Persicaris属
Section Echinocauron ウナギツカミ節 ミゾソバ(Polygonum. thunbergii)とアキノウナギツカミ(P. sagittatum) 白い花がミゾソバ(多分)のもの、赤い花がアキノウナギツカミ 撮影:2003.10下旬 神奈川県内の公園、池の近く ミゾソバは水辺や溝の近くに普通にはえる草で、アキノウナギツカミも似た場所に生えます。どちらもイヌタデなどと同じ属に分類されています。でも、下のイヌタデの写真を見れば分かりますが、ミゾソバとアキノウナギツカミはイヌタデには似ていませんね。
イヌタデ Polygonum.longisetum イヌタデとミゾソバ/アキノウナギツカミは同じ属だけどあまり似ていません。そんなこともあるのか、同属なのですが、それぞれ”属:Genus”よりも小さな分類階級”節:Section”に分けられています。
つまり同じPolygonum属であっても、イヌタデやオオイヌタデはサナエタデ節(Persicaria)に、ミゾソバやアキノウナギツカミはウナギツカミ節(Echinocaulon)に分類されています(参考:「原色日本植物図鑑 草本[] 離弁花類 保育社)。
このコンテンツではウナギツカミ節の植物を扱います。
注:ただし、かれらの系統がどうなっているのか?、北村、それは寡聞にして知りません^^;)。
ミゾソバ P.thunbergii 撮影:2003.10下旬 茎にある逆トゲ、三角形で中央がくびれる葉っぱの形からするとこれはミゾソバのようです。近所の公園の池やたんぼの脇にたくさんはえていました。ミゾソバの花は紅色だそうですが、このへんのミゾソバ(多分)は全部白い花を咲かせています。色のバリエーションがあるって話ですけど、そういうことなんでしょうか?。
それとも違う種類なのか??。
アキノウナギツカミ P.sagittatum 撮影:2003.10下旬 こちらの写真の植物は、茎にある逆トゲ、付け根の部分が平行して伸びる葉っぱの形から考えると、アキノウナギツカミですね。葉の裏の中央の葉脈にも逆トゲがはえています。
葉っぱと茎の部分の拡大画像 これではつぶれて良く分かりませんが、葉の裏のまん中の脈と、茎に逆トゲがあります。これで周囲の植物にまとわりついて伸びていきます。ツルではないですけど、アキノウナギツカミはそれを思わせる植物です。
ママコノシリヌグイ P.senticosum 撮影:2003.10下旬 あんまりな名前のウナギツカミ節の植物。江ノ島近くの海岸にある小川にはえていました。家の近くの公園にも少しあったのですが、いつのまにかみなくなった次第。見た目はミゾソバに似ていますが茎の逆トゲは大きく鋭いです。
ママコノシリヌグイ 拡大 また、葉っぱの形は三角で、アキノウナギツカミとは違いますね。それに葉っぱのまん中はくびれません。ミゾソバの葉と見た目は似ていますが、くびれないところは違う点です。また、茎を取り巻く丸いものがありますが、これもママコノシリヌグイの特徴のようです。