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- 第1日(8月3日)成田〜ローンパイン
成田発(17:00) ロス着(10:50) ロス・ダウンタウン着(16:16) ローンパイン着(20:55)
久しぶりにザックを担ぐと、いよいよ登山が始まったと云う気持ちで期待が湧いてくる。 成田出発の時刻は前回とほぼ同じなので所要時間、手続等を頭の中で確認しつつ忘れ物はない事、現地入山口までスムースに行ける様うあれこれ考える。
夏休みシーズンに成田を出発するのは初めてだが、その混雑振りに驚かされる。
成田〜ロスアンゼルス間8,000Kmもたいして疲れを感じずロス空港に着いた。これもやはり気が張っていたせいかも知れない。 ロス空港から、ダウンタウンのバスターミナルへは、12ドル払って小型のバンに乗る。20分程で登山口へ行くブレイハンド・バスターミナルに着く。 このバス会社は米国全州にネットワークを持ち、ここから、ヨセミテ公園は行く時も利用したので場内の様子は記憶に残っていた。
目的のバスは1日1便の為、ターミナルで4時間待つ。 帰国時ダウンタウンに2泊予定しているので、予定したホテルが駄目な場合の予備ホテルを捜す。
夕方、定刻通りほぼ満員の乗客を乗せてバスは出発。約5時間のバスの旅である。直線コースをどこまでも車は進み米国の広さを痛感する。
ローンパインの町は、人口3000名程度に町で登山者やキャンピング客を対象に土産店が何軒もある。 既に予約していたモーテルに着き、夜も遅いのでシャワーもせず床にもぐり込んだ。
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- 第2日(8月4日)ローンパイン〜ホイットニー・ポータル〜トレイル・キャンプ
8/4日 ローンパイン発(10:00) ホイットニーポータル(10:30−:50) トレイル・キャンプ着(17:50)
モーテルでサービスの朝食をとる。 昨夜は気付かなかったが周囲の山々が素晴らしい。 町の中にある登山者の案内所へ行って、入山許可書を受け取り、山の様子を聞く。
ここからホイットニー山へは、ポピュラーなル-トでまったく技術的な問題はないようである。但し、2000mの高度差は体力的に厳しいものである事には変わりない。
スポーツ店にて、ガソリンと帽子を購入。 近くのスーパへ行き食料品を入手する。 日曜日と云うのに8時半から開店しており便利である。品数も豊富で客も多い。
町から20Km奥のポータル入口まで車で入るので、ヒッチヒクを試みるが、時間ばかりたって可能性が少ない。 仕方なく町に戻り、雑貨屋で車の相談をし、ボランテアで運転してくれる人を紹介してもらう。
70才を越したオジイさんの白タクで、無事登山口のポイットニー・ポータルに着き、パッキングを整備して歩き始める。 道は立派なので、肩の荷持と急登で足は疲れるだけで安心して進む。 夕方、やっとの思いで天幕地に着く。北アルプスの涸沢に着いたような雰囲気である。 テントは、10張位で静かなテントサイトである。明日は再び1000mの高度差を登るので、早々に就寝。
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- 第3日(8月5日)トレイルキャンプ〜ホイットニー山往復〜クラブツリーキャンプ地:
キャンプ発(7:15) トレイル・クレスト着(10:25) 分岐点発(10:35) ホイットニー山頂(12:00) 分岐点(13:00−:15) クラブツリー着(17:15)
急登路は南面側にあり、朝日が昇ると同時に暑さを増す。日本の夏山と同様、日の出前に出発しなかった事を悔やむが、後の祭りである。明日からは、出発時刻を早めたい。
テント地から3時間でコルにでる。トレイル・クレストと云う所である。 このコルに出ると、反対側斜面の景色が広々と視界が開けて素晴らしい眺めに疲れもとれる。
ジョンミユアー・トレイルはホイットニー山頂から外れるので、分岐点から3km先の山頂へ空身で往復する。 キスリングの重荷から開放され、カメラ一つで4000mの稜線を散歩する気持ちは格別である。 ガラ場をトラバースして台地状の山頂に着くが、高度のせいか頭痛がして来たので早々に下山にかかる。
再び分岐点で重荷を担ぎ、今日のテント地へ1500m程高度を下げるため歩き始める。途中、湖や残雪もあり景色は良いがこの日は特に暑く、強い日差しで体がだるい。これまでの疲れも加わりグラリして歩き続ける。分岐点から4時間程歩いてやっとテント地に着く。
夕方7時頃まで充分行動が出来る明るさで、テント地に着いても時間はタップリあるので助かる。
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- 第4日(8月6日)休養日 快晴:
