思いつくまま印象記 旅体験あれこれ その28
    バンクーバー、カナディアン・ロッキー、ケベック、ナイアガラ滝
 カナダ横断の旅 
飛行機で移動するしかない 足かけ12日間〈2013年9月30日〜
はじめに…永住を決めた元同僚の住むカナダへ。ミッションは「卒業アルバムお届け」 
 話は17年前に遡ります。三上が大冠高校で初めて学年主任をし送り出したのが9期生、その担任団で2年の終わりに「私、来年から日本に居ません」と私達を驚かせたのが数学科の芝野先生でした。定年まで2年を残し、カナダへの永住を決め、家も全て処分してバンクーバーへ飛び立たれたのでした。生徒への離任の挨拶も鮮烈だったのを覚えています。若者がまだ海外への興味を持ち合わせていた時代でした。チョット出かけるのと違い、永住となると相当な覚悟と見受けました。
 1年後、無事卒業式を終え、旧担任にも卒業アルバムを進呈する習わしでしたが、芝野先生の分はどうするんですか?と聞かれた三上は「その内、僕がカナダへ届けるから」と答えたのでした。ちょうどその頃三上も海外旅行へ行く余裕ができ始めていたし、学校的にも海外との繋がりを模索した時期でしたから、「その内に」というのは本気でした。
 その後、海外へ出向く機会は増えました。ただ、カナダはその対象に入ることなく、17年が経過した次第です。ほぼ毎年年賀状とクリスマスカードのやり取りは続き、「その内伺います」と何度も書いたのですが、芝野さんの年齢も喜寿を迎える頃になり「これはいかん、今年こそ!」と決意した次第です。その旨を書き送ると「是非会いましょう!」とお元気な返信もありました。
 そこで、同じ出かけるならカナダと言えばメイプル、季節は秋、ということで、10月初旬を選びました。久し振りの個人旅行、エアーチケットを取るところから始まりました。そして、ホテルも早目に、と準備は進みました。この辺りは西矢がネットで奮闘。その頃からこの国の広さに驚愕、国内の移動も飛行機なしには考えられないことに気付きました。そして、何かにつけて高額なことも判り、スイス並みを覚悟することになりました。飛行機代も競合がないからか高いし、国内線を考えるとエアーカナダで取るしかない、取るなら急がないとドンドン高くなる、ホテルも同様。にわか勉強で取り敢えずの予約を入れました。
 その後、参議院選挙や摂津市会議員、堺市長選挙が続き、やっと飛び立つ頃には、どこにホテルを予約していたかも定かでないほどでした。成田経由で、待ち時間が相当あったので、現地情報を調べるのには役立ちました。
 
@重いアルバムを抱え、先ずはバンクーバーへ〔@は1日目〕
 事前のやり取りでバンクーバーの1日パスを入手していただいていたので、空港から直ぐにスカイトレインに乗車し20分少々で終点のウオーターフロント駅に着きました。ここは僕達が予約を入れていたホテルヴィクトリアンの直近の駅でした。芝野さんのお連れ合いとは初対面だったのですが、最初からお付き合いいただけました。あいにく滅多に降らないという雨に見舞われましたが、ともかく今の暮らし振りを伺ったりしたかったので、どこかで…と考えたのですが、時間もないので街をうろつきながら話を聞くことになりました。
 ダウンタウンにある蒸気時計を通って、シーバスに乗って対岸のノース・バンクーバーに渡りました。頻繁に出ている市民の足のようで、そこには市場がありました。天候も優れないので、間もなく引き返し、よければご自宅にお邪魔したいという要望を聞いていただいて、例のスカイトレインに乗って向かうことになりました。
  お宅にお邪魔して、部屋に入れていただいてビックリしました。岸辺側が前面ガラスなのですが、壮大な眺めでした。芝野さんはその辺りを結構長い距離なのですが毎日散歩されているそうです。翻訳の仕事とかをされている長女さんが近くのブリティッシュコロンビア大学に通われていることとか、永住権獲得の条件だったみたいですが当初日本語学校を作ったりされた話とかも伺いました。
 日本に帰られることはないのですか?と尋ねましたが、「お墓も買ってあるので」ということでした。お墓と言っても教会の周りの塀に区画があってそれを買っているそうです。次女さんもカナダへ来たがっているとか伺って、バンクーバーが住みやすいようで、こういう生活が続くようでした。因みにお住まいは日本でいうマンションのようなものですが、ワンフロアーに2世帯しかない贅沢さでした。聞けば買った当初は3千万円程度だったけど、今は6千万円ほどになると言います。
 夕方にはおいとまして、自分達のワンデイパスでバス・電車を乗り継いでホテルに戻りチェックインしました。その後、バスに乗って有名なスタンレーパークに出向きましたが雨もきつくなってきたので早々にホテルに戻りました。帰りにコミュニティカレッジがあったので、立ち寄って軽い夕食を買い求めました。こうして時差の関係で長い1日が終わりました。
 
