思いつくまま印象記 旅体験あれこれ その39
    お手軽、近場の海外旅行
  済州島の旅 関空から直行便復活
パスポートアクシデントで3世代8人旅に  〈2017年7月22日〜24日〉
はじめに…皆さんも気を付けて下さい、まさかのパスポート紛失 
 昨年は済州島への直行便が廃止され、止む無く?台湾南部へ出かけたのですが、今年直行便が復活したので、妙さんも楽しみにしていて、エアーチケットは大韓航空、ホテルはホテルズ・コムで取って早めに準備完了していました。
 夏休みに入って直ぐの土日から月曜までの7月22日〜24日の3日間でした。短い旅ですから準備も大したことないと甘く考えていたのかも知れませんが、何と前日の21日、最後にパスポートをいつも家族のものをまとめている所をチェックしたら、妙さんのだけ見当たらないのです。これには慌てました。家中探し回りましたが、ダメ。仕方なく妙さんにも話して恵子の妹に貸した記憶があるとか、色々探しましたが、見つからず万事休す!

 悔やんでも仕方ないので、今回は主役抜きの旅になりました。また行く機会があるだろうから今回は「下見」ということになりました。
@100分で着くので、10時40分から行動開始。ホテルロケーションがいいので東門市場に向かい、歩いて民俗自然史博物館へ
 朝9時関空発なので、高槻は5時半過ぎ出発でしたが、その分現地の時間が有効活用できる次第。午前なので機内食はパンでしたが、ホテルの位置が抜群で5分ほど歩いたら有名な東門市場なので、屋台で食べたりしながらウロウロ。現地の皆さんも来られる、本格的な市場でした。そこから歩いて博物館へ向かいました。その頃日本でも相当だったようですが、酷暑の中だったので、博物館の冷房がホントに有り難かったです。
 帰りにも東門市場に立ち寄り、ホテルでチェックイン。子ども達は早速、ホテルのプールへ。 
▲東門市場の1番ゲートで「お焼き」をゲット ▲試食したりしながら市場を探索 ▲炎天下、民俗自然史博物館へ
▲クーラーが効いている展示会場 ▲海女の暮らし ▲博物館前庭の彫像
▲東門市場外の果物屋台 ▲市場からホテルへ戻る ▲早速ホテルのプールへ。向うに海
予約していたNANTA夕方公演へ 夕食はホテル近くの黒豚ロードで
 さすがに疲れたので、夕方、NANTAの会場にはジャンボタクシーで。僕達の借りたガイドブックが古かったのでNANTAの会場が変わっていて、戸惑いましたがタクシー運転手さんが正しく事なきを得ました。
 弘志、恵子、妙さんはソウルで見ているのですがNANTAはみんな大喜びでした。包丁とか鍋とかを使い、コンコン、カンカンとリズミカルにダンスするというもので言葉は解らなくても(セリフは皆無に近い)、十分面白いのです。和太鼓も取り入れたような場面もあります。ホントに野菜を刻んだり、スープを作ったりしますから匂いまで漂ってくるのでリアリティ抜群。
 NANTAは強気で郊外に劇場とホテルも併設していて、フロントでタクシーも呼んで貰えました。私達のホテル近くに「黒豚通り」があり、黒豚焼肉の店が何軒も並んでいて、そこで一日目の夕食にしましたが、なかなか美味しい黒豚でした。 
▲始まりは正装?で ▲和太鼓風の演奏はノリノリ ▲激しくフィニッシュへ
▲人気の5人組 ▲黒豚を焼く。色々付いて来る ▲店のスタッフが黒豚をカット
A2日目は文さんの観光タクシーで島半周。午前中はトルハルバン公園、萬丈窟(マンジャングル)へ
 済州島には鉄道が無いし、路線バスもあまり発達していないので、車椅子の妙さんにも便利なように、大型の観光タクシーを予約していました。日本からネットで予約できるのでスムーズでした。ホテルまで迎えに来てくれました。最初、島一周できればいいなぁと思っていたのですが、直ぐに「それは難しい、また来て下さい」という返事でした。比較的西の方にある戦争歴史博物館に行きたかったのですが、修復中で全部は見られないとのことで、西方はパスすることにしました。
 運転兼ガイドの文さんは少しお喋りでしたが、しっかり回ってくれました。トルハルバン公園からスタートでした。トルハルバンは「石お爺さん」という意味だそうで、ゆるキャラとも言えるおまじない的なオブジェですが、この公園には古くからのものに加えて彫刻家がユニークなものを彫り、展示している広い森のような公園で面白かったです。
 続いて溶岩洞窟の萬丈窟へ。数十年前に流れ出た溶岩が地下を掘り抜けた跡が空洞となっていて、鍾乳洞とは違うので珍しかったですネ。
▲ホテルの窓から前の海 ▲トルハルバン公園で解説の文さん ▲トルハルバンに抱かれて
▲埋もれたトルハルバンの顔・手 ▲オブジェに混じって誰?桃勢が居ます ▲石像の演奏会を回る  ▲文さんと観光タクシー
▲萬丈窟の入口階段 ▲公開ルートの一番奥で ▲溶岩洞窟の様子
腹ごしらえをして、午後は城山日出峰(ソンサンイル・チュルボン)、正房(チョンバン)の滝へ
 昼食に軽食をと思ったのですが、文さんは、「ここまで来たら地元で採れるアワビとかがいいよ」と言うのでお薦めの店を教えて貰いました。アワビの刺身、アワビ入りお粥等のフルコースで大満足でした。
 陽射しもきつくなってきましたが、小一時間のコースで城山日出峰の頂上を目指しました。海底火山の噴火でできた海に突き出し王冠状の火口が特徴で世界遺産でもあるのですが、展望は抜群でした。
 その後は、幾つかある名瀑の中でも海に直接落ち込む正房の滝を目指しました。
 
