日本史を語る

4.土器について

 日本での土器は、縄文式・弥生式の2種類がある。
もちろん各様式にも様々な区分はあるが、おおまかに各様式の特徴を述べると、

 「縄文式」−肉厚・低温での焼き・派手な装飾。
 「弥生式」−肉薄・高温での焼き・質素な飾り。
以上のようになる。

 これは、単純に考えると文化の進展具合によって工法や用途が変化していった過程
だと考えられる。
 縄文時代の土器は神様へのお供え物を載せる器として、弥生時代はプラス一般庶民
の生活用具として、それぞれ使われていたのだろう。
(*注:もちろん、縄文時代も土器は一般に使われていますが・・・・)

 ところで、縄文式土器の起源は約1万2千年前と推測されている。実は日本で発見
された土器が世界で一番古いものなのだ。
 しかしだからといって、日本が土器発祥の地とは考えがたい。世界は広い。まだまだ
発見されていない未知の遺物がどこかで静かに眠っているのではないだろうか。

 縄文時代(世界史的には新石器時代)は交易が盛んであったし、どこかで発明された
土器が日本を含めた世界各地へ伝播していったのだろう。
 

1999年作

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