Mira ミラ 

2019年に2・8等級まで増光したミラ

 くじら座のオミクロン星ミラは3.5~9.3等まで明るさが変化する変光星。しかし光度や周期には不規則性があり、明るい時には3等を超えてきます。2019年の秋はミラは2・8等になり、市街地の夜空でも見れるほど明るくなりました。

 

 以下は2019年10月5日のミラ

 2019年10月5日 1:00のクジラ座とミラ。長い秋雨前線の終わりにふと夜空を見ると、はっきりとミラが見えた10月5日。こんなにはっきり見えるのは初めてだと撮影したもの。2019年における光度予報では極大が12月だったのでまだまだ明るくなるに違いないと期待。

 

以下は2019年10月10日のミラ

 2019年10月10日 3:25 西の地平へ沈んでいくミラ。くじら座α星とβ星に対して、α1>V>3β あるいはおひつじ座のβ星シェルタンとほぼ同じだったので光度は2・8か2・7等。5日前に比べてわずかに光度が上がっていて、これは期待。しかし結果から言うと、ここからミラの光度はほぼ横這いに。

 

以下は2019年11月5日のミラ

2019年11月5日 0:15のミラ。ペガスス座の四辺形を作るひとつ、γ星アルゲニブとほぼ同じ光度で2・83等。1ヶ月前と光度は変わらず横這いに。10月前半に見せた光度上昇から考えると2等台半ば以上も夢ではない! と思っていたけども、残念。ここで頭打ちに。

 

以下は2019年11月24日のミラ

 2019年11月24日 22:50のミラ。すでに光度は落ちてミラは3・5等。うお座のα星アルリシャー(3・82等)よりやや明るく、くじら座γ星3・47等とほぼ同じ。

 画像はないものの、2020年1月1日、22:00の時点でミラの明るさは、アルリシャー ≧ V > 70Ceti なので、3・82よりもやや暗く、5・37等よりもはっきり明るい。ミラの光度は4・3等。

 

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参考:

「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社

[Burnham's Celestial Handbooks] vol.1

 

 

 

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