上田地域トレッキングコース「保福寺峠〜十観山」を歩く(3)


 先週,十観山から,御鷹山の尾根の一番北側のピーク(1524m)峰を目指したが,雨のため断念した。今週の土曜日は最後の五月晴れというようなとてもよい天気だったが,仕事でだめ,しかし日曜日も朝けっこういい天気であった。そこで,1524m峰(三ツ頭と言うらしい)を登ろう,と出かけた。
 やはり,よい山だった。7年前の印象が蘇ってきたが,あの時は,5月連休でまだ芽ぶいたばかりという感じだった。今丁度新緑の真っ最中で,さらに別のよい印象だった。三ツ頭山から,御鷹山まで,このコースの核心部はやはりいいコースなのだと思いました。(今日は一部踏み込んだだけだが)
 今日のコースタイム(十観山遊歩道入口9:30〜十観山9:50〜「三ツ頭ー十観山」の標識10:15〜三ツ頭山頂10:45〜山頂から下山11:10〜十観山遊歩道入口12:15)
 家には1時前に着きましたが,4時頃から雷雨がありました。(2002,5,26)

遊歩道入口から少し歩くと,上から登山者が降りて来ました。東京から来たそうです。田沢温泉の方から登って来られて,頂上でゆっくりしてこれからJAの温泉へ入る予定のようでした。今日は先週と違って天気が良いので,途中にある山ツツジに気がつきました。帰り,十観山へ登りに来た地元のハイカーに会い,今日は登山者2名に会いました。 十観山山頂から,これから登ろうとしている1524m峰が今日は,はっきり見えます。西には,北アルプスがやや雲がかかっていましたが,見えていました。晴れていれば結構いいビューポイントになりそう。蓮華岳あたりが中心です。北には,重なる低山のかなた高妻山の右に火打山の白い山体がぼんやり見えました。十観山山頂部を下りると,田沢温泉入口に赤いビニール袋が目印で付けてありました。また,山頂のトレッキングコースの標識も穴に詰め物で立ててありました。河鹿沢の家や畑が木の間から見えなくなる頃から道もややはっきりしなくなりますが,尾根添いに登っていくので迷うことはありません。尾根の上部に棒だけの標識がありました。
御鷹山からの尾根の一番北側の地点に着きました。ここにも棒だけの標識と石の標石があります。以前きた時はここに石祠があったような気がしましたが,記憶がはっきりしません。当時高校に入ったばかりの次男と降りる方向を確認して十観山へと下った場所でした。これは,南から北を見ていますが,東(右)への尾根へ下りそうな感じです。西側の木に目じるしのテープがありますが,トレッキングコースをちゃんと維持させるなら左へ標識で示さないと。(その予定で棒がついているのかな?それとも取れてしまったのか?)
石の標石からすぐ南の道端に青木の奈良本地区の方を向いて小さな石祠がありました。お賽銭と缶コーヒーがおいてありました。歩く人が増えてきたのでしょう。 そのすぐ南に三ツ頭山頂の標識がありました。木の間ごしに間近に次の1568m峰が見えました。また,東側の滝川の方の山腹の広がりも感じられました。このあたりから,山頂部の尾根道一帯は,ダケカンバやみずならの林にツツジが彩りをそえた別世界といった感じでとてもいい場所になりました。休憩して何か飲んだり食べたりしましたが,全く人気も無く,県内,熊の出没のニュースもあり,昨年の上田さんの茂来山の熊の話など思い出し,いまいち落着きません。これ以上進む勇気が無く当初の予定どおり引き返す事にしました。(帰りに石の標石まで戻ると,やや下の方で,ガサガサと動物の逃げる?音がしました。熊より小さいような音でしたが。) 以前来た時は,芽吹いたばかりで,茶色っぽい印象の記憶が残っていましたが,新緑の今がこのコースの旬かな,と思いました。(ちょっと遅いか?)落葉樹の新緑とミツバツツジと山つつじとその中間の濃い桃色のツツジ(名前が分からない)の三種類が彩りをそえ,また尾根すじに所々古い松,針葉樹など,あり,何ともいえないいい林でした。このままどんどん尾根道を南に進みたい気分でしたが,前記の理由で止めておきました。家に帰って,御鷹山縦走の文を読み直してみると,次の1568m峰が石祠も三つある,一番の峰であった事に気づき,ああそこまで行けばよかった,そこも三ツ頭なのか違った名なのか分かったのに,と思いました。私の今の記憶では,その峰はずっと向こうのような気がしていました。
30山(2)に戻る 次ページ(4)へ