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2006年11月19日日曜日 | |||||||||||||||||||||||||||||
歩道橋のあたりまで来た。といって見るものもなく、南へ渡り、1ブロック分回ってホテルに帰った。本当に人がいない。部屋で8時半くらいまでごろごろする。弱気な心に決別。食事して空港へ向かうか!
いい天気になった。昨日の土砂降りが嘘みたいである。前回利用したセルフサービスのお粥屋に向かう。タクシーのポン引きに遭遇。朝っぱらから。(爆)台湾では初めてだ。どんな感じで誘ってくるのか観察できて面白かった。
団体の日本人旅行者が入ってきた。言葉からすると関西の様子。そのオッチャンらと相席になる。せっかくなので話しかけてみると僕の「独りで台南→台中」のプランに驚かれつつも、大阪の話で盛り上がった。この人たちは高雄→台南→台北と見てきたそうで、台南は印象がよかったらしい。安心する。
朝寝坊な台湾。台南へは11時ごろに到着すればよかろう、準備を整える。部屋備え付けのミネラルウォーターをもらっていく。9時23分(日本時間10時23分)、ホテルをチェックアウト。支払いはクレジットカードを利用。しばし台北とお別れである。ホテル前のタクシーに乗り込み、松山空港を指定。
タクシー車窓観光。左手(北側)に圓山大飯店が見える。民族東路を通過。
台南へ向かう2つあるという航空機会社のカウンターで時間を調べる。遠東航空と復興航空。遠東航空に決定。早いし、1日4本くらい運行しているようだ。もう一方は運行便数が半分くらいで、始発が午後からだ。今回の目的に合わない。遠東航空カウンターであらかじめ書いてきた「目的地台南、1番早い飛行機に乗りたい(北京語)」を見せ、英単語を交えつつ、無事クレジットカード払いでチケットの購入に成功。この受付の人は日本語が通じなかった。料金は2,020元(約7,676円)。ホテルチェックインに備えてパスポートを持参してきたが、国内線チケット購入時にも必要だった。搭乗開始時刻は10時5分(日本時間11時5分)。登場口である2階へ上がる。日本の飛行機と違って荷物チェックは簡単で、まるで電車に乗るような感覚である。
航空機チケット以外にもう一枚紙をもらったぞ。「飲品買一送一券」とある。よくわからない。コーヒーの写真が入っている。コーヒーが無料で飲めるのか?うーむ。松山空港はアナウンスが北京語、英語に加え日本語でも流れる。これなら日本人旅行者も安心だ。
心が落ち着いてくる。何であんなに不安だったのだろう。考えてみると僕の不安は、やってみると実際はなんともないことのほうが多い気がしてきた。(笑)周りを観察。空港は撮影禁止と共に「描き(描写)」禁止とある。軍事基地と共用しているかららしい。 機内で目的地を絞る。台南4件、台中6件だ。3時間くらいの滞在で早めに(何しろ台南→台中の列車所要時間もわからないのだから)台中へ移動し、宿を確保。夕方から台中の模型店とホテル周りの散歩できたらいいな、と思う。
10時55分(日本時間11時55分)、高度が下がる。下に見える風景は田んぼばかりだ。11時2分(日本時間12時2分)、着陸。着陸直前の地面は海苔の養殖(?)ばかりだった。後部出口から外へ出る。バスに乗り換えるようだ。
気温は高いが、カラっとしてる。湿度が低いのか。そういえばY瀬さんは南の方に行くともう南国と変わらない、といっていたのを思い出した。空気も台北に比べるとずいぶんきれいで、僕の住んでいるところと変わらない。
それにしてもいい天気である。田中星児のビューティフルサンデーが自動脳内再生。 ターミナルを出てすぐにタクシーに乗り込む。住所を書き入れた紙を見せ、第1目標の「天鷹玩具屋」を目指す。僕が調べたところによると台南市で1番の老舗である。予定より30分遅くなってしまったが、むしろ確実に開いているであろう。
シャッターが閉まってる。
確認のため、天鷹玩具屋前の歩道で営業しているジュース屋台の人に聞いてみる。 午後3時30分(日本時間午後4時30分)! どんだけやる気ないんだーっ!!!! 台湾の店は朝は遅いし夜は早く日曜日は閉まっている場合が多い。 落ち込んでいても仕方ないので、天鷹玩具屋を
んが(鼻濁音)、どうやら到着したようだが、それらしい建物が見つからない。運転手(日本語通じず)によるとシャッターの閉まっている店舗がそれではないか?と。こちらもまだ営業してないのか?降りて確認する気もなくなり、そのまま第3目標に走ってもらうことにした。なんかもう出端を挫かれっぱなし。次はやっていてもらわないと困るよ、ホントに。
第3の目的地「豊祥模型店」に到着。シャッターが下りているのが見えてがっかりしたものの、運転手が指差した先は!……一部開いていたのだ。興奮してタクシーを降りる。 そして4件目へとタクシーを捕まえる。 うわーっ!日曜休み。 時間が大幅に余りそうな事態である。
台南にMRTはない。駅で済ます、というわけに行かない。そこで前回の旅行の経験である。廟に行けばトイレが借りられるに違いない。台湾では街のあちこちにある廟。ただ、僕は台南の地図は持っていないし、廟の場所もわからない。まして現在地もよくわからないのだ。運良くめぐり合えることを願い、歩く。
・ ・ ・ 見つからない。 ……いっそここらでしてしまおうか。
……いかん。 まれに車が通過するし、 早歩きで廟探しに復帰。 でもちょっと内股。 ・ ・ ・ わーっ、奇跡だ。廟があったーっ!!!!
