◇はじめの一歩から◇
思い出せるかな(?!)印象記 あの頃の旅体験 そのE

   もう地雷も大丈夫? 年末のこの時期でも、正味3日だから
 アンコール・ワット&少しの 
職場の同僚夫妻、従姉と一緒のパックツアーで
はじめに…こんな時期に行けるかなぁ?と思ったけど、意外と行けるかも、行けた、アンコールワット 
 12月になると、旅行客はすっかり減るようで、飛行機の運賃やパックツアーの値段も低くなります。三上の職場の同僚が、「このパック凄い安いで、行けたらええねんけどナァ」と言い出し、考えてみれば何とかなるのでは、という結論になりました。カレンダー的によく、出発は12月18日(金)の午後で、午前中は仕事に行き、土・日を挟んで、月曜だけ休んで、22日(火)は関空から職場へ直行、という日程でした。
 同僚夫妻と更に従姉を誘うと、私達(夫婦と西矢の母)は6人組になります。結果的に、このパックのメンバーはもの静かな母・娘と少し怪しい中年の男二人、10人のツアーでした。ですから、過半数を占めることになります。
 当時、まだ内戦終結後そんなに経っていなかったので、少し不安はありましたが、まぁ何とかなるだろう、自由旅行だったら大変だろうけど、パックだし…と思って出かけました。知人からは「地雷とか踏まないようにネ」と言われたものです。  
タイ経由になりますから、バンコクで1泊。先ずはアンコール・トム
 約6時間かかってバンコクに着きましたが、時差がマイナス2時間なので、ホテルに着いたのは午後8時前でした。翌日カンボジアのシェムリアップの空港へ向かいますから、ホントに寝るだけでした。翌朝はホテルの朝食バイキングでしたが、5時からでした。空港には6時に着き、プロペラ機でシェムリアップ空港に着いたのは1時間後で9時になっていました。
 空港には私達の飛行機だけが停まっていて、文字通り閑散としていました。ガイドのキンポさんがズット付き合ってくれることになります。今日の目的地に行く途中に、『地球の歩き方』に載っていたバライトックビル・ハンドクラフトセンターへ立ち寄れないかと交渉しました。はじめに書いたように、私達のグループは過半数を越えているので、チョッと発言力もあるわけです。皆さんも了解で、そこに立ち寄りました。
 途中、西バライにある12世紀に造られた大きな人造湖(灌漑用)に立ち寄り、アンコール・トムへ向かいました。この辺から物売りの子供達が群がって来て、観光地では繰り返されるのでチョッと困惑しました。
 バイヨンはどこを向いても、大きな四面仏の彫像が残っていて、壮観でした。レリーフも色々なテーマで描かれていて面白かったです。
クラフトセンターの利益で作られた学校を見学 西バライでココナツ(2個1ドル) 四面仏の下を通る
 
アンコール・トムの南大門 ▲バイヨンの中心部へ向かう  
   
バイヨンのレリーフ 戦闘シーン 生産、生活シーン    
   
四面仏が幾重にも ▲池に逆さを写すバイヨン全景    
ホテルに着き、午後はアンコール・ワット、隅々まで(?)じっくり観光
 午後1時頃にホテルにチェックインし、そこで昼食をとりました。キリング・フィールドの(ポル・ポト犠牲者)慰霊塔に立ち寄って、旅のメインのアンコール・ワットに着き、たっぷりと見学しましたが、相当急な階段も多く、西矢の母、従姉にはきつかったみたいです。
  ここで日の入りを待ったのですが、曇天で諦めざるを得ませんでした。夕食後、キンポさんの手配で、この地域では超高級のグランドホテル・アンコールの野外ステージでアプサラ・ダンス(天女の舞)を観賞できました。因みにワンドリンク付きで一人8ドルでした。  

宿泊先バンテアスレイホテル 慰霊塔(真ん中に遺骨) 土産売りキッズに囲まれる

愈々アンコールワット

 

