「生田9条の会」発足の宣言

 第2次世界大戦の教訓から、日本は戦争放棄と戦力を持たないことを定めた『九条』を含む日本国憲法を制定し、そのもとで私たちは今日まで平和のうちに暮らしてきました。しかし、その憲法がいま、大きな試練にさらされています。

 2年前の2004年6月10日、大江健三郎、加藤周一ら9氏が出した「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、“改憲”の企てを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力をいますぐ始めることを訴えます」というアピールにこたえて、2005年4月、この生田の地でも『憲法9条を語る生田の会』が活動を始めました。この9氏の呼びかけによる「九条の会」の運動は全国に広がり、現在5,100を超える会が生まれています。

 いま、“改憲”を公約のトップに掲げる首相が登場し、憲法を変えようとするその動きが加速されようとしています。

 “改憲”へのいかなる企ても、最終的に多数の国民の世論によって阻むことができると考え、私たちはこの生田の地でも、そのゆるぎない世論を築くため、あらゆる創意工夫を生かし、思想・信条・政治的立場の違いを超え、ともに努力し運動をすすめる「生田9条の会」の発足を宣言します。

私たちは、この生田の地に住み、働き、学ぶすべてのみなさんに、平和な未来のため、ともに手をとり合ってすすもう! と訴えます。

2006年10月21日
『生田9条の会』たち上げのつどい

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