日本史を語る

8.崇神王朝

 現在でも100%そうとは言えないまでも、実在の可能性が一番高い最初の天皇が崇神天皇です。
 
 崇神天皇から続く皇統を崇神王朝といいます。

 また、彼が宮殿をかまえた地が三輪山(奈良県)の近くである磯城だった事から三輪王朝ともいいます。

 彼の治世は近隣に将軍を派遣し、勢力圏が拡大していったようです。しかし拡大といっても西は丹波(兵庫県)東は越の国(福井・石川・富山・新潟?)までだったようです。

大和を中心とした地方国家である思われます。

崇神天皇以降、垂仁・景行・成務・仲哀と五代続きました。

しかし、実は成務・仲哀は実在しないのではないか?という学説があります。
理由としては、

1.名前が創作されている可能性がある。
2.治世における業績がほとんどない。(あっても前三代の焼き直し)
3.日本武尊と神功皇后の物語に整合性を保たせる為に創られた天皇である。

次回に日本武尊と神功皇后の物語を織り交ぜながら、なぜ成務・仲哀が実在ではないか、出来る限り解説してみたいと思います。
 

2000年作

 HOME  TOP  一つ前に戻る  次へ進む