あー、すっきり。
北門電脳街ってこんなに離れていたっけ?
・ ・ ・ それにしても暑い。 ・ ・ ・
「ハレ晴レユカイ」が聞こえてきた。
下のPCパーツ、ゲーム店を見学。変わったマウスがある。左右クリックボタンがカエルの目玉になっているものや、車の形をしたマウス。どちらも日本で見たことない。これをT谷さんのお土産にしようか?しかし、これだったら光華商場で買えるのではないか?ということで見送る。ケースはちょっと魅力的だったかな? 奥に進むと、倖田來未の歌が。ファイナルファンタジーX-2の映像だ。前回の旅行で見たのと同じDVD。ここはゲームとアニメDVDを扱っているテナントの様子。涼宮ハルヒの憂鬱のDVDを探してみる。ボックスを見つけたが、中身はエピソード00(朝比奈ミクルの冒険)の1枚のみで、隙間は発泡スチロールである。まだ出回っていないのか、それとも品切れしているのか。ほかに欲しいものもなかったので、ここを去ることにした。DVDは「冒険でしょでしょ?(アニメ涼宮ハルヒの憂鬱のオープニングテーマ)」に変わっている。 暑くて眠くて食欲が失せてきているが、食べないと倒れてしまうので、食事せねば。弱気な心は安心確実を求め、マクドナルドへ向かう。台湾食じゃないけど比較ができていいじゃないか。確か新三越の通りにあったはず。……屋台発祥の地である台南でもったいない気もするが。 午後1時(日本時間午後2時)ごろ、マクドナルドの看板が見えた。目指して歩いていると、歩道でメニューの紙を渡される。ああ、ここで台湾食を食べてもいいな、と方針変更。メニュー欄にボールペンで記入。今は麺よりも腹持ちのよい飯だ。あと、汁気も欲しい。量がわからないので、肉飯とお茶。店員にメニューの紙を渡すと番号を聞かれる。この店は日本語が通じない。何の番号だ?と思っていると、案内される。中か外か?そう、番号は座席番号だったのだ。そんな説明受けてないよ、と思いながら中を選ぶ。ガラス扉の中は冷房が効いている。広さは6畳くらいで壁に添った長いテーブルがあり、椅子が並ぶ。お客さんは10人ほどいて、許容限界に近かった。この気候(日陰だと涼しい)なら外でもよさそうだが、今後の活動を考えると中で正解だったかも。
肉飯到着。甘辛い肉は口に合う。量もちょうどよい。ご飯はちょっと固めかな?……あれ?なかなかお茶がこないぞ。ひょっとして忘れられているのか?それともデザートよろしく食後に来るのか?不安になる。肉飯をあらかた食べ終わってもお茶がこないので、このまま出ようか(文句の言い方がわからなかったため)と思う。するとお茶到着。ああ、よかった。 左となりの女の子はカレーを食べてた。 模型店探訪活動再開。タクシーでシャッターが閉まっていた2件目へ。 もういい。天鷹玩具屋前で開店を待とう。
天鷹玩具屋前でタクシーを降りる。当然営業していないので、天鷹玩具屋前の道路を中心に、30分くらい辺りを散歩(といっても2ブロックくらい)してみた。しかし食べ物、衣料の店ばかりで、僕の興味を引くものはない。よかったのは非常にほほえましく、懐かしいような住民の営みが垣間見れたとこである。 老人は外に出ている椅子に腰掛け世間話に興じ、子供たちはアパート併設の遊具で遊んでいる。特にこのアパート間の通路は花壇とベンチでちょっとした広場になっているのがいい。立て札に「バーベキュー禁止(北京語)」と書いてあったのが笑いを誘う。 強烈な睡魔が。あと1時間半、どう過ごすか。
前にも書いたが、台南の気候は気温が高いながらも湿度が低く、日陰に入るとそよそよと涼しい風が通り抜け、エアコンの利いた部屋にいるようで、とても気持ちいいのだ。バッグを枕に青い空を見上げながら、台南へ向かう飛行機の窓から見えた雲海を思い浮かべる。 ペ「平和だ」 青い空は今まで見たことがないくらい青い。今、北朝鮮とか何とか日本の周りでごたごたやっているが、それがばかばかしくなる。この気候があればほかに何もいらないじゃないか、と思った。台南にだったら住めるかも。騒がしくなく、空気もそこそこきれいである。うとうとしながらいろんなことを考えた。
