思いつくまま印象記 旅体験あれこれ その41
    急遽企画、2か月半前に計画開始
  ウルル(エアーズロック)登頂へラストチャンス オ-ストラリア
行動しながらのプランニングも面白かった個人旅行
〈2018年4月9日~18日〉
はじめに…出発点は、超が付く格安航空券のゲット 
 
昨年末は2度目のネパールで、年賀状の差出しも帰ってから、というかつてない慌ただしさでした。
 今年は、どうしようかなぁ、とぼんやりしていたところに、西矢がお得なビッグニュースを発見。LCCのジェットスターが大サービスでローコストのウリに拍車をかけて、何とケアンズ迄片道2990円という広告。LCCは以前利用した時、行きたくもない空港を経由させられロスの多い経験をしたので、乗り気でなかったのですが、この会社は元々オーストラリアの会社だし、関空からの直行便であることが判明。どうせ、これで釣って、「完売したので、こちらの航空券を」という手法かと思ったら、意外とその価格のチケットがあり、変にビックリ。往路こそ、それよりは少し高い1万7千円程度でしたが、復路はピッタリその価格。もちろん、色々な付加の料金はかかりますが、それでも通常価格に比べたら知れています。
 友人に話しても、それ何?の世界で、僕達も乗るまでは半信半疑だった位です。でも、とにかく、予約したからは、ケアンズ以降のプラン―国内線の手配、ホテルの予約と進めなくてはならず、西矢の大奮闘がスタート。ケアンズまでの航空券に比べるとそこからの航空券が高いのです。関空・ケアンズ往復よりケアンズからウルル(エアーズロック)片道の方が高い!
 この国に行くなら是非と思っていたウルル(エアーズロック)は、丁度来年の10月から登山禁止になるという情報だったので、ここは外せない。日程は10日程度が限度なので、もう1都市訪問、だとすると、落着きそうなメルボルンと決め、その線で色々な予約を開始。これは、1月末頃でした。時期は新学期が始まる頃が空いていそうなので、4月中旬、としました。
 例によって『地球の歩き方』をチェックしながら、撮り貯めたビデオを見たりのリサーチが始まりました。