予定通り本日は停滞日とする。好天気でテント地と云っても広々とした草原で近くに水場の沢もあり、洗濯、水浴等終日ゆっくりする。 ゴミ類はまったくないので、自分もその雰囲気で捨てる事も出来ない。マナーの良さに感心する。 この場所に限らず、何処にもゴミは勿論ゴミ箱もない世界である。
日射病対策で明日から早出、早着とする。その為朝はホエーブスを使用せず、カンパン食で、中食にホエーブスでラーメン等作って水分を取ることにする。
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- 第5日(8月7日)クラブツリーキャンプ〜タインダル・キャンプ:
キャンプ発(6:20) タインダイル・キャンプ地着(12:00)
一日休養したので体調は上々である。 その上ルートもほとんど平坦。荷物もだいぶ軽くなったので、周囲の変化に富んだ景色を満喫しながら進む。
想像していた以上に立派なトレイルで、案内板も要所に設置され道を失うことはない。 今日は早出をしたので、3時間程歩いて水場のキャンプ地で大休止を取る。ホエーブスで湯を沸かし、ラーメンを作ってゆとりの中食である。
好天が当たり前の毎日で、又乾燥のため水分の補給が第1となる。 大休止後更に3時間程進むと、いつの間にかキャンプ地に着く。本日の行動は終了。
昼過ぎのため、夕方までたっぷりと時間があり、近くの水場で再び洗濯、水浴、昼寝をする。 めずらしく3人組のパーテイに会い、彼らが小生のシャツのボーイスカウト・マークから「オイラ達もボーイスカウト・ローバ隊だヨ」と云うので、記念写真を撮りスカウトの記念ワッペンを渡す。 行動中もほとんど登山者(バック・パッカー)に出逢う事はなく、1日に10名前後で、1・2名の編成が主であった。 「小屋泊り」がないので、皆大きなザックを担ぎテント地目指して1日の行動を組んでいる。 と云うのも、食料の夜の保存で、クマに取られない用「ベアーボックス(鉄製の箱)」がある所が泊地となる。 途中での設営は、よほどの事が無い限りやらないようである。 事実クマの被害は年に何回か発生しているそうである。
明日は、本トレイルで最大の登りのフオースター峠(高度差600m)越だ。
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- 第6日(8月8日)タインダル・キャンプ地〜ビデッテ・キャンプ地:
キャンプ発(5:30) フオースタ峠着(8:50) ビデッテ・キャンプ地着(13:10)
南面の登りで、強い朝日が追っかける用に迫ってくる。早出のお陰で山稜の影でうまく暑さを避けて進むことが出来た。 3時間で峠を越す頃、日は頭上よりカンカン照りになるが、 下降になる為汗は引っ込む。素晴らしいアルペン風景に写真を撮りながら、沢沿いに下ると樹林帯に入り雪解けで水量の多い沢になり、やがて予定のキャンプ地に着く。
今日も中食にホエーブスで湯を沸かしラーメンを食べた。 お茶をタップリと飲める事が何より元気ずけられる。
パトロール隊用の物資は馬を使用しており、トレイルに馬糞が落ちているが乾燥しているので気にならない。 他のトレイルも同様の様である、この山路は観光用(登山用)に作られたのではなく、先住インデアンの生活交通網として利用していた様に思える。 今は既に民家や、それらしき跡はないが、立派なトレイルを歩いていると、谷から谷へと歩き易いルートを作った人達のことを考え、こうした世界があることに驚きと敬虔さを感じた。
ホイットニー山への2000mの登りは厳しかったがその苦しみを越えて「このような桃源卿に入る事が出来、今回の山行は大成功であった」と思う。
昨日同様、昼過ぎにテント地に着いたので、いつもの通り、ウイスキーの水割で1日の祝福をして日暮れを待つ。
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- 第7日(8月9日)ビデッテ・キャンプ地〜キャセイジ峠〜オニオン谷キャンプ地:
キャンプ発(6:10) キャセイジ峠着(10:30) オニオン・キャンプ着(13:30)
何処からでも下山出来る訳ではないので、今回の山行で日程にあった下山路を選ぶと、今日のキャセイジ峠を越えて下ることになる。 当初は更に3日縦走して下山する予定であったが、現地案内所で、その下山路は不備のため、手前のキャセイジ峠から下山することにした。
体の調子もすっかり山になれ、1日の行動時間も7〜8時間で適当な運動量である。 この様子では、予備食も不要になったので、一部処分して荷物を軽くする。峠へは400m程の高度差があり、ひと登りである。
ジョンミユアー・トレイルから離れ峠への路は、久しぶりに町に下るため、自然に足が速くなる。入 山時と同様、平地へ下るには、1500m程の下降路になる。
オニオン谷のキャンプ地は、広い駐車場になっており、ポピュラーな登山口らしい。 夏休みを利用したキャンパーで賑わっている。この人達の車のどれかにヒッチハイクして下界に下る予定である。
