思いつくまま印象記 旅体験あれこれ その29
    エーゲ海クルーズ・デルフィ・メテオラ/アルベロベッロ・アマルフィ・ポンペイ
  ギリシャ・南イタリアの旅  
一度行った国、訪問地にあまり重複の無い 足掛け9日間パックの旅〈2014年1月21日〜〉 
はじめに…人の動きの少なめな1月に、お手軽・格安パックツアーへ 
 
2年前この時期にチュニジアのパックツアーに出かけ、その安さとお手軽さにホッとしたのですが、今回も足かけ9日間でサーチャージ込で17万円を切る安さにビックリしました。目的地のギリシャ・南イタリアへは、生まれて初めての海外旅行先と16年前にシチリア島まで尋ねた国ですが、今回の旅程では、その時に行けなかった地域が含まれているので、私達の為に企画されたのでは?と思うほどでした。しかも、この地域は交通の便もあまり良くなく、バス移動は有り難い所でした。
 飛行機はトルコ航空でしたが、エミレーツやカタールと同じで、深夜出発。考えようによっては、これはこれで、ゆっくり出発できるというありがたみもありました。まぁ、そういうツアーでしたから、申し込みも結構あり、39人という大所帯でした。添乗員さんは大変でしょうが、だからこその安さでもあるのでしょう。
 1月とは言え、地中海だからそう寒くはなかろうと思っていましたが、予想を超えて暖かいエーゲ海クルーズで出発しました。

   
@A初日はアテネ市街の観光、翌日はエーゲ海1日クルーズ〔@は1日目〕

 初日はお決まりのアクロポリスの丘、パルテノン神殿へ登り、オリンピックスタジアムを通って、シンタグマ広場・国会議事堂、そこで衛兵さんと記念撮影、そしてホテルに早目のチェックイン。
 夜は、オプショナルツアーでリカヴィトスの丘へ登りパルテノン神殿を見るという企画がありました。僕達は30年近く前にその丘へ自力で登って写真を必死に撮った貴重な体験をしていますからパスして、シンタグマ広場周辺で早目に土産物探しとかにあてました。
 2日目は朝早くからエーゲ海1日クルーズへ。前回の訪問では3泊4日という豪華なクルーズでしたから、重なると辛いのですが、1日ですから出港するピレウス港からほど近い3島を巡るショートクルーズでした。
 出港から寄港まで11時間というコースでそれぞれの島で結構ゆったりできるプランでした。とにかく天候に恵まれ、ポカポカ陽気で冬を感じさせない1日でした。

▲アクロポリスの丘 ▲神殿下の劇場跡 ▲神殿前で現地ガイドさん
 
▲リカヴィドスの丘を望む ▲パルテノン神殿 ▲オリンピックスタジアム前
 
▲国会議事堂前の衛兵さんと ▲夕方のシンタグマ広場  
エーゲ海クルーズ1日コースはポカポカ陽気で充実
  後で聞いたのですが、クルーズ3島廻れるのは天候の関係で稀だとか。ピレウス港から遠い順にイドラ島・ポロス島・エギナ島と巡って来ます。今回は全て廻れ、しかも、どの島でも数時間のフリータイムがあってのんびりできました。
 大きな船ではありませんでしたが、この船には日本人が多く、中のガイドさんは年配のベテラン日本人でグイグイ引っ張って行かれる印象。添乗員さんの話では、心はスッカリギリシャ人とのこと(明るく、おおらか、ええ加減…)。
 
▲ピレウス港からクルーズ船出港 ▲イドラ島に到着 ▲うしろに風車、海へ降りる  
風車の反対側から ▲クルーズ船でのランチ ▲ポロス島に到着
▲ポロス島。時計塔を仰ぐ ▲エギナ島。バスでアフェア神殿へ
 ▲修道院下でピスタチオ売り
 

▲ネクタリオス修道院外観

▲船内ショーにHIRO出演(?)    ▲ピレウス港に帰って来ました
B世界遺産オシオスルカス・デルフィへ

 いよいよギリシャの内陸部へ。こういう時はバス移動が便利で、あっと言う間にオシオスルカス修道院に到着。
 この辺はピスタチオの産地で、収穫は終わっていましたが、それらしき木々がいっぱいでした。修道院は荘重な建物、フレスコ画が壮大でした。
 続いて、デルフィへ。博物館と有名な神殿跡を訪ねました。
 アラホバのホテルに早く着きそうなので、街の散策。少雨でしたが、落ち着いた街のフリータイムはいいものでした。ホテルは珍しく山小屋風で暖炉も暖かかったです。

