黒い色をしたコウガイビルで、おそらくクロイロコウガイビル ( Bipalium fuscatum ) のようです。ただ、色が少し薄い。クロコウガイビルは背面は一様にビロード状黒色、頭葉部は黒味をおびた褐色(「新日本動物図鑑(上)」北隆館 pp321)とありますが・・・。
クロイロコウガイビルはもっとも普通に見られるコウガイビルです。とはいえ、この個体は(本当にクロイロコウガイビルだとしたら)普通に見かけるものよりも少し大きめで、身体も太くて立派です。大きさは7センチぐらいでしょうか。写真は雨の公園を歩いている時に見つけて撮影したものです。
面白いのは頭の縁が波打った様になって小さな突起が出ることです。上の写真を見ると、頭部の縁が小さくギザギザになっています。これはクロイロコウガイビルなどの特徴らしい。資料によると這っている状態でこれがあらわれるそうな。
ずっと写真を撮っていたら、このように鎌首をもたげました。”何か変だぞ?”と思っているのでしょうか。腹側が白いこと、中央に線が2つあって、歩くための部分、歩帯があることが分かります。
ヒダヒダ ←こちらは以上の写真の古い解説。写真撮影してから間もないころのなまの文章が保存されています