迷いが出てくる。予定ではもう台南を後にしている時間、台中でホテルを確保して2件くらい模型店を見学するつもりだったのに。台南まで来て残念だが、残り1件くらい見なくてもいいのでは?見ても欲しいものがあるかどうかも怪しい。このまま台中へ向かった方がよいのでは?いや、タクシー代もかなり使っているし、何の成果もないに等しい。やっぱり見るべきかと思考はぐるぐる。熟睡は無理だった。そして尿意が襲ってくる。 困った。さっき散歩した場所に廟はなかった。ふと、アパートの奥はどうなっているのだろう?と気になる。その方向へ歩いてみると、学生専用アパートであることがわかった。近くに学校があるのだろうか?しばらく行くと塀→川→学校という感じで見えた。やはり公衆トイレや廟、人影もない。ためらったが、もう我慢の限界が来ていたので、塀に向かって果てることにした。一安心。……近くに麻雀牌が落ちている。半分地面にめり込んでいるのは、大分以前に捨てられたのか。日本の牌にない文字。記念に持って帰ることにした。
しかし開く気配がない。いったいどーいうことだろう? 今度は爆撃の気配が。 マズイ、昨晩飲んだ便秘解消薬が効いてきたのだ。(汗) こればっかりは外で果てるわけに行かない。学校の奥に公園らしきものが見えていたので、ダメ元で歩き出す。塀から階段を下りると川を渡る橋があり、駐車場につながっている。 ビックリ。……タンクが置いてあるぅ。
じっくり見たいが、それよりも今はトイレ。駐車場を抜け、公園に向かう途中で自転車の親子連れを目にするが、呼び止めるのはどうかと気が引けて声をかけられず。そのまま公園内へ。ちょうどベンチで休んでいた上半身裸の中年男性(おそらくマラソン中だったかと)に、「トイレはどこですか?(北京語)」の紙を見せると英語でテニスコート内にある、と教えてもらった。辺りを見回すと、なるほどテニスコートが見え、コートではプレイに興じる数人の男たちがいる。 テニスコートの敷地内へ入り、事務所でトイレを借りる許可を得ようと思ったものの、無人。辺りに人もいないので更衣室傍のトイレで勝手に爆撃させていただいた。はあ、すっきり。もう少しで危ないところだった。 時間は午後3時40分(日本時間午後4時40分)を回った。店の様子を見に帰るべきだが、ここまできたらもう10分くらい公園周りを散歩してもよかろう、と思う。
今歩いているところは眺めがよい。幅10mほどの湾曲した川に沿って道路。そして道路左側に利用したテニスコート、戦車の駐車場、公園という順で並んでいる。川の向こう側に大きな建物。六角形?それとも中華的に八角形なのかな。
ベンチに戻った。信じられないものを目にする。まだ模型店のシャッターが開いてなかったのだ。ため息をつきながら観察を続けていると、おばさんがやってきて、シャッターの前をほうきとちり取りで清掃始めたのだ。開店前の準備か、と思いながら待っているとなかなかシャッターを開けるそぶりを見せない。僕は眉間にしわを寄せながら凝視。じれて開店時間を確かめに歩み寄ることにした。
おばさんと筆談。 [位置]
疲れも手伝い、テーブルに突っ伏す。2時間ほどあるが、見学に回る元気なく。おばさんは僕に夕飯を食べてきたら?と向かいのお店を紹介してくれた。散歩してたときから気になってた店だ。今半額期間中らしい。注文もしてくれた。食べ終わったら戻っていらっしゃい、とおばさんは帰って行った。
健康を考え、汁の完食は断念。 おばさんは隣の喫茶の人と馴染みらしく、店内で歓談。その内おばさんは胡弓を持ってきて教本を見ながら弾き始めた。いい音色だな、と思いながらうとうとするのだが、習いたてなのか、ところどころ音程が外れて耳に障り寝られない。 そうこうしている間に6時が近づいてきた。店の前に2台のツーリングワゴンが停車。息子さんが帰ってきたのだ。お礼を言って喫茶店から模型店前に。
台南駅に到着。切符売り場には列ができていた。買い方が判らないので、係員のいる券売所の列に並ぶ。細かなニュアンスが伝わりやすいと思ったからだ。順番を待っている間にも僕の後ろへ次々と人が並んでくる。
電光掲示板と切符によると僕の乗る列車はここに止まるはず。心配なので僕同様、列車待ちの人に尋ねてみた。ここでいいらしい。
