で完璧に仕上がりました。
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