「日本史を語る」

14.古墳は語る(1)


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 今回は、古墳について説明します。


 古墳とは、紀元4〜7世紀にかけて日本で造られた有力者の埋葬方式、またはその構造物の事をいいます。
 7世紀以降も築造されていましたが、規模も小さくなっていくので、今回は前出の時代について少し掘り下げて説明しましょう。

 古墳は、玄室(死者が埋葬されている部屋。)を土で覆い隠したのがその始まりです。
 日本の古墳は、北九州がその発祥の地といわれています。しかし、元々は朝鮮半島から入って来たものだとも云われてます。

 さて、日本に登場した古墳ですが、当初簡単な形式が造られていました。
 当時の主流は円墳・方墳などです。円墳は、丸い形です。方墳は四角形です。
 そのうち、独特の形式で造られるようになりました。

 それが「前方後円墳」です。

 円墳に方墳を付けたこの前方後円墳は、瞬く間に近畿・西日本一円へ広まりました。

 そして弥生時代末期、天皇の陵墓としてさらなる発展を遂げていったのです。

 ところで、有名な前方後円墳に「仁徳天皇陵」があります。
 この古墳は面積でいいますと、世界でも屈指の面積を誇ります。一昔前までは世界一の面積でしたが、秦の始皇帝稜が発掘され、その座を譲っています。

 それでも「仁徳天皇陵」は、エジプトの「ピラミッド」、中国の「秦始皇帝稜」と引けを取らない大陵墓だと思います。
     
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