デバックNEOGEO研究所@天草降臨限定

デバックNEOGEOというのをご存知だろうか。
コレはNEOGEOゲームを開発を前提に改造されたNEOGEOの事で、要は開発者向けに作られたNEOGEOの事である。
もちろん売り物では無いので、通常の店では売っていない。入手はかなり困難である。
ベースは普通の家庭用NEOGEOであり、外観の見た目はまったく変わらず、中身に搭載されているBIOSだけが違う。
このデバック用BIOSのおかげで、通常は出来ない無敵化や隠しキャラの使用(CPU専用キャラも可能)、判定表示などが可能になる。
しかし、デバック内容はそのカセット毎に変化するので、全部のソフトでこれらのデバックが出来るとは限らない。
例えば判定表示は初代・真サムでは可能だが、斬紅郎無双剣、天草降臨では残念ながら出来ない(と思われる)。

デバックモードへの入り方はゲーム中に2コンのセレクトを押しながらBCボタン(機種によって変わる場合がある)である。
これはゲーム中ならいつでも呼び出す事が可能なため、試合中にいきなりデバックメニューを割り込みで入力する事も可能。

デバックモードはDIPスイッチと呼ばれる通常16個のボタンで行う。これらのボタンの組み合わせで通常出来ない様々なことが可能となるのだ。
それでは天草降臨におけるDIP設定を紹介しよう。


スイッチ番号
効果
1-1
サウンドテスト
1-2
Unknown
1-3
Unknown
1-4
Unknown
1-5
試合中のタイム固定
1-6
Aを押しながらDボタンでキャラが変更できるようになる。
1P、2P両方体力が減らない。
1-7
1Pのみ体力が減らない。
1-8
謎の数値が出現。
2-1
謎の数値が出現。
2-2
Unknown
2-3
怒ってなくても武器飛ばし技が出し放題。
アナザー天草降臨
2-4
Unknown
2-5
Unknown
2-6
Unknown
2-7
Unknown
2-8
キャラ選択画面にてDを押しながら決定で斬紅郎が使用可能。
隠しDIPへのフラグが立つ。
3-1(隠し)
天草のボイスがボスバージョンに変わる。
3-2(隠し)
Unknown
3-3(隠し)
Unknown
3-4(隠し)
Unknown
3-5(隠し)
Unknown
3-6(隠し)
Unknown
3-7(隠し)
Unknown
3-8(隠し)
謎の数値が出現。
4-1(隠し)
試合前にステージセレクトが可能に。
4-2(隠し)
試合前にエネミーセレクトが可能に。
4-3(隠し)
CPUが停止する。
4-4(隠し)
4-5におけるエンディング成功フラグ。ONで成功。
4-5(隠し)
エンディングセレクト
4-6(隠し)
連射モード
4-7(隠し)
JOB METER (SHADOW) 画面に影がかかったように暗くなる。
4-8(隠し)
PALモード (画面がズームインした状態で固定)。

・隠しDIPの存在
上の方にデバックモードでは16個のDIPスイッチで操作すると書いたが、何と天草降臨では隠しDIPというのが存在し、計32個のスイッチが存在する。
隠しDIPの出現方法は、

1・DIP2-8をONにする。
2・次に1Pセレクトを押しポーズをかける(DIP2-8が入ってると通常はポーズが出来ないタイトル画面等でもポースがかかる)。
3・そして1P側ボタンDCBADと順に入力する。
4・隠しDIPが出現。


これらの隠しDIPの設定方法等はデバックNEOGEOを中心に研究しているNEO-GALLERYさんの情報を参考にしました。
管理人のかがみさん、ありがとうございます。

 

 