 
アンコールワットの柱部分のレリーフ 第1回廊(最も外側)へ向かう    

 
逆さの池 延々と続くレリーフのスタート  ▲レリーフ続く回廊  

 

 
第3回廊(最も中)から第2回廊 急峻な階段 こういう彫像も    

最上部 こういう彫刻も  ▲西塔門方面  ▲最上部への階段
  一番上で少年がコーラも売ってました

 

 
アプサラダンス(グランドホテル・アンコール野外ステージ) ダンスのフィナーレ    
暗闇の中、アンコールワットの日の出を見に出かける
 早朝5時過ぎに日の出を見るためにアンコールワットへ出発。暗闇の中、日の出を待ちました。
 色々な角度から眺められるので、登ったり、下ったり、走り回ったりしました。
 7時にはホテルへ戻り、朝食でした。朝、私達の部屋の隅を大型トカゲが走ったので、部屋を替えてくれました。  

 
▲空が白み始めたアンコールワット ▲日の出を待つ。私達のメンバー  

 
▲サンライズを迎える ▲朝靄の参道

 

マイクロバスで、遺跡周遊。最後にプノンバケンから360度の眺望
 実質カンボジアの2日目は、遺跡周遊で、色々な遺跡を回りました。昼食を挟んで、二周りでしたが、最後に、プノンバケンに登り、そこからの眺望は壮大でした。初日立ち寄った西バライ湖も見えましたが、何と言ってもジャングルに囲まれたアンコールワットは凄かったです。この展望台は欧米系の人々が目立ちました。  
 

象のテラス 下支えのガルーダ  ▲ニャックポアン象の口から水

東メボン 4隅に象の像を配置 ガジュマル(根の力は凄い!)  ▲プノンバケンへの急坂(上から)

 
プノンバケンからアンコールワット ▲早朝、ホテル前の道路を走るバイク
  ガソリンを一升瓶に入れて道端で売っていました
 
帰路は、タイのアユタヤ訪問もありましたが、関空に早朝着いたので仕事へもOKでした。
 帰りもバンコク経由ですが、早朝にシェムリアップを発ちましたから、バンコクで昼食をとった後、アユタヤへ向かいました。シェムリアップの空港は人も少ないのですが、荷物検査だけは厳重でした。係官が付けているバッジとかを我が団の怪しい中年に売っている光景も目にしました。
 日本人町跡は、それらしきものが残っていませんからあまり見るべきものはありませんでした。ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの仏教遺跡とかを巡りました。空港へ戻る途中、タイラーメンの店で夕食を食べましたが、色々チョイスでき味も淡いものがあって、意外と美味しかったです。
 夜9時には搭乗手続き開始でした。全て定刻通りに進み、翌朝6時過ぎには関空でした。全員ほぼ始業時に間に合って、仕事に就いた次第です。 

ワット・ヤイ・チャイ・モンコンの仏塔   ▲タイらしい光景
 
 
地雷の心配は全くありませんでしたが、カンボジアはこれからの国なのでしょうネ
 このパックツアーは「神秘のアンコールワットを訪ねて5」が正式名称だったのですが、最初に書いたように5ではなく、「3」なのです。それがよかった訳です。この時期に有給休暇1日半で行けたのですから、大変結構でした。それも一度は行ってみたいと思っていたアンコールワットですから。旅行会社はJTBで、パックのお値段は49000円でした。飛行機はバンコクまではANAでした。
 東南アジアの他国と違って内戦の影響で、スッカリ疲弊したカンボジアですから、他国より30年くらいは立ち遅れているのだろうと思われました(プノンペンとかに行っていませんから確かなことは言えませんが)。現地通貨への両替が要らないのも驚きでした。全てドルで済ませてしまうのです。シェムリアップの空港使用料も8ドルで、現地で払いました。因みにバンコクのそれは500バーツでした。
 




Copyright © 2013 MIKAMI HIROSHI