 
バンクーバー蒸気時計前で シーバスの船内 芝野夫妻 戻っていくシーバス
芝野邸の窓から ご自宅の芝野夫妻 小雨のスタンレー公園
Aカナディアン・ロッキー目指して、カルガリーへひとっ飛び
 簡素なコンティネンタルブレックファーストがついていて済ませ、ホテルを出てスカイトレインに乗って空港へ。最近は予約番号さえ判っていれば発券は機械でできるのでスピーディに進みます。マイレージさえこれで登録可能なのでびっくりしました(もちろん、日本語OK)。カルガリー迄でも、時差1時間(損をする)で着いたら12時半近くでした。バスの時刻を調べなくては、と急いだのですが、それらしき場所はなく困惑。何と空港内のデスクで予約するのです。一番早いので午後2時、ちょうどランチタイムと思えば、いい頃合とも言えました。
 バスは空いていて二人分の座席でも大丈夫でした。順番にホテル前で降ろしていき、私達のディアロッジはレイクルイーズに一番近いフェアモント・シャトー・レイク・ルイーズの一つ手前でした。こんなに湖に近いとは予想外でした。そして、驚いたのはロッジから歩き始めたら、何と雪!
 もう5時を過ぎていましたが、直ぐに湖畔へ行き、半周のトレイルを歩きました。早速、湖の緑色に驚きました。後は明日のトレッキングに期待することにしました。  
 
バンクーバーのHヴィクトリアン カルガリーからのバス レイクルイーズは雪  
 
半周トレイルへ 後を振り返る 夕食はディアロッジで  
B翌日はレイク・アグネスへのトレッキング
 少し登山道を上ると、小さな湖があり、更に展望台へ進むとレイクルイーズが上から見られるというコースを進みました。きつい登りはないのですが、昨日降った雪も残っていて、所によってはアイスバーンになっていて少し難儀しました。ミラーレイクを経てレイク・アグネスに辿り着くのですが、ここのティーハウスで頂いた暖かいスープとコーヒーは最高でした。
 更に少し上るとリトル・ビーハイブという展望台になっていて広大な眺望が得られました。  

アグネスへの分岐の前に 雪の残る道を進む リスも戯れて

ミラー湖とビッグビーハイブ アイスバーンに苦労 ティーハウスで朝食 アグネス湖を背に

リトル・ビーハイブからレイクルイーズ オーストラリア人に撮ってもらう ディアロッジの前
レイク・ルイーズの近くはホテル2つだけ。少し足を伸ばそうとヴィレッジを往復
 予想していなかったのですが、私達のホテルは湖畔まで歩いて2分くらい。有名なフェアモントがその隣、ザッツオールなのです。それは淋し過ぎるので、思い切ってこのゾーンの中心部へ行くことにしました。ちょうど日本の青年がハウスキーピングの仕事をしていて、帰ったら作業中で、少し話しました。時給11ドル半だそうですが、間もなくシーズンオフになるし、ワーホリの期限も来るので、次はオーストラリアとかへ移動するらしく、先は見えなさそうでした。英語もなかなか上達しないと嘆いていました。彼に聞くとショートカットは無く、トレイルに入ると熊も出て来るとか。まぁとにかく歩いて車道を進み、50分くらいかかりました。
 ヴィレッジと言っても10軒ほどの店やヴィジターセンターがある程度でひっそりしていましたが、ファミリーレストランで中華の夕食を取りました。
 さすがに帰りも歩くのは無謀で、ヒッチハイクも不透明なのでセンターにあった専用電話でタクシーを呼んで無事帰りました。  

 
ビレッジのファミレスで夕食 ビジターセンター ここからタクシーを呼んだ  

 
ビレッジの全景 ディアロッジの部屋 伝統はあるが古びている

 