▲オシオスルカス修道院 ▲修道院の天井画  ▲修道院からの展望。前にはピスタチオの木
 ▲デルフィ博物館の絵皿  ▲ヘソの像  ▲馭者の像とガイドさん  
デルフィの神殿跡地
▲デルフィ神殿全景 ▲デルフィ神殿

 ▲デルフィ最上部の競技場

 
▲デルフィ神殿上部の劇場跡 ▲アラホバ散策中カフェで ▲アラホバホテルの暖炉  

Cギリシャの最後はメテオラ、そして、アドリア海を船でイタリアへ

 この日は、この旅のメインであるメテオラへ。麓のカランバカで昼食でしたが、ここから既に巨岩、奇岩が現れます。
 自力でここに来るとなるとそれはそれは大変なことです。このツアーの説明書に「奇岩群にある6つの修道院のうち、二つに案内」と書いてあるのですが、その通り、訪問。人間は行き難い巨岩・奇岩が好きなようで、そういうところに修道院とかが建っているようです。バルセロナの近くのモンセラットに行った時もそのことを痛感したのを思い出します。
 今も修道士が生活をしていると言いますから、こんな不便な所でよくもまぁ…と驚くばかりでした。
 メテオラまで走ること200キロ以上そこから港町迄また200キロ以上と、移動にも相当な労力でしたが、深夜にイタリアに渡ることになります。

▲カランバカのレストラン横で ▲いくつかの修道院が見える ▲ヴァルラーム修道院訪問
 
▲あの窓へ物資吊り上げ ▲吊り上げ用巻き取り機 ▲奇岩の向うには街並
 
 ▲二つ目のステファノス修道院  ▲ステファノス修道院から戻る  ▲夜のイオニア散策    

D南イタリア・バーリ到着、アルベロベッロへ、夕暮れ迫るマテーラへ
 「アドリア海の1泊の船旅をお楽しみください」と解説書に書いてあり、お楽しみにしていたのですが、何と久し振りに船酔い。西矢に続いて三上も。出港が0時30分ですから、寝るしかないのですが、朝、明るくなって、船内のレストランで朝食。その頃から急激に酔いがやって来ました。添乗員さんの話では、相当揺れてますねぇということでした。
 何とかバスに乗っている間に回復し、アルベロベッロに着く頃には平静を取り戻せました。
 ここも住んでおられるお家をお邪魔したりしながら、初めは団体行動、後半は自由行動で、少しゆとりがありました。
 世界遺産でもある岩窟都市マテーラを経てナポリへ向かいますが、約300キロを走破することになります。マテーラはちょうど立ち去る頃には夕闇が迫り、なかなかの雰囲気でした。
 
イグメニッツアからフェリーに ▲アルベロベッロ高台をゆく ▲アルベロベッロの坂道を行く
 

▲マテーラの遠景午後4時頃

▲洞窟住居へ ▲中は博物館に  

 
▲灯りが灯り始めた ▲マテーラの遠景午後5時半頃  
Eカゼルタ王宮からアマルフィ海岸、そしてナポリ
 アドリア海沿いから地中海沿いへ向かいますからイタリア横断で距離も結構ありました。ナポリで2連泊することになります。
 これも世界遺産のカゼルタ王宮を訪ね、そして、映画でも有名なったアマルフィ海岸を観光することになります。王宮は世界遺産にもなっているだけあって、豪壮な建物と庭園でした。アマルフィは交通の便が良くないままだったことが幸いし今も狭い海岸沿いの道を走ります。天候は落ち着いているように見えたのですが、エメラルドの洞窟は見学不能でした。
 ナポリに戻る頃には雨脚も強くなっていましたが、ナポリ市内中心部で「離団届」を出して個人行動をとりました。OPがあったのですが、僕達にとってはナポリは再訪の街なので、自分達で景色のいいところまで行くことにしました。有り難いことに現地ガイドのマッティラさんもここで降りられ、フニクラに乗るのも一緒だったので助かりました。
 小雨が降っていたのと、時間が早かったのとで、夜景はいまいちでしたが、以前と同じスポットに立つことができました。
カゼルタ王宮 ▲王宮内部へ ▲庭の奥の方。真ん中の線は何?→下の左端(滝)
 

