2000年 <北米> ジョンミュア・トレイル : マンモス・峠からヨセミテ公園
3 反省と所感
 3−1 行動・計画について
 3−2 食料について
 3−3 装備について

 
3−1 行動と計画について
  1. 2年振りに20kgの荷を幾日も背負う事に 無理があった。 全体の体力はジョギング等で強化していたが、山歩きとジョギングとでは、使う筋肉が一部違うようだ。 その結果右足首の踵部に無理がかかり炎症で満足に歩けなくなった。 靴底が剥がれ損傷に加わり、途中下山となったことは大いに反省したい。 入山前に4・5日荷物を担ぎ縦走すべきであった。

  2. これまでになく入下山が容易であったことは 幸いした。 ヨセミテ公園に近い事もあり、人気がある地域で、途中に売店(ツオルミー)もあり、熊に食糧を襲われなければ、歩き易いルートだ。 それだけ人が入るので熊の被害も非常に多いようで、従来の木に吊るす「カウンターバランス方式」では不十分で案内所が推奨する「食糧保存用コンテナ」を購入しなければならない。

  3. 水は豊富にあるが、ガイドブック等では、生水 は飲まないで、濾紙で濾すか加熱沸騰して飲用すべきとあった。(下痢と発熱を起こす菌がいること)。

  4. 夜明けは5時半、日暮れは20時頃で行動時間 は充分あるが、これまで通り午前中に行動を終るために出発6時前後が良い。  但しヨセミテ公園内のテント場では、夜10時から朝6時までは静かにしているように指示あり。

  5. ストックを2本杖として使用している人が多 い。特に下りに膝をカバーして安定しているようだ。 今後検討したい。(足首が痛い時の下山時は、杖が欲しかった)

  6. 2日目の空身で26km歩いた時は、速度が速 過ぎたようだ。 その結果足首に無理が来たと思える(調子が良くても、セーブして行動すべきだった)。

3−2 食料について
  • 3日目までは飯が美味く炊けず食欲を無くし たが、4日目から水分を多くして「オジヤ」にしたら美味く出来た(ダシの素、塩を少しと乾燥ホーレン草を加えて弱火で炊いた)。

  • 自衛隊の払い下げ「カンパンと強化食」を持参 したが、粉になって喉を通らなかった。「チョコレート味のフレイク」と「郷土熊本製・新米の煎米」に砂糖を混ぜてお湯に入れると間食や朝食として良く食べられた。

  • 甘ナツトはゼンザイ等に利用出来る。
  • 干しスルメ、干タラは酒のツマミ以外に間食として も食べれた。

  • 酢(ゆず酢)、サラダ油、だしの素、醤油、塩 は味付けとして効果があった(重量もないので少量を持参要)

  • タマネギ、ジャガイモは重い割りに美味くない。
  • ビタミン剤、梅干は効果あり。
  • コンテナ持参の場合は、容量がかさばる物は再 考したい。

3−3 装備について
  • アルミ製の背負子は良好であった。

  • コンロの余熱のメタ不足、その後はポンプで加圧 してガソリンで余熱した。ハンドポンプは必需品。

  • テント入口の蚊除け網の一部がほくれて、そこ から蚊が夜中に入って急きょ修理した。(点検不足)この地区は蚊が多いので有名らしく、何人か合う人から、「この先蚊は多い?」と聞かれた。

  • グランドシートをテントの上にフライとして 使用した。(一時的な降雨だから簡易的でも充分)。

  • 一人用テントは狭くて寝るだけだが、ホエーブ スを中に入れて、外から煮炊すると熱は逃げず効果的。狭いのは、荷物の軽減からしかたがない。
  • ガソリンは1.5Lで12日間(宿での炊事含
    む)使用出来た。節約すれば、1日に100CC程度でOK。

  • 着替えを各1組用意したが、使用しなかった。
    濡れた時と防寒用として必要な物だけ用意したい。

  • マホービンは、便利だが重いので再考したい。

  • 現地で1人用のステンレス製圧力釜を購入し
    た。水の加減さえ適量であれば、噴きこぼれる事もなく美味しく炊けた。(燃料の節約にもなる)