ベンチが空いたので、座って待つ。後ろの青年に台中への到着時間を聞いてみる。なんと!21時32分(日本時間22時32分)。まさか2時間12分とは。台湾の国鉄は時間に正確なのだろうか?大学時代の中国上海→北京行きはひどかった。始発なのに4時間遅れだった。
時間ぴったりに列車到着。立ち乗りとのことで、最初デッキにいようかと思ったがすぐに無理だと判った。デッキはすでに乗客でいっぱいだったのだ。流れに身を任せるように車内へ。車内は中央に円をくりぬいたような隔壁があり、2人掛けのシートが並ぶ。通路は狭い。僕は隔壁の位置にきた。向かいの人が隔壁にもたれるようにしていたのでそれを真似てみる。この体勢が楽なのだろうか。……「円」は足元にまで達していてむしろ体がきついのでは。(汗)ふと、右足元を見ると、シートと隔壁の隙間にうずくまるような格好で座ってる親子がいた。狭いけどこのほうが楽そうだよな、とうらやましくなる。
列車が動き出したころには、通路が乗客で満たされていた。これでは荷物を持ってトイレに行くのも難しそうだ。そんな僕の心配をよそに車内は冷房が利いていた。 時間があるので、よく見ていた映画を脳内再生し始めたが、20分ほどで飽きる。やっぱりこんなときはよく聴いてる音楽だな、と脳内再生。このアルバムと続編を再生し終わるころには台中間近であろう。寝られそうな体勢でもないし。……台南で日本語を解する人にはついに出会わなかった。考えてみると無理も無い。戦後60年以上経っているのだ。
列車は思った以上にキツかった。エコノミー症候群になるかと思った。脚がむくんでる。急いで改札を抜けるとまずはトイレ。余剰水分を放出。すっきり。ビデオカメラで撮影再開。
台北や台南でタバコを吸ってる人はまったくといっていいほど見かけなかったが、この駅は全員吸ってるんじゃないかと思うくらい煙い。辺りが白く霞んでるぞ。
程なくして到着。これなら歩いて駅まで行けそうだな。 ホテルは鳳城大飯店といった。作りはきれい。日本語は通じない。英語で1泊する旨を告げ、チェックインできた。1,220元(約4,636円)で朝食つきだったのが意外。予算内だし得した気分。カードキーをもらい、エレベータに乗る。だが6階にあてがわれた部屋に入ると予想通り、どう見てもラブホテル。わぁお、困ったな、鏡貼りじゃんかよ。(笑)
早速外線で台北サンルートホテルに電話。Y瀬さんにコンタクトをとらねば。ところがY瀬さんはまだ帰っていなかった。しかたなく伝言とこちらの電話番号を伝えてもらうことにして、シャワーを浴びることにした。
便秘解消薬が時間差で効き始める。過剰なほどてきめんに。もう出るものがないのに!しばらくトイレのとりこに。 普段なら周辺探索に出るところであるが、折り返しの電話があるかもしれなく出かけられない。台南戦利品をチェック。箱絵を見ているうち、側面ラインナップのFV35S16 W57コマンドカー(日本価格2,980円)が欲しくなる。このスカイボーというメーカーは今も健在なのだろうか?同じものがAFVクラブから発売されている。FV35S15 WC51 3/4tウェポンキャリア(日本価格税込み2,625円)があるからだ。(金型だけが移ったとしたなら、AFVクラブのカタログから察するに2003年以降かと) 気づくと1時間ほど寝てた。電話はなかった模様。こちらからもう1度電話。やっと連絡がついた。Y瀬さんは僕の伝言を見るとすぐに電話を掛けたそうだが、なぜかつながらなかったそうだ。飛行機到着時間の都合で、台中駅に10時半で待ち合わせすることになった。このホテルは何時がチェックアウトなのか。朝食を持ってくる時刻に9時という選択肢があったから、10時くらいだろうか。疲れていたので体力の温存を考える。小腹が空いたので7-11へ買出し。会計の際、店員は僕が日本人だと判ると歓迎してくれた。
TVはラブホテル・グレードだというのにエロチャンネルがない。クイズ番組で2代前の部長そっくりの人が映ってた。ウケる。CMでは「面接に利く!200%よく輝くコンタクトレンズ」というのが目を引いた。こんなきらきらしてたら、どんな人もやる気があるように見えるに違いない。日本で売れば流行ると思う。後はベトナムの人とのバラエティ番組など見つつ、うとうと浅い眠り。 | |||||||||||||||||||||||||||||