第五話
ご注意ください!! |
5−1
何かの匂いで目を覚ます。 テーブルを見るとカップのきつねうどんが。 しかも今が食べ頃という感じで湯気を沸き立たせている。 「誰が作ったんだろう?」とりあえずハラも減っていたので食うことにしたが、 「オーシーット!」箸がなかった。仕方なく箸を取りに部屋を駆け出ようとすると、 ゴチッ! 「アウチ!」何かに躓いた。下を見ると、「なんじゃコリャ〜ッ!」AKが落ちている・・・。 今まで気が付かなかった訳ではないが、 あまり気にしていなかったのだが、 私は1度もガンロッカー(押し入れ)から出したことは無かった。 「泥棒か?」と思ったが、何も取られてない様だし、 カップうどんを作っておいてくれる泥棒なんているか? とりあえず私は自分が夢遊病なんだという認識で結論付けた。 「けど、きつねうどんなんて・・・。」前回これを食いすぎてムネヤケを起こした。 「けど結構イケるんだよねー、これ。」 うどんを食べ終え、散らかった部屋を片付け、 テレビをつけた。天気予報・・・「明日1月4日の天気は・・・。」 !? 「1月4日だってー!」私の中では、今日は12月31日のはずだった。 「疲れてたんだ、きっと。」安易に事を解決しようとしたが、 ここまで物的証拠がそろうと、そうも行かない。 その時、さっきから気になっていた1人の男に対する疑念が、私の無意識の言葉となった。 「イワン、ここに居るのか?」奴しかない!奴しか考えられない! すると、突然襲いくる睡魔に、私は脆くも敗れ、深い眠りに落ちた・・・。 3−1へ 5−2
目覚めると、もう朝になっていた。
時計の日付けを確かめようと机の上を手探りで探す。 すると1枚の紙切れ。「イワンからだ!」私は一言、「望むところだ!」と付け加えた。 時計を取り日付けを確認する、今日は昨日の今日だった。 そのことに安心を覚え、もう一度床に就く!? 次ぎ目覚めたら何日になっているかわからないのに・・・。 |