第6話
 「初日の出!?」気が付いたら部屋の壁にそう書かれた紙が貼ってあった。

イワンがやったという事はすぐにわかったが、何を言ワンとしているのかさっぱり解らない。

「一体これに何の意味が込められているんだ?」考えてもさっぱり解らないので放っておくことにした・・・

 ところで皆さんは_かつて私にグロックを勧めた常連客のことを覚えているだろうか

彼の名はパタリロ(HN)、その後彼からはグロックのこと、陽炎のことなどいろいろと教わった。

最近の私にとって黒い豚以上に頼りになる存在である。

インディにてパタリロ氏と会う。その時ふと閃いた!「そうだ、さっきの事をパタリロさんに聞こう。

私はあの「初日の出」のことを訊ねてみた。

「う〜ん、初日の出ね〜っ、何も意味ないと思うんだけんども・・・。

書いた本人に聞いてみればいいじゃない。」

最もな意見だとは思うが_イワンとはどうも会うことができない。

「書いた本人そう、イワンとはどうも会うことができません。

パタリロさん、もし奴と会ったら聞いといて貰えますか?」と、

パタリロ氏の顔を見ると眼つきが変わっていた。

そして鋭い眼差しを私に向け、

「実を言うと俺は今イワンを追っている。

あぶらげヒルで、逃亡するイワンを追跡せよとブラック・ピッグに依頼されたんだ!

あんたもブラック・ピッグ知ってるんだろ?」

「えっ!ブラック・ピッグ!?」なんだか超人気ハリウッドスターに似た名前だなぁ、胡散臭そうだ・・・

んっ!まてよ、ブラック=黒、ピッグ=豚・・・黒、豚、黒い豚だ!

最近現れないと思っていたら、パタリロ氏の所に行っていたのか。

「パタリロさん、あなた黒い豚と会ったんですか?」

「あぁ、カップカレーうどんを食べようとしたら、カップの中から出てきたんだ。」

何やら複雑な様相を呈して来た。

「実は初めて会ったあの時_グロックを勧めたたのも君に使える男になって貰うためだった。」

どういうことだ?「君はあの時、ステンレスシルバーの銃ばかり見ていたみたいだった。

ああいう銃は目立っていかんから、グロックを勧めたんだよ。

グロックは水の中でも_砂の中に落としても使えるからね!」

 「と言うことは私と組んで、イワンを倒すということですか?」パタリロ氏は首を横に振り、

「いいや!君と組む気は無い。けど君を利用させて貰うよ!俺の任務はイワンの確保だからね・・・」

そうか、私がイワンを倒し、パタリロ氏がイワンを確保すれば、それでお互い任務終了ということになる。

「じゃあ私は、パタリロさんのお役に立てるよう全力を尽くしますよ!」

そう言ってパタリロ氏とかたい握手を交わし、私は店を後にした。

店を出る私の背に「君と組まないのは、君にイワンを倒せない訳があるからだよ。」

その声は私には届かなかった。  

つづく・・・