①関空夜出発もゆっくり準備ができ、なかなかよかった〔①は1日目、以降同じ〕
②ケアンズ前半は、サンゴ礁の島―グリーン島でグラスボトムボートと島一周

 関空出発は夜9時なので、出発準備もギリギリまででき、その昼にも予定を入れられました。LCCなので、機内食はもちろん、紅茶・コーヒーも有料。ブランケットまで有料には驚かせられました。映画を見るのも有料。マァ覚悟はできているので、夕食は早目に済ませ、機内は寝るだけでした。搭乗時間7時間半、時差1時間は楽でした。
 早朝5時半に着くので、ホテルに荷物を預けられないので、ホテルと港を結ぶ街路の下調べでした。
 ホテルのロケーションが良く、ホテルから港までの間にスーパーマーケットもあり、朝食も買えました。グレイトアドベンチャーの予約は日本で取れていたので残金を払い、スムーズに乗り込めました。
▲グレートアドベンチャーで島へ渡る船 ▲ケアンズの街路にはこんな花々 ▲ベイで朝食
グラスボトムボートからの熱帯魚達と上からカモメ、島一周は40分だけど、ゆったり散歩
 島に渡って、ボートかシュノーケルを選び、僕達はボートへ。文字通り底がガラスになっている20人乗りくらいのボートでサンゴ礁と熱帯魚を探します。真剣に舟底を見ていて、酔いそうになりました。運転手さんが子供の客にエサを渡し、それを撒くと魚とカモメが群れて来る次第。
 ここの観光客も、中国の人が多く、島の散歩も彼らと一緒になって賑やかでした。森の中の散歩道ですから、気持ちよく歩けました。一カ所だけ海沿いを歩くようになっていて景色は良好でした。次のケアンズに戻る船を待ちながら、昨日の睡眠不足を補ったりしました。
▲グラスボトムボートのボトム ▲ボトムからサンゴ礁と魚 ▲こんな魚も
▲カモメと魚が群れて ▲カモメと魚がエサを取り合う ▲ボートにカモメ
▲グリーン島散策 ▲グリーン島からケアンズ方面 ▲グリーン島から戻る船へ
③早朝発の飛行機でウルル(エアーズロック)へ、この日は登頂不可
 まだ暗い朝6時、ホテル前に呼んで貰えたタクシーで空港へ。この旅行で唯一コーヒーや軽食が出たカンタス航空の路線でした。ウルルでは「リゾート」にある4つの宿泊施設のどれかに泊まるのですが、僕達はアウトバックパイオニアという最もポピュラー、リーゾナブルなホテル&ロッジでした。ここへは無料シャトルバスがありチェックインは午後なので、荷物を預けて、対角線上にある日本語サービスデスクのあるホテルまで歩きました。この日は雨は上がったものの風が強く登山口は閉鎖中で迷う必要はありませんでした。このデスクで色々教えてもらい、ウルルでの行動計画を確定。
 このホテル横にスーパーマーケットもあり、好都合でした。早速昼食を買い込み、公園で済ませ、アボリジニの食料の実演へ博物館に向かいました。すべて英語の説明でしたからいまいちよく分かりませんでしたが、ここからリゾート内循環バスでホテルに戻りチェックイン。
 コテージ風の平屋建てが広がっていて、大変快適でした。このホテル裏に丘になった展望台があり、そこからウルル・カタジュタのサンセットを眺めることができました。このホテルには結構日本人が泊まっていてこの展望台にも来られていました。
 夕食には、手っ取り早いインスタント系の食材を買い込んでいたのですが、ハムと思ったものがベーコンだったので、このホテルには共同キッチンがあり、そこへ行ったら何とかなると思って行きました。調理器具はレンタルで、日本人の若い女性3人組が貸してくれました。夕食後、星空を見に出て、オープンな食事ゾーンで彼女達に会い、情報交換。2か月半オーストラリア旅行中の1人は愛知県、二人は尼崎周辺の人で内1人はゴールドコーストでワーキングホリデー中だとか。愛知の人にメルボルンでお薦めは?と尋ねたら、「グレートオーシャンロード!」と即答。このお陰で4日後そのツアーに参加することになります。
▲ウルルのホテルから日本語サービスへ
▲広場でランチ  ▲アボリジニのFOOD解説
▲今回最高価格のホテル室内 ▲ホテル裏の展望台から ▲ハングライダー右上に、見えますか
▲展望台からカタジュタ   ▲ホテル駐車場の小鳥  ▲色々教えてもらった3人組  
④今回のメイン、カタジュタサンライズ・ウルル登頂・ウルルサンセット、大忙しの一日
 昨日、日本語サービスセンターで相談の結果、この日は天候もよさそうなので、早朝からウルルから離れたカタジュタへ。ミニハイキング後に戻って直ぐにウルル登山口へ。登頂後、文化センターまで歩いてバス移動しウルルサンセットを見る、というルートを考えました。この行き来はHOP・ON&OFのバスチケットを買います。一日数便ですから、乗り遅れると大変です。
 日の出を見るのですから、暗い中での出発。カタジュタの前ですからウルルは少し離れますが、うまくご来光を眺められました。その後、ワルパの谷を1時間の往復。凄い迫力の巨岩(巨壁)。
 ホテルに戻って急いで朝食、直ぐに登山口のマラ駐車場へバス移動。天候は快調と思ったのですが、ウルルは早朝は強風のため登れなかったらしく、昨日の3人組やインドネシアに駐在の家族(母子3人)はこの時間位にやっとOKになったみたいです。11時過ぎになっていましたが、登頂には丁度いい時間だったことになります。ガイドブックの印象では、鎖場を過ぎれば頂上へは楽勝のはずが、何の何の、フラットだと思ったら結構アップダウンがあり、殆ど岩ですから、滑るので大変でした。コースタイムは往復2時間半とあったのですが、往路でそれくらい、復路1時間半でした。途中断念組もありました。インドネシアに5年ほども滞在して、これから日本に帰るお母さんと娘・息子の3人は私達を見て奮闘したみたいです。
 岩の周辺を少し訪ね、その後少し離れたカルチュラルセンタ―へ30分の散歩道で快適でした。ここでバス乗車しサンセットを見にビューポイントへ向かいましたが、劇的に岩肌の色が変わるのでもなく、いまいちでした。
 早朝からの活動で疲れてもいたので、混み合ってそうなレストランで夕食をとるのも面倒に思い、ホテルにはお湯もしっかりあるので、この日もインスタントの麺類で済ますことになりました。 
▲夜明け前のウルル遠景 ▲ウルルとサンライズ ▲陽の射すカタジュタ
▲ワルパの谷に向かう ▲圧倒される谷の巨岩(巨壁) ▲小さな池塘も  
▲ワルパの谷で ▲ホテルからバスでウルルへ ▲ウルル登頂スタート  
▲鎖場が終わり、小休止 ▲頂上目指す ▲やっと頂上に。虫除けネット必携
 