Cバンフへ移動する日。最後の湖畔で朝陽のさす山々
 定期便のバスの予約の前に、もう一度湖畔へ。カメラマンがたくさんシャッターチャンス待ちでした。
 定期バスでも予約は必要で、ホテル前で待ちます。行き過ぎたのでは?と不安になりましたが、大丈夫でした。ドライバーは日本人でした。小一時間でバンフに着きますが、カルガリー行きの人はバスディーポで休憩し、その間に私達を指示するホテルに送ってくれる仕組みでした。
 ここでもデイパスがあり、環境に配慮したバスが走っていて乗り放題。早速その一つの終点であるサルファー山へのゴンドラ駅に行き、ゴンドラに乗りました。
頂上からはバンフの街を眺めることができ、次のプラン作りの為にはピッタリでした。
 カナダは何処へ行っても、スターバックスだらけで、この駅でもドンと控えていました。

 

朝陽のさす山々 ホテル前でバス待ち ホテルのコーヒーを持っています。  

サルファー山からバンフの街 反対側の眺望 こんなゴンドラでした
午後は、温泉探しや博物館
 午後は、タイ料理の店で生春巻きとかを食べて、またデイパスでうろうろしたのですが、本物の温泉まで行ったものの入ったら湯冷めで風邪を引きそうで外から見学のみにしました。
 バンフの橋のたもとにあるバッファロー・ネイションズ・ラクストン博物館を訪れました。ネイティブカナディアンの生活を丁寧に展示した博物館でした。
 夕食は、ホテルに近いビルの地階にフードコートがあり、写真を見て好きなものを注文できるので便利でした。

タイ料理の店で昼食 アッパーホットスプリングの外観 カスケードガーデンから

バッファロー博物館の動物の剥製 おんぶ紐 狼と羽根

バッファロー博物館の展示 レッドカーペットインの部屋 ▲フードコートで夕食
Dバンフ2日目は、早朝からハイキングの連続
 バンフ2日目は、フェンランドトレイルでスタート。ホテルから歩くこと10分ほどでこのトレイルの入口があり、静かな森の中の遊歩道という感じでした。
 そこを抜けると、その隣にバーミリオンレイクという湿地帯があり、両生類とかの宝庫(だそうです)。ここは日の出を映す湖面でも有名で、寒い中日の出を待ちました。 

▲踏切を渡ればフェンランドトレイル ▲人にも出会わない散歩道 ▲清流に沿って

 
貴重な生き物が棲むと解説 日の出前、花も待つ  

 
いよいよ日の出 陽光を浴びる山々  
今度はボウ川の南を西に。ケイブ&ベイスン国定史跡へ
 国立公園発祥の地になった大本である温泉の史跡へ向かいました。上のバーミリオン湖の向い側ですが橋がありません。ここも川沿いの散歩道を行くと史跡公園があります。朝早いので記念館はオープンしていませんでしたが、まだ硫黄の臭いがする温泉跡には見学路が整備されています。周りの景色も雄大です。記念館ではジオラマをやっていたりしていました。
 散歩道ではいつも通りというか、リスの戯れに遭遇しました。

 

ケイブ&ベイスン国定史跡の展望台 史跡見学の木の道  

 
▲湯だまり 史跡施設を上から  

 
ジオラマでカナダの自然や歴史 ▲中心部にある湯の池  

▲帰りの散歩道に現れるリス君    
次に南へ歩いて下り、スプレイ川からボウ滝へ
 昨日書いたバスもあるのですが天候も良いので歩くのにはピッタリ、例の有名なフェアモント・バンフ・スプリングスを目指します。ホテル内にも足を踏み入れましたが、セレブの方ばかりのようで場違いの感あり、素通り。駐車場から急降下したら、そこは予想通りスプレイ川。直ぐボウ川に合流、その辺りにボウ滝が見え、後はその上流へ進む良い散歩道でした。
 この日は朝早くから相当歩いたので昼食後ホテルで少し休憩、ショッピング街も整っているので買い物とかして久々に僕らにしては豪華な夕食に臨みました。

フェアモント・バンフ・スプリングス ホテルを下るとスプレイ川 ボウ滝(滝というより段差)

