Monoceros
いっかくじゅう座
2016年2月9日、22:00 南中したいっかくじゅう座
いっかくじゅうとは一角獣、つまりユニコーンのこと。冬の星座です。オリオン座とくらべれば分かるように、かなり大きな星座で、一角獣の上半身は冬の大三角形にあり、下半身はうみへび座の頭近くにまで及びます。しかし、一番明るいβ(ベータ)星でさえ3.76等。都市部の明るい空ではさっぱり分かりません。一角獣としての形もはっきりとはせず、星のつなげかた、見立て方は本によってまちまちです。とはいえ一応、頭がベテルギウスの脇にあること、上半身が大三角に入ること、ζ(ゼータ)星が尻で、α(アルファ)星が後ろ足である点ではおよそ一致しています。
以下は文字のない画像です。
Monoceros モノケロス
所有格はmonocerotis:モノケロティス
いっかくじゅう座:一角獣ユニコーンを模した星座ですが、文字の無い画像を見れば分かるように、これ、無茶ですよねえ? という星座のひとつ。暗い星だらけのうえに、どの星も飛び抜けて明るいわけではなく、ユニコーンの姿はさっぱり浮かんできません。都市部ではそもそも星が見えず、眼をこらしてやっと、α(アルファ)星とβ(ベータ)が見えるかな? というぐらい。しかし、冬の天の川のまっただなかにあるので、望遠鏡で覗くと微星が多く、重星、変光星も多い星座です。
ちなみに英語ではcをサ行で発音するので、Monocerosはモノシルスと読むようです。*ラテン語ではcはカ行の発音なので、モノケロス。
主な星は以下の通り。
α(アルファ)星 光度3.94等 近くに変光星いっかくじゅう座U星があります。プロキオンとシリウスをつなぐ直線の中間よりやや南東にあり、この三つの星で二等辺三角形を作ります。このあたりに見当をつけてファインダーでさぐるとα(アルファ)星が見つかります。α(アルファ)星は複数の微星に取り囲まれているので、同定、確認は容易です。
β(ベータ) 光度3.76等 三重星です
その他の天体
参考:
[ Guidebook to the Constellation]