▲下りもきつい。後にカタジュタ ▲マラウォーク散策 ▲リルウォークを30分  ▲サンセット  
⑤ウルルに別れを告げ、空路でメルボルンへ
 ウルル最後の半日は、ウルルのサンライズを考えていたのですが、何と二人ともスマホの操作ミスで寝過ごし。その代わりにホテル裏の展望台からサンライズを見ることにしました。
 ウルルからの航空機は5便だけで、シドニー、ケアンズ、そしてメルボルンへは1便だけ。この便にはこのバスと決まっていて出発。3時間程のフライト。メルボルンは2km四方の中心部に見所は収まっていて、その東端にホテルはあり、市内ではトラムに乗る必要はありませんでした。ウルルで薦められたグレートオーシャンロードへ現地ツアーで参加する積りで、是非日本語でと思うので、着いたら直ぐにJTBを探しました。ところが、5時32分に着いたらジャスト閉店。辛うじて退勤の社員さんに頼んだのですが、日本語ツアーは満席で無理とのこと。
 有名なアーケードとか目抜き通りを探索して、久し振りにレストランでの夕食になり、大変流行っている店に入ったら、そこはタイ料理の店でした。
▲ホテル裏の展望台から
▲ウルルのサンライズ  ▲アウトバックパイオニアから帰るバス乗車
▲メルボルンからジェットスター ▲氏の中心部ブロックアーケード ▲超辛かったタイ料理
⑥メルボルン市内をたっぷり探索。IMAXシアターにも
 夜から朝はレセプション不在だったけど、きちんと対応してくれるスタッフで、グレートオーシャンロードの明日のワンデイツアーの申し込みも済ませられてひと安心。
 緑の多いことで有名な街なので、あちこちに公園が広がっていて気持ちの良い街歩きができます。ホテル近くに州議事堂、その裏手にセントパトリック大聖堂があり、そこから出発。この町でもパックの中国人観光客はたくさん居られました。カールトンガーデンズを横切り、メルボルン博物館とIMAXシアターに入りました。シニア割引があるようで、パスポートで両方で30ドルと格安でした。IMAXはアフリカというタイトルで、その自然・動物が綴られ、3Dの大迫力でした。博物館は子どもが無料だからか、土曜の子連れファミリーが目立ちました。
 この周辺で紳士に道を尋ねたら、スマホを出して説明してくれたので、これを機に僕達もスマホを利用するようになり、友人から海外へ行ったらグーグルが役立つという話を聞いていましたが、それを実感しました。そうやって快調に歩いていたのですが、きつい降りになり雨宿りするくらいでしたが、北西部のクイーンビクトリアマーケットまで歩きました。伝統のある大きなマーケットですが、フードコートがあり、ワンプレートに大盛してくれる店でランチにしました。
 明後日の空港へのバスの検分を兼ねて、サザンクロス駅にも出向き、その道すがらの中華街でお決まりの中華料理での夕食となりました。
 