▲王宮の庭園のドンツキはこれ

▲庭園にある彫像(ヴェルサイユ風?) ▲アマルフィ海岸ポタジーノの丘  
 ▲ポタジーノの丘から  ▲ポタジーノの丘の調味料売り  ▲ポタジーノの丘レストランの庭
 雨も小降りになり、フニクラも以前使った路線でなく中央線で丘の上に到着。暗い中でしたが、16年前のナポリ展望のベストスポットへ辿り着けました。ただ以前お茶したカフェは建て替え中でした(もちろんやっていても閉店時間でしたが)。あの時招き入れられたカメオ屋さんは今も営業中で「超激安!」と日本語で叫んでおられました。
 フニクラでUターンして、ウンベルト1世のガレッリアで美味しいピザで夕食にしました。
 
現地ガイドのマッティラさんと ▲ケーブル終点のエスカレーター ▲丘の上からナポリの夜景  

▲中央線のフーガ広場駅

▲ウンベルト1世のガレッリアで

F最終日の午前中は、ポンペイ遺跡再訪。ローマまで走って帰国の途へ
 最終日はポンペイへ。前に見学したのとは真逆のコースでしたが、現地ガイドさんも居られ(英語オンリー)、添乗員の三笠さんの翻訳解説つきでした。
 16年前見学した時、こんな場所見たかなぁ?と思うほど見学箇所は違っていたみたいです。逆に、前見た所は何処にあったんだろうといぶかしがったり。
 夕方にはローマから帰国の途に就きますから、ランチをカッシーノでいただいて、午後4時頃にはローマ空港に到着、7時には機上の人になっていました。
▲ポンペイ遺跡からヴェスピオ山 ▲ポンペイ入り口(海の道)付近で解説 ▲柱廊付近
 

▲商店跡と生き埋めになった人

▲浴場跡の天井画と柱廊 ▲浴場窓下のレリーフ  
 ▲番犬のモザイク画  ▲パンの焼窯  ▲公共水道
 
円形劇場 ▲剣闘士養成所 ▲ローマ空港に到着。運転手さんと三笠さん  
 
1月でよかった。地中海だからか意外と寒くなく、人も少なく、コースもよし。そして添乗員・現地ガイドも好印象
 この時期のパックツアーは企画そのものが少な目。でもその分お手頃価格ということになります。ただ、まとめて面倒見て貰わないと採算が取れないのでしょう、参加者数は目一杯ということになります。今回も39人でした。添乗員さんは大変なのでしょうが、今回のメンバーもノーマルな方々で、不愉快な思いをすることなく過ごせました。添乗員の三笠さんは本当に癒し系の方で、うまく表現できないのですが、嫌みがなく自然体で、でもどことなくユーモアこぼれるという感じの方でした。現地ガイドさんは町毎に代るのですが大半は日本語がお上手でした(ギリシャ・イタリアだからでしょうが)。
 40人近くの参加メンバーは、一人参加は女性2名だけ。親子参加、母娘、姉妹夫妻2組、女友達(夫妻)組、たくさんの退職夫妻。特に騒がしい人も居なく、落ち着いた雰囲気で、心安らかに過ごすことができました。この時期を選ぶくらいですから、大半のメンバーは海外旅行体験が豊富な方達でした。お話しするのは食事時くらいですから、そんなに話しこんだ訳ではありませんが、獣医さんや退職して大連で会社を作っている方とか、色々いらっやるようでした。香川から来られた方は添乗員の三笠さんが同郷の方なので痛く感激されていました。
 当たり前ですが、乗り継ぎの空港(今回はイスタンブール)まで、幾つものパック団が行き、そこからヨーロッパ各地へ別れます。逆に帰りはその空港へ集まってきて関空へ、となります。今回、三上は関空から大学のワンゲルOB会の新年会に直行でゆっくりお話しできませんでしたが、小田実の研究団体の事務局長さんとイスタンブールでお会いして驚きました。





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