▲ボウ川沿いに散歩

バンフ市街の南にかかる橋

▲豪華夕食、この後デザートもたっぷり
Eいよいよ、ケベックへ。F旧市街、新市街と歩いても、1日で十分な古都
 早朝、バンフを発ちカルガリー空港からトロント経由でケベックへ向かう移動日。時差で2時間も損をするカナダの広大さ。
 バンフからのバスは飛行機に乗り遅れるわけにはいかないので、日本からネットで予約(後から考えるとそういう心配は全く無用)。まだ真っ暗な7時過ぎからホテル前で待ちましたが、ご同様のご夫人が一人。心配して同じエアーポーターであることを確認。ドライバーが名前を呼んだら、この夫人に「日本の方ですか?」と聞かれました。「HIROSHI」というのは日本人なんですね。聞いてみれば、何と枚方在住、仕事は関西外大の准教授。こちらが大学名を当てるので、ビンゴーという感じでした。アメリカのミシシッピー州の出身で、もう8年目だとか。
 カルガリー空港で西矢が持っていた小さなナイフが荷物検査で引っ掛り少し戸惑いましたが、捨てざるを得ず。トロントで2時間プラスでしたから、ケベック到着は現地時間で8時半頃。空港からダウンタウンへはタクシーしかなく、定額で34ドル。こういう空港もあるもんだとビックリ。ホテルに着いたのは9時前で真っ暗でした。
 翌日は『歩き方』に載っている朝食専門店でたっぷり食べてから旧市街散策に出発。ホテルはロワータウンにあるのでそこからアッパータウンへ。ちょうど日曜日でしたから、大聖堂ではミサにも遭遇。

ホテル前でエアーポーターを待つ ケベックのホテルと前のモニュメント ケベックの行列のできる朝食専門店

首折れ階段横の大壁画 ▲大壁画に入り込む 勝利のノートルダム教会

パリ広場からHフェアモント ▲フニキュレールへの道 プチシャンプラン地区にも壁画

アッパータウンのダルム広場 ▲ノートルダム大聖堂 モンモランシー公園

旧港に市場があり大助かり、午後には新市街へも
 旧港に市場があり、ここで大助かりしたのですが、昼食も食べて、一旦ホテルに帰ったりし、午後は新市街へも足を伸ばしました。予約の時は見落としていましたが、ケベックのホテルはフルキッチン付だったのです。ですから、食材さえあれば、自室で調理可能。食材は簡単に入手できない街なのに、この市場のお蔭で肉、魚、野菜OKでした。

旧港市場 旧港市場の外観 ホテルの部屋(フルキッチン)

プチシャンプラン地区 ▲サン・ジャン門でパーカッション 州議事堂前でデモ?

 

キャピトル展望台の東側 ▲キャピトル展望台の西側  

テラス・デュフラン(板張りの遊歩道) ▲ユネスコの広場 フルキッチン活用で豪華夕食
Gケベックの郊外へ。モンモランシー滝とオルレアン島
 バス乗り場はサンジャン門を出た新市街にあるので、そこから800番のバスで出発。運転手さんに『歩き方』にあったバス停をメモした紙を見せて、教えてくれた所で降りる。住宅街が続くので不安でしたが地元の人も「まっすぐ行け」と言うので、その通りに進んだら、そこがモンモランシー滝の入口でした。山道を入るという思い込みは間違いで、丘の上の街路の端に滝があるのでした。『歩き方』にナイアガラより高い滝とありましたが、その通りで、予想以上に壮大なものでした。
 直ぐに全容がわかるのですが、滝にかかっている橋を渡って少し行くと長い階段があり、それを下ったら川辺に着けるという素晴らしい構造が見て取れるのです。しかも、その後渡ろうとしているオルレアン島への橋もクッキリ見えます。

途上の民家 ハロウィン 途上の紅葉一杯 滝入口のホテル

モンモランシー滝の全景 ▲滝上の橋への道 滝上から

滝の激流 ▲滝からオルレアン島と橋  ▲今から長い階段を降ります

飛沫を浴びながら ▲滝を振り返る 脇にも滝が
オルレアン島への長い橋を歩いて渡る、そこでランチ。帰りはヒッチハイク
 滝のすぐ傍にオルレアン島へ渡る橋がかかっています。『歩き方』にも30分程度とありますから、簡単に考えて渡り始めました。ところが誤算は、橋の上の強風でした。歩道はあるのですが、車道が狭いのでふらついたら、轢かれそうになります。島へ行くバスはないのですが、現地のパックツアーのバスが通って行きました。
 ただ、紅葉は一番進んでいるようなのでそれが救いでした。渡った所にある観光案内所で、歩いて来たと言ったらビックリされました。ビュッフェメゾンという店で、サンドや暖かいコーヒーを買ってそこのテラスでランチにしました。周りは紅葉一杯でいい雰囲気でした。
 帰りはタクシーしかないかなと思ったのですが、流しのタクシーがあるはずもなく、思い切って西矢がヒッチハイクに挑戦しました。子犬連れのお姉さんにお願いしたらOK。ダウンタウンに行くと言ったら、橋を渡ってダウンタウン行きのバスの停留所の横で降ろしてくれて大感激でした。大いに時間短縮になり、ダウンタウンの散策に時間ができました。