▲ホテルから直ぐの州議事堂 ▲セントパトリック大聖堂 ▲大聖堂内部  ▲カールトンガーデンズ  
▲メルボルン博物館・IMAX ▲博物館の展示 ▲帆船のオブジェ
▲クイーンズビクトリアマーケット ▲クイーンビクトリアマーケットの場外 ▲中華街のゲート  ▲久し振りの中華料理
⑦マル1日都合14時間、グレートオーシャンロード1デイツアー
 メルボルンの2日目、期待通り、素晴らしい1日でした。日本語ツアーが取れなかったことは先に書きましたが、英語でも十分OKでした。極小になったレコーダーがあって日本語でこのコースの見所とかを聞かせてくれるのです。乗るなりそれを渡してくれ、随分役立ちました。価格が日本語なら170$していたものが135$、その上、こちらはモーニングサービス、ランチ付きなのです。
 メルボルンのホテルのスタッフの計らいで、ピックアップは直ぐ近くのウインザーホテル前。それも一番に乗り込むので7:10、元気な女性ドライバー兼ガイドさんでした。マイクロバスで定員は20人程、僕達は前の左側を確保。1時間少々走ったら、モーニングサービスで紅茶、珈琲でバウンドケーキ付。小雨交じりだったので、温かい飲み物が嬉しい。
 このコースは見所満載で、ウインドサーフィンのメッカあり、温帯雨林あり、木々に鳥やコアラもいて、もちろん、コースト沿いの奇岩の景勝地。それぞれ、30分前後時間を取って見学させてくれるので、満足の行くツアー。しかも昼食はここでもタイ料理で、事前にメニューの中からオーダーしておいて着いたら直ぐ料理が出てくるという手回しの良さ。
 このコースのメンバーは多彩で日本人カップル、フィリピン人、アメリカ人とかでした。何より驚いたのはガイドさんのボーイフレンドが同乗していて、色々世話を焼いていたことで、マァ僕達は一向に構わないけど、文化の違いかな…。
▲メルボルンのホテル。パジェット ▲肌寒いけど、サーファーは元気  ▲海岸に虹  
   
▲モーニングコーヒータイム ▲このロード建設のモニュメント
 ▲こういう鳥も    ▲お待ちかねコアラ
▲旅行会社・GoWestのバス ▲こういう鳥たちも ▲熱帯雨林の散策  ▲巨木の中に
▲放牧の羊たち ▲12使徒をはじめ奇岩色々  ▲潮に洗われる
▲ラゾルバック ▲鍾乳洞風の絶壁 ▲浜辺で遊ぶ
⑧メルボルンから、再び、ケアンズへ
 メルボルン最終日、少し余裕があったのでもう一つの大聖堂、セントポールを訪ねました。そこは市内でも最も人通りの多い所で、フリンダースストリート駅の前でした。ビジターセンターもあり、色々なモニュメントがありました。一旦ホテルに帰り、次のホテルに着くのが午後6時頃になるので、その連絡を公衆電話でしようと思っていたら、ホテルのスタッフがその公衆は使えないということで自分のスマホで鍵のやり取りとかの話をつけてくれ助かりました。ほぼ西から東へ一直線を歩き、サザンクロス駅に到着。軽く昼食を駅中の店で買ったフライとかで済ませ、スカイバスに乗って空港へ。タクシーで初日と同じホテルへ。ナイトマーケットが便利なところにあり、ここで、またしてもフードコートで美味しい夕食を頂きました。
 書き忘れましたが、この日ホテル近くのトラムの駅前で『ビッグイッシュー』が売られていて、世界的広がりを感じて買いました。
▲セントポール大聖堂 ▲大聖堂内部  ▲フリンダースストリート駅                 ▲人魚じゃなく、牛魚?  
   