〜DIPの効果〜

・1-1 サウンドテスト
DIP2-8有効時にPAUSEをかけて、ABCDAと入力する事により使用可能。
曲だけではなくSE、ボイスなども聞くことができる。

・1-5 試合中のタイム固定
そのまま。スイッチを押す直前の試合経過タイムで停止する。残念ながらエンディングまでのタイムリミットが停止するわけではない。

・1-6 Aを押しながらDボタンでキャラが変更できるようになる。1P、2P両方体力が減らない。
なんとも恐ろしい機能である。試合中だろうが、Aを押しながらDボタンを押した瞬間にキャラが強制的に変更される。
よって、くらってる最中や技を出している最中でも変更が可能。
しかし、この時にキャラ固定のグラフィック(主に必殺技)が表示されている時にキャラを変更したりすると自キャラや相手が固まってしまい、
リセットするしかなくなる。キャラ変更には順番が設定されており、必ずその順番に変更となる。順番は、

覇王丸(修羅)→覇王丸(羅刹)→ナコルル(修羅)→ナコルル(羅刹)→リムルル(修羅)→リムルル(羅刹)→
半蔵(修羅)→半蔵(羅刹)→ガルフォード(修羅)→ガルフォード(羅刹)→狂死郎(修羅)→狂死郎(羅刹)→
右京(修羅)→右京(羅刹)→幻十郎(修羅)→幻十郎(羅刹)→破沙羅(修羅)→破沙羅(羅刹)→
閑丸(修羅)→閑丸(羅刹)→骸羅(修羅)→骸羅(羅刹)→天草(修羅)→天草(羅刹)→十兵衛(修羅)→十兵衛(羅刹)→
斬紅郎(修羅)→斬紅郎(羅刹)→シャルロット(修羅)→シャルロット(羅刹)→タムタム(修羅)→タムタム(羅刹)→
火月(修羅)→火月(羅刹)→蒼月(修羅)→蒼月(羅刹)→覇王丸(修羅)・・・


となる。この時、動物を持ったキャラは変更した瞬間に動物は消滅するので1度変更した瞬間に二度と動物は使えなくなる。
当然動物技も出せないので狼ナシの羅刹ナコルルなんて微妙なキャラもプレイ可能だ。
また、技が当たった瞬間にキャラチェンジして月華2のような夢のタッグコンボを作る事も出来る。
キャラ変更の順番が限られているために出来る組み合わせはかなり限られてくるのが残念。
羅刹覇王丸の旋風烈斬刹→リムルルのコンルノンノ→あえて半蔵で大追い打ちなんてマニアックな事もOK。
あと、キャラを変えた瞬間はキャラが変わる前にキャラのカラーテーブル(要は色の組み合わせ)が先行で変わるので、
うまくやればやたらとレアな色のキャラが見れる。リムルルの色のナコルル(青ナコルル!)ガルの色をした半蔵なんか爆笑モノ。

・1-7 1Pのみ体力が減らない。
1-6でもそうだが、この状態で1-5のタイム固定を併用すると試合が終わらなくなるので注意。

・1-8/2-1/3-8(隠し) 謎の数値が出現。
謎である。おそらくそのキャラの座標やコンボ修正を表していると思うのだが・・・・。

・2-3 怒ってなくても武器飛ばし技が出し放題。アナザー天草降臨
おそらく1-6に次いで危険なスイッチ。何よりアナザー天草降臨(機種別攻略編参考)が実に魅力的。
機種別攻略編で書き忘れたが、アナザーではなんと怒り爆発が出したい放題になる。
しかも、怒り爆発のモーションをさらに怒り爆発や連ね斬りなどでキャンセルできるためABCを連打しているだけで大変なことになる。
ちなみにいつでも武器飛ばし技が出せるのは、別に常に怒ってるというわけではなく、怒り必殺技出し放題というわけではない。

・2-8 キャラ選択画面にてDを押しながら決定で斬紅郎が使用可能。隠しDIPへのフラグが立つ。
斬紅郎使用は対戦のみではなく、当然CPU戦でも可能だ。ただ相手が設定されていないためか、何故か相手が修羅覇王丸のみになる。
また、無限砲に対する反応もプログラムされてないっぽいので、無限砲を出すとガードしないで100%くらう。