橋から。モンモランシー滝と脇の滝 オルレアン島への長い橋 オルレアン島の看板

オルレアン島から橋を振り返る ▲オルレアン島でのランチ ヒッチハイクのお蔭で早くもダウンタウン

プチシャンプラン地区下から ▲ホテルに戻る  ▲2日目の豪華夕食
H早朝にタクシーで空港へ。トロントからバスでナイアガラ滝へ
 4時50分、チェックアウト、タクシー待ち。前日予約頼んだのに実行されず。でもすぐ来てくれてよかったです。ケベックからトロント行きは6時半発なので忙しかったですが、無事ナイアガラに到着。ここもバスを予約するしかないのですが、帰り翌々日のバスも頼む方が割安なので、そうしましたが、チャンと通じているか不安でした。
 ナイアガラは世界中の人が集まる一大観光地ですからそういう雰囲気でした。ホテルに近付くとえぐい看板が目立つのでアチャ…と思ったのですが、そういう雰囲気はそこだけでした。 この街にはスターバックスが4、5軒あるのも驚きでした。午前11時にはホテルに到着し、直ぐに街に出かけました。予約したホテルはタワーホテルで、元々展望台だったのをホテルに改装、見晴らしが売りのホテルでした。
  色々探して疲れたので、珍しく昼食は和食の店で取りました。日本人のパックツアー客で一杯でしたが、オーナーが出てきてくれて、広島出身で31歳まで大阪に居たとか。岸辺とか正雀とか出て来るのには驚きました。6年前にも日本に帰ったそうですが、郷愁で帰りたくなる時と、日本に居るとやっぱりカナダがいいと思ったりすると話されていました。配膳されていた方も親戚でなく脱サラした仲間だそうです。もちろん、トンカツ、天ぷら定食は美味しかったです。

ナイアガラに到着。中央がホテル 和食レストラン「雪国」 ▲クイーンヴィクトリア公園

 

 
左がアメリカ滝、右がカナダ滝    

カナダ滝 ▲WEGOのバス停で  ▲ホワイトウォーターウォーク出発

凄い激流を見る ▲レインボーブリッジから ▲タワーホテルの部屋と窓からの眺望

ホテルのレストランから滝を見る ▲今日は豪華夕食 ▲レストラン「ピナクル」
Iナイアガラ滝周辺の色々なアクティビティ
 ナイアガラ2日目は「アドベンチャーパス」(約5千円)をフル活用。ジャーニー・ビハインド・ザ・フォール(エレベーターで下降して滝の裏側に)、FURY(ナイアガラの歴史等を体感)、ご存じ「霧の乙女号(Maid of the Mist)」乗船と続きました。
 このパスには、WEGOという市内バス乗り放題が付いていますからお得感いっぱいでした。

公園にかかる虹 カナダ滝横の日の出 ▲ホテルの窓から

飛沫をあげるカナダ滝  ▲ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ ▲ビハインドフォールズから霧の乙女号

カナダ滝横から ▲カナダ滝上から。下に霧の乙女号 ▲インクライン・レイルウェイ

Fury ▲霧の乙女号から ▲船から振り返るアメリカ滝

船からビハインド・フォールズ ▲船から船を撮る ▲霧の乙女号の乗り場も見えます
午後は、ナイアガラ渓谷(Glen)を散策。翌日帰国へ準備万端
 前記のWEGOで滝を少し下るとこの渓谷の入口で、静かなトレッキングコースがあります。僕達以外には、高校生の一団が遠足に来ていたのと何人かの女性が散策しているのに会っただけでした。
 残念だったのはコースを行ってもそこから上には上がれず、Uターンせざるを得なかったことでした。その上、コース選択を間違い、迷ってしまいました。幸い地元の少女がガイドしてくれて無事出発点へ戻れました。
 最後の夕食を中華料理(蓮花楼)で食べて、ライトアップされた夜の滝を愛でて、別れを惜しみました。もちろん翌朝も余裕があったので、再々度フォールズを訪ね、予約してあったバス(実際はマイクロバス)のお迎えが来て、トロント空港へ。成田経由で伊丹に着いたのは翌日の夕方8時頃でした。

ワールプールアエロカーの線が見える ナイアガラ渓谷散策に出発 ▲こういう道が続きました

ナイアガラの川下  ▲ここで引き返す ▲この標識!

