コガネグモ科

Argiope

 

 ナガコガネグモ

Argiope bruennichii

 撮影はずいぶん前でおそらく2004年の秋、9〜10月のいずれかの時点。白い体毛が覆う頭胸部、縞模様が入り黄色みがかかった腹部などが特徴でしょうか。場所は北村の家の近くにある公園で、神奈川県の中央部です。北村は子どもの頃からこの手のクモをコガネグモと呼んでいましたが、コガネグモの和名で呼ばれるのはA.amoena という同属の別種。こちらはあまり見た記憶がありません。A.amoena は日本中部以南に多いそうですから、そのせいかもしれません。

 

コガタコガネグモ?

Argiope minuta ?

 こちらは2005年の秋に撮影したもの。なんかちっちゃなコガネグモだなあ、と思っていたら、これはコガネグモ A.amoena ではなくて、どうもお腹の模様などからすると同属別種のコガタコガネグモらしい。コガネグモの仲間が持っている隠れ帯(足先に白く見えるのがそれ)が見えますが、あまり形はよくないですね。この個体は左後ろ足が一本欠けているようです。

 どうも北村の近所(神奈川県中央)ではコガネグモそのものは見当たらない様子。このコガタコガネグモも数は多くありません。圧倒的多数はナガコガネグモですね。なぜ西日本でコガネグモが多くて、東日本でナガコガネが多くなるのかはよく分かりません。それこそダーウィンのいう気候のわずかな違いで同属別種なり、あるいは天敵や競合種が増えるから生物相が入れ代わるというやつなのでしょうか?。樹木では関西ではアラカシ、関東ではシラカシという例がありますが、不思議ですね。

 

アラネアへ戻る→