▲パジェットホテル受付 ▲ホテル外観
 ▲サザンクロス駅構内で    ▲ケアンズのナイトマーケット
⑨最終日はケアンズ郊外へ。熱帯雨林ツアーのキュランダへ
 現地へ着くまで、列車とロープウェイの関係がよく分らなかったキュランダ行き。要するに一日2便しかないレトロな列車と同じ距離を進むロープウェイ(随時運行)を往復に使うツアー。と言ってもそれぞれに切符を買えばいい、そういう名所でなかなか面白い世界遺産。
 元は鉱山へ通じていた列車が観光用に復活したシーニックレイルウェイが8:30と9:30発のみ。だからケアンズにある停留所もその時間だけ営業。下見に行ったのは夕方だったので、ホントにここが鉄道駅?と心配したくらい。
 列車は何と11両編成で、行ってみるとそれなりに客も待っていて、変に安心。スピードはかなりスローで、唯一バロンフォールでだけ停まり、滝見学を保障してくれる。帰りは鉄道駅のすぐ近くにロープウェイの駅があり、その名もスカイレール(ここでレールっていうからややこしいのだ)。ただ、行き着く先はずれていて、ケアンズの中心部から外れるという訳。バスで20分くらい。V字になっているわけだ。写真で判るようにロープウェイは6人乗りだから、どんどん出ていいわけで、このルートも例の滝の反対側とレッドピークという駅で降りることができる。
 キュランダには車でも行けるので、観光客は大勢来ており、土産物屋やアート、エスニック料理を含むレストランもいっぱい。天候も悪くなかったので、散歩気分でブラブラできた。Tシャツを買ったり、インドネシア料理を食べたりと、最終日を面白く過ごせた次第。
▲1泊目と同じA1インザシティ ▲シーニックレイルウェイ  ▲列車内部客車                      ▲11両が連なる    
   
▲バロンフォール ▲キュランダ駅到着
 ▲インドネシア料理のランチ    
 
▲スカイレールに乗車 ▲全長7.5kmに出発 ▲対向車両と下には船も  
▲バロンフォールの反対側 ▲長ーいロープウェイ  ▲スカイレールから見るケアンズ
思った以上に早く市内に戻れたので、休憩してから、セントモニカ教会へ、そして海辺とナイトマーケットへ
 スカイレールの出発や終点からのバスの時間がよく分らなかったのですが、意外と繋がりがよくて、2時半頃にはホテルに戻れました。直ぐ近くにユニークな教会があるので訪ねました。物語を描いたテーマステンドグラス、ピースウインドウやクリエーションウインドウという具合で、一風変わったステンドグラスがいっぱいでした。
 そして、海辺に出て、昨夜と同じナイトマーケットへ。種類を変えてワンプレートでディナーとなりました。最後の買い物もホテル近くに便利なスーパーマーケットがあり、助かりました。
▲セントモニカ教会正面 ▲教会の後側 ▲壮大なステンドグラス
▲もう一面のステンドグラス ▲ケアンズの海辺 ▲海辺のカモメ
▲今日もナイトマーケット ▲ワンプレートディナー ▲空港に向かう時、木にぶら下がった蝙蝠