紅葉も混じる川沿いの道 ▲この階段を見つけて一安心  ▲蝶観察館前にもリス

カナダ滝にかかる虹とカモメ ▲虹のかかるカナダ滝 ▲最後の夕食は蓮花楼で

ケバい広告溢れるクリフトンヒル ▲ライトアップされたフォールズ ▲最終日のカナダ滝

滝壺まで覗き込みました ▲タワーホテルには3方向にエレベーター ▲無事トロント空港に到着
カナダはとにかく広い。車社会の典型で物価は高くカードが浸透。歩いているだけの印象では多民族社会の実感はあまりなし
 初めにも書いたように、カナダの広さを再認識しました。横断するとなると費用もかさみます。今回はエアーカナダを使い早目にチケットを取りましたが、航空券関係で18万5千円弱(1人当たり。以下同じ)。ホテルも早目に予約しましたが、よく分からないままだったので、西矢が苦労しました。大半はホテルズ・コム(USでは強い)で取りました。その費用が6万円強。これだけで約25万円。現地で使うことが多いバス代、タクシー代とかの交通費は高いとは言え4万円程度で済みました。食費はたまに豪華夕食を食べても僕達は知れていますから、合計で3万円程度、締めて32万円程ということになります(何かにつけてシニア料金があるのも嬉しかったですね)。
 たまたま一緒になったパックツアー参加の方に尋ねたら、40数万円払ったと言われていました。フェアモントホテル系列に全て泊まるプランですからそうなるのでしょうが、日数も8日間くらいで駈足でしょうから、それに比べると僕達の旅は中々値打があったようですね。
 ホテルの取り方も結果的にベストに近かったし、大都市(トロント、モントリオール)を避ける方針もよかったようです。こういう国は現地に着いてからホテルを決めるなんてことではバスの予約もできないことになります。そもそもバスに予約が要るなんて驚きました。
 この国はとことんカード社会です。タクシーの運転手さんもカードの処理機を持っていますからOKです。偶に超少額の場合、○ドル以下はキャッシュオンリーと言われますが、パン一つでもOKでした。カナダドルを日本の銀行から現地で引き出した額は2万円少々で、実際はその半分もあれば十分でした。
 街を歩いていて、もっとアジア系、アフリカ系の人が多いかなと思ったのですが、それほどではありませんでした。イギリスやフランスの国内の方が多い印象です。植民地を持っていたかどうかによるのかも知れません。ただ、バンクーバーとかにはアジア系の人が多いようです。レイクルイーズに居た青年もそうでしたし、バンフでガイドをしていたコリアンの青年もバンクーバーに住んでいると言っていました。移民は年々難しくなっていると聞きましたが、こういう政策は国の未来を決めるのですから、ヨーロッパを見ても簡単ではないでしょうね。

 個人的には、今回の旅ほど個人旅行を上手く活用した例はなかったように思います。バンクーバーは別にしてすべての都市で連泊、その分プラスαを楽しめました。その大半はハイキング、トレッキング、散歩の類でした。まぁカナダならではのことなのでしょうね、少し足を伸ばせばいいコースがあるという訳です。訪れた地域もこの日数からすればベストだったのではと思います。バンクーバー、カナディアン・ロッキー、ケベック、ナイアガラですからね。もう少し後であればもっと紅葉は色付いていたでしょうが、こんなもんでしょう。寒いことは寒かったのですが、これが我慢の限界かな(重ね着で十分でした)。
 そして、何と言っても長年(17年!)の宿題を果たせたことです。芝野さんにも喜んでもらえたのが、何よりもよかったです。サプライズで卒業アルバムを持って行ったのですが、嬉しく受け取ってもらえました(音楽の中原先生からの手紙も渡せました)。アルバムを見ながら思い出話をする暇はありませんでしたが、2キロ以上の重さの代償は笑顔でした。





Copyright © 2013 MIKAMI HIROSHI