「初日の出!?」気が付いたら部屋の壁にそう書かれた紙が貼ってあった。
イワンがやったという事はすぐにわかったが、何を言ワンとしているのかさっぱり解らない。
「一体これに何の意味が込められているんだ?」考えてもさっぱり解らないので放っておくことにした・・・
ところで皆さんは_かつて私にグロックを勧めた常連客のことを覚えているだろうか
彼の名はパタリロ(HN)、その後彼からはグロックのこと、陽炎のことなどいろいろと教わった。
最近の私にとって黒い豚以上に頼りになる存在である。
インディにてパタリロ氏と会う。その時ふと閃いた!「そうだ、さっきの事をパタリロさんに聞こう。
」
私はあの「初日の出」のことを訊ねてみた。
「う〜ん、初日の出ね〜っ、何も意味ないと思うんだけんども・・・。
書いた本人に聞いてみればいいじゃない。」
最もな意見だとは思うが_イワンとはどうも会うことができない。
「書いた本人そう、イワンとはどうも会うことができません。
パタリロさん、もし奴と会ったら聞いといて貰えますか?」と、
パタリロ氏の顔を見ると眼つきが変わっていた。
そして鋭い眼差しを私に向け、
「実を言うと俺は今イワンを追っている。
あぶらげヒルで、逃亡するイワンを追跡せよとブラック・ピッグに依頼されたんだ!
あんたもブラック・ピッグ知ってるんだろ?」
「えっ!ブラック・ピッグ!?」なんだか超人気ハリウッドスターに似た名前だなぁ、胡散臭そうだ・・・
んっ!まてよ、ブラック=黒、ピッグ=豚・・・黒、豚、黒い豚だ!
最近現れないと思っていたら、パタリロ氏の所に行っていたのか。
「パタリロさん、あなた黒い豚と会ったんですか?」
「あぁ、カップカレーうどんを食べようとしたら、カップの中から出てきたんだ。」
何やら複雑な様相を呈して来た。
「実は初めて会ったあの時_グロックを勧めたたのも君に使える男になって貰うためだった。」
どういうことだ?「君はあの時、ステンレスシルバーの銃ばかり見ていたみたいだった。
ああいう銃は目立っていかんから、グロックを勧めたんだよ。
グロックは水の中でも_砂の中に落としても使えるからね!」
「と言うことは私と組んで、イワンを倒すということですか?」パタリロ氏は首を横に振り、
「いいや!君と組む気は無い。けど君を利用させて貰うよ!俺の任務はイワンの確保だからね・・・」
そうか、私がイワンを倒し、パタリロ氏がイワンを確保すれば、それでお互い任務終了ということになる。
「じゃあ私は、パタリロさんのお役に立てるよう全力を尽くしますよ!」
そう言ってパタリロ氏とかたい握手を交わし、私は店を後にした。
店を出る私の背に「君と組まないのは、君にイワンを倒せない訳があるからだよ。」
その声は私には届かなかった。
つづく・・・
|