▲贅沢なアワビ料理のフルコース ▲城山日出峰に向けて登り開始 ▲頂上に到着。後に王冠状の火口跡  
 
 ▲階段道を下る  ▲正房の滝遠景。右に滝  ▲滝に急接近   ▲今日の夕食はビビンバ&麺    
B最終日は咸徳海水浴場へ。ホテルに戻って済州市内散策、観徳亭等へ
 せっかく島に来ているし、いい海水浴場もありそうなので、東方へタクシーで向かいました。沿岸部の遠浅の所は砂浜が続いたりして海水浴場になっているようでした。ただ、その周辺にはシャワーもあって快適と言われていたのですが、そうでもなかったので、早くに出発してホテルに戻ってスッキリするというプランに変更したのは正解でした。
 帰路も近くのホテルからタクシーを呼んでもらえば問題無しでした(1台当り1400円程)。
 済州空港午後7時半発ですから、ゆったりしているので、もう一度東門市場へ足を伸ばしたり、済州の中心部にある地下街散策もできました。かつてない猛暑の済州で人通りが少ないなぁと思ったら皆さん地下に潜っておられました(笑)。この地下街の端が市場、もう一方の端が観徳亭という便利さに感服。

▲咸徳海水浴場の東屋でスタート ▲遠浅の海で ▲カニ取りに行って来ました  
 
▲牧官(モック)衛址を探索 ▲刑場跡かな
 ▲2階の展望台で  
▲衛址遠景 ▲観徳亭で集合
 ▲最後の食事は地下街の食堂で
  最後に、この旅で感じたことを少し書いておきます。
何故か、日本人観光客に殆んど会わず
 日本では夏休みが始まったばかりのこの時期でしたが、パックツアーも個人旅行も日本人観光客には会いませんでしたネ。旅行客自体は本土から来られている韓国の方はたくさんなのですが、日本人は殆んど見かけませんでした。西洋系の方の方がまだ多い印象でした。NANTAでも前にソウルで見た時はもう少し日本人が居た印象でした。だから、帰りの空港は関空行きですから、日本人が居ないと困るのですが、それなりに集まって来て変な安心をしました。関空でターンテーブルを見ていたら、ゴルフバッグがたくさん出て来たので、そういう人が多いのか…と納得しました。
 韓国へ行く前から言われていたのは中国人観光客は激減しているということでした。韓国への米軍によるサード配備を強く非難する中国政府が中国人の韓国訪問を規制している為にそういうことになっているようです。ですから、世界中に広まっている中国人観光客の増加現象は逆向きになっているようでした。観光タクシーの文さんは中国人観光客の減少は歓迎という調子でした。「結局、中国人は中国系のホテルや旅行社を使うので、韓国に残すものは何もない」とまで言い切っていました。少しやせ我慢気味だったのかも知れませんが。
撮った写真を見てみると、料理の写真が多いのは韓国料理が気に入ったからかも知れませんネ
 黒豚の店が連なる所がホテル近くにあったのは驚きました。口数の少ないスタッフのお兄さんがサーブしてくれるのですが、黒豚はアッサリした味で食べやすかったですネ。薬味もバラエティに富んでいました。城山日出峰でのアワビ料理も珍しかったです。あまり日本では食べないのですが、日本で食べるとしたらどこへ行けばいいのだろうと思案するくらいでした。
 韓国と言えば石焼ビビンバ!ですが、石焼でなくっちゃと思っているのは私達だけ?と思うくらい、普通の容器でした。概ね味はかなり辛めだったことは確かでした。
3日間の旅では、廻れないところも多くなりますネ
 済州島巡る旅を真剣に考えたのは出かける直前でした。何年か前に小田実さんに関係した人たちが企画した旅プランがあり、それも参考にさせて貰い、4.3事件関係や抗日記念の遺跡等も廻りたかったのですが、この短い旅では難しい訪問でした。
 大きくない島ですが、成り立ちがハワイ島に似た所もあるので、そういう意味で見所は色々ある印象でした。タクシーも安いのでうまく使えば効率的な旅ができそうです。観光タクシーの文さんが「私の車を予約してくれたのは、ネットで手軽というのもあるけど詰まるところ安いからですネ」と言われていましたが、その通りで、ホテルに置いてあるチラシによれば、2万円程かかる8時間コースが文さんなら1万3千円。大型(ジャンボ)タクシーは普通タクシーと比べると人数は2倍乗れるのですが、料金は3倍かかって割高になるそうです。 






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