kanon-SS
written BY神名

名雪VS栞 お弁当合戦


「う〜!」
「う〜!」
「・・・・・」
名雪と栞が睨みあっている・・・
「う〜!」
「う〜」
「・・・・」
まあ、俺のせいかな・・・?
「祐一のせいだよ・・・」
「祐一さんのせいです」
「・・・・人の心を読むなっ!」
・・・ったく困った奴らだ
「だから、祐一のせいだよ〜」
「そうですよっ!祐一さんの忘れっぽい性格のせいです!」
「なにぃ!そうなのかっ!」
・・・・・・・・・・・・
「ゆういちぃ〜!」
「ゆういちさんっ!」
・・・かなり怒っている、祐一ちんピンチっ!
「・・・・すまん、俺が悪かった・・」
・・・まあ、軽く状況を説明しよう
今から一日前の学校の下校時
「祐一さ〜ん」
「ん?おお、栞か」
「今帰りですか?」
「ああ、そうだけど・・・一緒に帰るか?」
「はいっ!」
しばらく話しながら歩いていると・・・
「そういえば、祐一さん?」
「なんだ?金ならないぞ?腹減ったのか?」
「違いますよ・・・」
「しかたがない。そこらへんの子供からカツアゲでも・・・」
「そんなことするひと、だいっきらいです!」
「冗談だ。で、なんだ?」
「もう・・・最近学校でのお昼ご飯はどうしてるんですか?」
「そうだな・・・ほとんど学食や購買だけど・・たまに名雪が弁当作ってくれるときもあるな」
「えっと、じゃあ名雪さんがお弁当を作ってこない日は私がつくってきてもいいですか?」
「ああ、いいぞ」
「えっと、じゃあ・・・明日なんてどうですか?」
「ああ、いいぞ。だけど・・・」
「だけど?」
「・・・量に気をつけてな・・・」
「あ、はい・・」
と、まあこんな感じで帰宅
そして、今日の朝
「ふぁ〜〜〜あ、おはようございます」
「おはようございます、祐一さん」
あいかわらず秋子さんは早起きだな〜・・・名雪にも見習ってほしいものだ・・まったく
「それは無理ですよ」
「・・・秋子さん・・・人の心を読まないで下さい・・」
「あら、すいません、祐一さん」
あいかわらず謎な人だ・・・・
「やっぱり名雪のやつまだ起きてないか・・」
「すみません祐一さん、起こしてきてもらいます?」
「あ、はい、そのつもりです」
「夕べは名雪、遅くまでお弁当の下ごしらえをしていたから・・・」
「そうですか・・・ってええ!」
「どうかなさいました?」
「・・・いえ、こっちの話です・・・」
や、やばい・・・かなりマズイ・・・・
「ふぁ・・・おはようございます〜」
「な、なゆき!」
「うん?・・・く〜」
「寝るなっ!」
「うにゅ?・・・なに?祐一・・」
「なんで弁当作ったーー!!」
「え?なにいってるの祐一・・・昨日、明日お弁当にするけど祐一の分も作る?って聞いたら、ああたのむっていったよ」
・・・覚えちゃいねえ・・・
「・・・まさか祐一忘れてないよね?」
「・・・・・・」
「・・・・・・・」
「すまん、名雪、俺の分も食ってくれ!」
「そんなに食べられないよ〜。それに」
「それに?」
「祐一のために作ったんだから祐一が食べて、ね?」
う・・・その「ね?」の顔がかわいすぎて反論できん・・・
「・・・わかったよ」
「うんっ!」
いや、だから、その顔はやめてくれって・・
「と、いうわけだ」
「だれに話してるの?」
「・・・だから人の心を読むなっ!」
「祐一さん、口に出してました」
「気にするな」
「すっごく気になるよ」
「気にするとハゲるぞ名雪」
「わっ、そうなの?」
・・・あいかわらず変なやつだ・・・
「このままでは決着がつきませんね」
「そうだね、栞ちゃん」
「そうだっ!こんなのどうですか?」
「どんなのだ?まさか二つとも食べてくださいなんてことは言わないよな?栞?」
「・・・そんなこというひと、嫌いです」
図星だったようだ
「だったら二人で勝負したらどうだ?」
「なにで?」「どんな?」
「一度に二人で聞くなっ!」
・・・そうだな・・
「勝負の方法は・・・」

1話終了 2話に続く・・・


えっと・・・2話に続きます・・
名「ネタが切れたの?」
そ、そのようなことはいっさいないっ!
栞「怪しいです」
そんなこというひと、嫌いです
栞「まねしないでくださいっ!」
名「栞ちゃんをいじめないのっ!」
な、なんだっ!お前らグルかっ!?2話では敵同士だぞっ!?
二人「今はまだ1話しかないもんっ!」
ちくしょーすぐに2話目つくってやる!わーん(泣き

2000年12月20日 HOMEへ 2話へ