Andromeda
アンドロメダ座
2014年8月6日 02:50 東の空から昇り始めたアンドロメダ座
アンドロメダ座は晩秋から冬にかけての星座ですが、8月の夜になれば東の地平線から昇り始める姿を見ることができます。
α(アルファ)星アルマクはペガサス座の四辺形を作る星でもあります。これがアンドロメダ座の頭に当たる星。β(ベータ)星ミラク、γ(ガンマ)星アルマクは2等星ですが、他はあまり明るい星がありません。都市部で見る場合、ペガサス座から伸びる、二股に分かれた星の列といった感じです。
アンドロメダ座は天頂付近を通る星座で、時間がすぎて西の地平線に傾く時には、以上の画像をひっくり返し、上下が逆さまになった状態となります。
キャプションと説明を取った画像は以下
画面下が東の地平線、上が天頂。画面左が北極星の方向となります
Andromeda アンドロメダ
所有格はAndromedae アンドロメダエ
アンドロメダ座:ギリシャ神話におけるペルセウスの物語に登場するエチオピアの姫、アンドロメダの名を冠された星座です。北東には母親であるカシオペア座、東には英雄ペルセウスと、物語の登場人物が並びます。アンドロメダ姫は海の怪物の生け贄とされますが、その海の怪物、くじら座は南東、おひつじ座よりもさらにその先にあります。
主な星は以下の通り。
Alpheratz アルフェラツ α(アルファ)星 2.06等 アラビア語で雌馬の意味という。シラー(Sirrah)という別名あり。
Mirach ミラク β(ベータ)星 2.06等 ミザル(Mizar)の別名あり。この場合はヴェールの意味という。
Almach アルマク γ(ガンマ)星 2.18等 アラビア語でアナグマの意味という。二重星。
δ Andromedae デルタ δ(デルタ)星 3.27等 固有名がデルタ。
参考:
「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社
[Guidebook to the Constellations ] Patrick Moore's Practical Astronomy Series 2012
星座と星に関する備考:
Almach γ Andromedae
アルマク アンドロメダ座γ(ガンマ)星
スケッチは2015年2月11日、20:33のもの
当日は神奈川県にしては気流が比較的良い状態で、星を取り巻く回折リングがそこそこ見えました。もっとも完全には見えませんし、見えてもほとんどの場合、左右非対称。気流が少し悪くなるとリング自体が消えてしまいます。
アンドロメダ座γ(ガンマ)星アルマクは、オレンジ色の主星と青い伴星よりなる二重星で、主星の光度は2.3等、伴星は5.0等です。
以上のスケッチはいずれも200倍。左の円は視野全体を描いたもの、右は視野を二倍にして描いたもの。右の方が実際に近く、左下の大きなスケッチは拡大したもの。二つの星の間隔は比較的広く、主星と伴星の間隔は、主星の回折リング四つほどに相当するように見えました。
二つの星の間隔を目視で言うと、視野を120とした時、2か3と言ったところ。スケッチでは3としています。星の像が比較的小さいので、両星の間隔はおよそ2。具体的な角度は手持ちの資料によると9.6秒です。