いつもの通りテントを張り、ウイスキーの水割タイムとなる。 毎日飲んでいるが、1Lのジョニ黒はまでだいぶ残っている。 ビンの重さは前半だいぶこたえたが、やっとここの「廃品箱」でお別れとなる。 分別回収方式の廃品箱も、クマ対策で立派な鉄製である。 これだけ開けた所ではクマも出まいと思い、夕食後ゴミ袋をまとめてテントの外へ置いていたら、薄暗くなって(9時頃?)ガサガサと云う音で外を見たら10m先に、子牛程のクマが口にゴミ袋をくわえてこちらも見ている・・・・。 驚いて「コラ!!」と大声を出したらそのままヤブの中に逃げて行った。食料は念のためとベアー箱に入れていたので、難をのがれたが、今更ながら<テントの中に置かなくて良かった>と胸を撫で下ろした。
翌朝、20m程下ったヤブ内に昨夜のゴミ袋があり回収して処分した。登山の最後に熊五郎に逢うとは思わなかった。
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- 第8日(8月10日)休養日:
入山後ずっと快晴であったが、今朝は雲が少し出ており天気は下り坂のようである。 昨日の長い下りで左足の小指と薬指、右足の薬指のマメが大きくなって痛い。
1週間以上もテント生活をしていたのは、本当に何年振りだろう。 我ながら良く無事であったと思う。 いずれにしても、明日は下山してホテルでゆっくり休養し、次回の山行資料を集めよう。 明日は日曜日なので、下山する車も多い様だから、入山時みたいな車捜しに不自由する事はないだろう。
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- 第9日(8月11日) 下山 インデペンデンス〜ローパイン町 :
キャンプ発(8:30)インデペンンデンス着(8:50) ローンパイン着(9:30)
2晩のキャンプ地を後に、無事車をつかまえて山を下る。軽トラックに荷台に乗っていると、朝の冷気で寒い位だ。20Kmの距離は車では直ぐにインデペンデンスの町に着く。更に別の車をヒッチハイク出来、入山の町のローンパインに戻った。山を見ると山頂付近はガスの中で、天気は下り坂のようた。<マウント・ホイットニー>と云うモーテルに2泊する。
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- 第10日(8月12日)ローンパイン・休養日:
地図に掲載されてある町近くのキャンプ地を調査する。 徒歩20分位の所で、キャンプ場としては天幕20張り、キャンピング車は10台程度の広さである。 林の中にあり、良い場所なので、入山時はここで1泊すると安上がりと思えた。(使用代$5)。
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- 第11日(8月13日) ローンパイン〜ロス・ダウンタウン :
ローンパイン発(15:30) ロス・ダウンタウン着(21:30)
再び1日1便のバスで5時間乗ってダウンタウンに戻る。 予定していたホテルは、以前投宿したので、場所は解っていたが、現在改築中で閉まっていた。しかたなく、。 夜中でもあり近くのホテルに行く。入山時に当たりをつけていたが、一般旅行者向けでなく、スラム化したホテルであった。一晩中ドアの外で酔っ払いが騒ぎ、身の危険を感じつつ夜明けを待った。
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- 第12日(8月14日)ロス・ダウンタウン : 休養日
早朝、早々にホテルを出て安心出来且安価なホテルを捜す。 <カワダ・ホテル>と云う日本人経営で、1泊55ドルの改築したばかりのホテルに決める。現在は開店サービス期間とか。ここに2泊する。
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- 第13日(8月15日)ロス・ダウンタウン : 休養日
ホテルから4Km程の所の博物館へ行く。特に用件がない時の暇つぶしには、動物園とか博物館が最適である。
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- 第14日(8月16日) :
ロス 空港発(18:00) 8/17日 成田着(20:59−22:04) 岩槻着(02:00)
ロス・ダウンタウン〜ロス空港〜成田 山へ入ってた期間も長かったが、下山後の町の生活も余裕があり過ぎた。 航空券がオープンであれば2日は早く帰国したが、安いチケットのフイックス便はつらい。 加えて、整備中に部品トラブルが出て5時間出発が遅れる。こんな事なら、他の便にすれば良かったと悔やむ。 この遅れで、成田に着いても最終電車に乗るのが精一杯で習志野、秋葉原と乗り継ぎ赤羽駅で終電となり、後は自宅までタクシーとなった。

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