・3-1(隠し) 天草のボイスがボスバージョンに変わる。
天草のボイスがCPU戦で登場する悪天草のものとなる。あのやたらと意味不明な勝ち台詞もバッチリ。

・4-1(隠し) 試合前にステージセレクトが可能に。
これもCPU・対戦の両方で可能。対戦時では選択できないステージを選べるのが魅力。
CPU戦のステージセレクトは全部のステージが選べるわけではなく、CPU戦のルートに基づきステージの選択肢が表示される。
つまり、CPU攻略編のステージ場所の表を横に見ればOK。一戦目で選択できるステージは船津(海浜)か古閑(廃墟)のどちらか。
四戦目で選択できるステージは口ノ津(廃墟)、堂崎(古寺)、串山(竹林)の3つの中からどれか。
天草戦以降は天草城内の天草戦・斬紅郎戦・ライバル戦の中から選択可能(微妙に背景が違う)。
ちなみにステージはステージ名が表記されず、数字のアドレスで表記される。アドレスに対応したステージは以下の通り。

アドレス
ステージ
アドレス
ステージ
B
天草城(ライバル戦)
5
堂崎(古寺)
0
有谷(桜)
6
船津(海浜)
1
山浜(岩山)
7
深江(火事)
2
口ノ津(廃墟)
8
九千部谷(処刑場)
3
古閑(廃墟)
9
天草城(天草戦)
4
串山(竹林)
A

天草城(斬紅郎戦)

 

・4-2(隠し) 試合前にエネミーセレクトが可能に。
これを使うことによりCPU戦では絶対ありえない組み合わせを選択することが出来る。
例えばライバルキャラにナコルルを置いてみたり、一人目にライバルキャラを持ってくることも可能。
この時のCPUの強さは当然ゲーム進行度に比例するので、ライバルキャラのナコルルなんて鬼のような反応速度である。
あと、天草降臨のCPU戦では絶対に選択されないキャラというのが存在する。
主に羅刹のキャラが多い。これらのキャラはどうやらCPUルーチンが設定されていないので、残念ながら相手にしても棒立ちのままである。
このエネミーセレクトもキャラの表記がアドレス化されている。アドレスに対応したキャラは以下の通り。

アドレス
キャラ
アドレス
キャラ
1
覇王丸
A
閑丸
2
ナコルル
B
骸羅
3
リムルル
C
天草
4
半蔵
D
十兵衛
5
ガルフォード
E
シャルロット
6
狂死郎
F
タムタム
7
右京
10
火月
8
幻十郎
11
蒼月
9
破沙羅

 

・4-3(隠し) CPUが停止する。
これまた読んで次のごとく。これを使ってCPUタイムアタックの理論限界値を出してみるのも一興。

・4-4(隠し) 4-5におけるエンディング成功フラグ。ONで成功。
4-5はエンディングセレクト。この4-4が入ってると4-5で選択したエンディングがタイム内クリアの成功エンドになる。
ちなみに、「規定の時間内にクリアした」事になるので、エンディングに王虎やズィーガーも登場する。

・4-5(隠し) エンディングセレクト
このスイッチを入れたままキャラを選択する、もしくは試合を終わらせると即エンディングとなる。
エンディングの成功・失敗は4-4で選択。

・4-6(隠し) 連射モード
この連射モードだが、少し謎な部分がある。どうやら1つのボタンでは認識しないようで、2ボタン同時押しの時のみ連射がONになる。
その連射はおそらく理論上最速の連写で、ABボタン押しっぱなしで割けの連発を見てみると完璧なタイミングの連続避けを見れる。

・4-7(隠し) JOB METER (SHADOW) 画面に影がかかったように暗くなる。
これまたそのまんま。しかも軽く点滅しながら暗くなっているのでただ目に悪いだけとなっている(笑。

・4-8(隠し) PALモード (画面がズームインした状態で固定)。
画面がズームインしたままになる。骸羅などのデカキャラでこのモードをやると、本当に画面が狭く、動きがとれない。
ただ、ズームアウトしないということは画面端が壁扱いになる(擬似壁)ので、三角飛びが容易に出すことが出来る。


DIPスイッチに関してはまだまだ未知数(Unknown)な部分が多く、おそらくまだ隠れた効果が眠ってると思われる。
この他にも知ってる方がいたらご一報を。

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