赤い国からの訪問者第19話
19−1
今年も開催決定となったN−Meetingの打ち合わせに参加した。

昨年よりもスタッフの人数が減るということとBBシャワーの使用規定という事がこの打ち合わせの大半を占めていたが、

BBシャワーに俺の心が惹かれた。

何でも165発のBB弾を20m以上飛ばすそうで、もうその事が頭の中から離れなくなってしまっていた。

数日後、いてもたってもいられなくなりINDIへ走った。

俺としては陽炎のメンバーの誰にも知られる事無く購入し、あぶらげヒルでぶっ放そうと企んでいたのだが、

スナイパーのI氏がその時店にいた。

「1人くらいなら問題ないか!」というよりもう我慢が出来なかった俺は、とっとと購入し、試射させてもらった。

撃った瞬間白煙と共にBB弾のシャワーが、レンジ内に降り注いだ!

それを見てI氏も唸り声を上げていた。

カウンターに戻り店長に、「日曜日、誰にも言わずにいきなりこれをぶっ放して皆を驚かせますよ!」と言うと、

店長も乗ってきて、「ブリーフィングの後に試射して皆に見せてこれを持っている人間が1人いるけど誰かはわからないとだけ言って

盛り上げてみようか!」もしかしたら2人だけしか盛り上がっていないかもしれないプロジェクト165が発動する!!

俺としては楽しみで仕方がない!家に帰ってもいろいろシュミレーションしたりしてみた。

しかし、開始早々中央フィールドを敵陣深く攻め上がることは困難極まりない!結局行き当たりばったりで行くことにして当日を待った。

なんちゃってSEALS  17−2へ
19−2
「はっ!?」気が付くと俺は湯船に使っている。

一体いつから風呂に入っていたのだろうか!?

気を取り直して風呂から上がりビールを飲んだ。

「くぅ〜うまい!」まるで午前中サバゲーをしてきたかのようにビールが身体にしみわたる。

「ところで今日は何日だ!?」日付けの入った時計を見ると!

「オーノーッ!!」7月21日はサバゲーの日だった。

しかも店長と話していたプロジェクト165決行の日だった。

時間を見ると14時をまわっている。どう考えてもサバゲーは終わったはずだ・・・。

がっかりして部屋に戻るとサバゲーの道具が散らかっている。そしてSEALSのベストのポケットの中にBBシャワーが入っていた。

「俺が寝ている隙にSEALSがこれを持ち出して使いやがったな!」

取り敢えずプロジェクト165はSEALSの手によって遂行されたようだ。

悔しくもあったが安心もした。

「それにしても奴め、β−スペツナズまで持ち出しやがったな!!」込上げる怒りを抑えつつ、俺は片づけを始めた。 
 
 つづく