 最後に、これまでに飛ばしてきた事柄やこの旅全体を通して感じたことを書いておきます。
IT化の進展に驚き
 カナダ等と同じ旧英国圏だからなのか、それとも最近欧米へ行っていないからなのか、大変なIT化が進んでいるのに驚きました。日本全体の急速な動きに付いて行けてないだけなのかも知れませんが、搭乗手続きの時に、パスポートではなく、スマホをかざしている若者が多いのにビックリ。オーストラリアの入国手続きも、スタッフが少なく、パスポートを読み取り機に入れて終わり!スタンプ押印が懐かしい感じになりました。もっとも、オーストラリアにはビザ(ETAS)が必要で、代行業者がかなり安く(送料込みで1人900円程)でやってくれるのですが、素っ気ない紙切れで提示も何も求められませんでした。ITの進行と裏腹なことが不思議でした。
 カードは広く通用し、タクシーでも求めれば問題なくカードOKでした。スーパーマーケットでもかなりの人がセルフペイをしています。日本ではそういうことをしない僕らでも煩わしさを避けてそちらで処理しました。
 ATMも町中に置かれている感じで、土産物屋さんの中、島の道沿いにもありました。ネパールで苦労したから余計にそう思うのでしょうが、クレジットでのキャッシングも気軽にできました。
物価は相当高い印象
 ネパールとの対比で考えてしまいがちでしたが、出かける前からホテル代とかの高さは感じていました。
 現地で実感したのは、ミネラルウォーターや清涼飲料水が高かったですネ。500mlが3ドル(250円)位する店が大半でした。パンとかの食品関係も高めという印象でした。農産物も豊富なはずですが、安くはありませんでした。、一般の人々の賃金とかが分らないので暮らし向きは比較できないですネ。
日本人観光客はあまり会いませんでしたが、極少というわけでもない印象
 JTBが強いのか、旅物語とかのパックツアーには会いましたが、日本人のパックツアーが溢れているというほどでありませんでした。個人旅行はそれなりに来ているようで、本文で書いているようにウルルやメルボルンでは、そしてキュランダでも、話す機会もあり、情報も貰えました。特に助かったのは3カ月近くオーストラリアを旅している吉井さんからのグレートオーシャンロードのお薦めでした。メルボルン周辺にあまり魅力的なルートが無かったので、それを埋めるのにはピッタリでした。
 色々な機器が発達して、スマホで情報を得ることもできるのでしょうが、直接のお薦めはやっぱりうれしいし有効な気がします。グレートオーシャンロードで一緒になったカップルは、飛行機の延着で乗り継ぎが上手くいかずウルルに行く予定を断念さざるを得なかったとか聞くと改めて自分達の幸運をかみしめざるを得ませんでした。キュランダへ単独行で来ている女性は以前ワーホリで来ていて再訪している人や、短時間だけど2泊4日で来ている人とか、ユニークな人にも会えました。
 中国人観光客は増えているのでしょうが、春節の時期でもないので、極端ではありませんでした。
ホテルの選択も、僕達にとってはなかなか好い感じ…。旅行費用全般はウンと抑えられました
 ホテル予約は西矢の担当、ロケーションと居心地、価格がポイントですが、今回も絶妙で良かったです。一点豪華主義で、今回はウルルがそうでした。他の2都市は受付も時間制限があったりする施設でしたが、それで困ることは殆ど無しでした。本文にも書きましたが、必要なサービスはチャンと提供してくれました。物価の高い国にしては安くついた感じです。
 ついでに、旅行費用全般の話ですが、はじめにで書いた通り、今回の旅のキッカケは超格安航空券でした。ただオーストラリアの国内の移動は飛行機に頼らざるを得ないので、エアーチケット代が嵩みます。航空券代だけで二人で22万円になります。ホテル関係は10万円少々。食事、飲み物類は知れていて(上に書いた通り結果的に節約)3万円程。ウルルでのバス代やグリーン島・キュランダの列車代等、ワンデイツアーの費用とかに11万円くらい。締めて46万円。これはパックツアーなら一人分の費用程度ですから、ザックリ言えば半分で済んだことになります。 
多民族が混じり合っている印象が強かったです。しかし…
 古くは白豪主義なんて言い方をしたものですが、その無謀さを反省し、多民族の共生を標榜しているのは知られている通りです。街の雰囲気を見ても、アジア系の人々が活躍しているように感じられます。ただ、実態の方は一旅行者に判るものではありません。ただ、ケアンズなんかでは、アボリジニの人が5、6人でたむろしている光景を見ましたが、チャンと溶け込んでいるようには見えませんでした。ニュージーランドのようにラグビーとかで特別目立つような活躍がある訳でもないようですね。
 
旧大英帝国圏の国々に共通することですが、いやになるほどブリテン色が濃厚に残存しています。それをどうしていくのか、目立つところでは紙幣のデザインはエリザベス女王だけでなく、先住民の肖像が使われていました(硬貨は未だみたいですが)。





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